必殺の0.1秒
第36話
射撃の名手ソガ君、婚約話に続いては、苦くて悲しい男の友情のお話です。
制作は、#32「散歩する惑星」と同時に進められましたが、編成上の都合から約1ヶ月遅れての放映となりました。セブン最後の野長瀬組担当回です。





STORY



地球防衛軍、部隊対抗射撃大会。
ウルトラ警備隊の代表は、ソガ。
次々と標的を打ち抜くソガ、点数が出る。
「うわぁ、999点だぁ…」(フルハシ)
「ヒロタ隊員と同点よ」(アンヌ)
ソガは、同期のヒロタと、同点決勝を行うこととなった。
同点決勝の先攻はヒロタ。
こともなげに、標的を打ち抜き、余裕のしぐさで銃口を吹く。
勝利の確信か…。
一方ソガは、射撃の瞬間、何かに足を取られる。
弾丸は、的をはずして空のかなたへ…。
ヒロタの優勝が決まった。
「ここ一番でミスるなんて、お前らしくないじゃないか…」(フルハシ)
「残念だわ…。優勝祝いの準備までしてたのに…」(アンヌ)
←何かにつけて宴会をしたがるアンヌ.。宴会したくて応援したのか?
「いやァ、すまん。なぜミスったか、自分でもわからないんだ」(ソガ)
「まぁ勝負は水モンだ。来年を目指せばいいさ」(アマギ)
「そうですよ」(ダン)
そこに、優勝トロフィーを持ったヒロタが近づいてきた。
「すまんな、ソガ。勝ちを譲ってもらって…」(ヒロタ)
「いやぁ、あれが俺の実力さ。優勝おめでとう」(ソガ)
「ありがとう。この優勝カップになりかわって礼を言うよ。おかげでウルトラ警備隊のような殺風景なところに行かずに済んだからな…。ハッハッハ…、じゃ失敬」(ヒロタ)
「やな感じ…。いくら参謀本部のエリートだからって、人間的には最低よ!」(アンヌ)
殺風景といわれて腹を立てたか、我らがアンヌ…。
「あれでも根はいい奴なんだ…。ただ、俺たちの友情を邪魔しているのは…、これさ…」(ソガ)
じっと、拳銃を見つめるソガ。


ヒロタの私室。
拳銃を手に物思いにふける、ヒロタ…。
すると、どこからともなく男の声がした…。
「優勝おめでとう、ヒロタ君」(男の声)
「お前は夕べの…」(ヒロタ)
「君の望み通り、勝たせてあげたよ…」(男の声)
「じゃあ、俺が勝ったのはお前が…」(ヒロタ)
「そう、夕べ君は、優勝できるなら友達を裏切っても、魂を悪魔に売ってもいいと言った…」(男の声)
「俺はそう言った。お前は、俺の何が欲しいのだ?」(ヒロタ)
「それは今夜…。では、また…」(男の声)
ソガの失敗のウラには、何か別の力が働いていたのだ。


作戦室。
キリヤマ隊長から司令部に呼ばれるソガ。
「なんだろう?」(アマギ)
「とにかく急げ、残念会は後回しだ」(フルハシ)
←今度は残念会ですか…。どうしても、宴会がしたいらしい…。


参謀室には、射撃大会で決勝に進出した隊員が集められていた。ソガ、ヒロタ、ミナミ、スズキの4人である。
「諸君を呼んだのは他でもない。実は、世界的な宇宙ロケット研究家であるゼムラー教授が今日、ベルリン空港で、何者かに射殺されたのだ」(マナベ参謀)
「犯人の手がかりは?」(隊員)
「今のところ、全然なしだ。しかしこの事件は、単なる殺人事件としては考えられない。というのも、地球防衛軍は目下、秘密裏に人工太陽の研究を続けているが、殺された博士や教授たちは、皆この計画に従事していたんだ」(マナベ参謀)
参謀室に、緊迫の空気が張り詰める。
「ところで、この計画の最高責任者であるリヒター博士が、来
週中にも日本を訪れることになっている。犯人たちは、当然狙ってくるだろう。なにしろ、計画の青写真はすべて、リヒター博士の頭の中に、収められているんだからな」(マナベ参謀)
「君たちの任務は、博士の安全を守ることにある。射撃大会で上位入賞した腕をフルに活用してもらいたい」(キリヤマ)
リヒター博士警護特別チームの編成である。


羽田空港。
秘密裏に到着したリヒター博士。
博士を出迎え、護衛に入る特別チーム。
ヒロタとミナミは博士はとともに1号車、ソガとスズキは2号車に乗り込んだ。
空港を後に基地に向かう2台。
しかし、敵は待ち伏せしていたのだった。


1993年9月27日、羽田空港沖合展開事業はひとつのピークを迎えました。新旅客ターミナルビル「ビッグ・バード」の開業です。この日の一番機より、空港利用旅客は、新しいターミナルビルディングを利用することになったのです。この前日まで使用されたていたのが、今回のお話で外観とターミナルビル前のロータリーが登場する、羽田空港の旧ターミナルビルです。
もともと干潟だった漁師の村、羽田に本格的な飛行場が開設されたのは、1931(昭和6)年のことでした。当時、陸軍との共用飛行場だった立川飛行場に見切りをつけた国は、帝都東京の表玄関として、民間専用の飛行場が必要となったのです。そして、敷地内には民間パイロット養成を目的とした日本飛行学校の格納庫も作られました。この日本飛行学校に、円谷英二氏が入学してきたのはこの後すぐのことです。しかし、円谷英二氏が入って間もなくして、日本飛行学校は訓練中に墜落事故を起こして閉鎖されてしまいます。ここに英二少年の夢は、はかなくも消えてしまったのです。しかし、この事故なくして、特撮の神様もセブンもありえなかったことを思うと、感慨深いものがあります。
1945(昭和20)年の終戦とともに、羽田空港は進駐軍管理下となります。そして、海老取川以東の住民強制退去によって広範囲な拡張用地を得て、大規模な拡張工事が行われました。このころ、ターミナルビル辺りは、穴守稲荷神社の境内だったのです。そして、長い間駐車場に残されていた赤い鳥居こそが、この時、撤去しようとするたびに何らかの事故が起こったために、祟りがあると恐れられ、移動を断念させたいわくつきの鳥居だったのです。この鳥居は、平成の沖合展開事業まで、鎮座し続け、1999年に六郷川べりに移動されました。これといった事故もなく無事に移動したのです。
今回、護衛特別チームが博士を乗車させた場所は、赤い鳥居のあったターミナルビル本館(当時は国際線)前の第一駐車場の外周道路です。画面左手が、駐車場とターミナルビルの方向となります。後に、羽田が手狭になって混雑が激しくなったころには、タクシープールや大型バスの待合所になっていました。また、写しだされるターミナルビルは、1955(昭和30)年に一部が竣工以来、混雑と増改築を繰り返しながら、だましだまし使われ続けてきたものです。1964(昭和39)年には、東京オリンピックに関連して、大幅な増改築が行われ、地下に東京モノレールが乗り入れてきました。その後も、B滑走路の延長、国内線ロビーの増築、国際線ピアの増築、バスラウンジの増築等々…。羽田で槌音が途絶えた日はありませんでした。セブンの時代には、本館前の車寄せ部分がまだ、車寄せとして使われていた頃でした。この後、ジャンボ時代を迎えると、飛行機の乗客数は飛躍的に増え、車寄せ部分もビルが建てられて、チケットカウンターなどとして使われるようになり、ますます羽田は迷路化していったのでした。
1978(昭和53)年の成田空港開港と国際線移動によって、羽田空港は国内線専用空港として、生まれ変わることとなります。そして、航空輸送が本格化した80年代、羽田空港は、機能的拡充と騒音公害の軽減を主目的として、沖合展開事業に乗りだしたのです。2000年8月、開港70年を迎えた羽田空港は、再拡張や国際線化も含めた新たな時代に入りつつあります。しかし、羽田空港といって思い浮かべるのは、あのターミナルビルであり、バス乗り場であり、鳥居であったりするのです。


丘陵地(生田オープン)。
1号車と2号車の間に割って入り、行く手をふさぐダンプカー。
急停車する2号車、ドアを開けるソガ。
DAM! DAM!
銃声だ…。
「行くぞ!」(ソガ)
ダンプカーに向かうソガともう一人の隊員。
マシンガンが2人を狙う…、隊員が撃たれた。
死角まで走りこんだソガは一撃で敵を倒す。
1号車の様子はどうだ…。
見ると、1号車のドアは開け放たれ、同様に襲ってきたダンプカーには敵が倒れている。
走り寄るソガ、後部座席を覗き込む…。
そこには、頭を打ち抜かれた博士の無残な姿が…。
「博士…、博士。しまった!」(ソガ)
任務は失敗だ。
「ヒロタは…?」(ソガ)
ヒロタともう一人の隊員の姿がない。
「ヒロタァ〜」(ソガ)
ヒロタを探すソガ。
その時、ダンプカーの影からソガを狙う拳銃が…。
「あっ…」(ソガ)
気付いた時には、時すでに遅く、凶弾はソガをも襲った。
腹を撃たれたソガは、意識が薄れる中で、逃げてゆく男の後姿を見ていた。


メディカルセンター。
心配そうにソガを見守る、ダン、アマギ、アンヌ。
やがて、ソガは意識を取り戻した…。
「…あっ、気分はどう?」(アンヌ)
「…ここは、どこだ…」(ソガ)
「基地のメディカルセンターだ。お前って奴は、ホントに運のいい奴だな。手当てが遅かったらあの世行きだったぞ」(アマギ)
「俺の命が何だ…。俺は任務に失敗したんだ。博士を死なせてしまったんだ…」(ソガ)
無念そうなソガ。
「ところで、ヒロタは…?」(ソガ)
「参謀室で、緊急対策会議中です」(ダン)
「じゃあ、奴は無事だったのか…」
「ええ、スパイのミナミ隊員と相打ちだったそうですが、幸い軽傷です」(ダン)
「ミナミ隊員がスパイ…?」(ソガ)
考え込むソガ。
「どうかしたんですか?」(ダン)
何かを決断したソガは、ベットから降りる。
「ソガ隊員、無理しちゃダメよ!」(アンヌ)
「ソガ!どこ行くんだ」(アマギ)
制止も聞かずに、参謀室に向かうソガ。


参謀室に入るソガ。
マナベ参謀、キリヤマ隊長、フルハシ、ヒロタの4人が協議中。
「ミナミ隊員がスパイだったという証拠は見つかったんですか?」(ソガ)
「ヒロタ君の証言が、唯一の手がかりなんだが」(キリヤマ)
「ヒロタ、本当に間違いないんだな…」(ソガ)
「残念ながら、事実だ。奴は、俺がトラックと応戦中に博士を、いや博士
だけじゃない、俺まで殺そうとしたんだ」(ヒロタ)
弁解するヒロタ。
「しかし、俺が現場に戻った時には、お前の姿は見えなかった」(ソガ)
「もう一人の犯人を追っていたが、見失ってしまった…」(ヒロタ)
ソガから視線をはずし、頬のキズに手をやるヒロタ。
「殺された博士は、変装した情報部員だそうだ」(フルハシ)
ハッとするソガ。
「本物のリヒター博士は、明日到着するそうだ。ウルトラ警備隊も全力で
博士を守る」(キリヤマ)
「じゃあ、失礼します」(ヒロタ)
退室するヒロタ、後姿を目で追うソガ…。
すると事件現場で逃げていった男の後姿が、ダブって見えた。


ヒロタの私室をノックする音がある。
「どうぞ…」(ヒロタ)
訪れたのは、ソガだった。
「何しに来たんだ」(ヒロタ)
「実は君に聞きたいことがあってねぇ…」(ソガ)
「どんなことだ?」(ヒロタ)
ソガに背を向けるヒロタ…。
「なあヒロタ、隠していることがあるんじゃないのか?」(ソガ)
「隠す…、バカをいえ」(ヒロタ)
「しかし、お前の態度はどうもいつもと少し違うようだ。なあ、ヒロタ…、俺たちは同期生じゃないか…。何か悩んでいることがあったら、素直に話してくれないか?」(ソガ)
「うるさい、貴様に話すことなど、何もない…。さあ、出てってくれ!」(ヒロタ)
聞く耳をもたずにソガを拒絶するヒロタ。
「仕方がない…、じゃあ俺の方から云おう…。あの時、俺を撃ったのはお前だろう」(ソガ)
「なにィ…」(ヒロタ)
「いや、俺だけじゃない…。お前は、あの男たちとグルになって、ミナミ、スズキの両隊員も殺したんだ!」(ソガ)
ヒロタを追い込むソガ…。
「ヘッヘ…、悪い冗談はよせよ。何を証拠に、そんな言い掛かりを付けるんだ」(ヒロタ)
「証拠はある…、その顔の傷だ。その傷は、俺に撃たれてでき
たものだ」(ソガ)
銃を抜くヒロタ。しかし、ソガの方が一瞬早い。
「…銃を捨てろ!さ、早く!」(ソガ)
ソガは、ヒロタをけん制しつつ、連絡をとろうとする。
しかし、電話の受話器から発せられる謎の攻撃を受ける。
昏倒してしまう、ソガ…。


気を失ったソガを連れ、夜の草原を走るヒロタ。
そこに円盤が、ヒロタとソガを乗せた車を迎えに来る。
ヘッドライトでサインを送るヒロタ。
車ごと、円盤に乗り込む…。


意識を取り戻したソガ。
拘束機につながれたソガの目の前には、ヒロタと宇宙人が。
「ようこそ、ソガ隊員」(ペガ星人)
「貴様、何者だ?」(ソガ)
「アルファケンタウリ第13番惑星に住む、ペガ星人だ…」(ペガ星人)
「ペガ星人…。それが地球に何の用だ?」(ソガ)
「人工太陽開発計画を妨害するためだ!」(ペガ星人)
「何、じゃ最近起こった一連の事件は?」(ソガ)
「そうだ。我々に命令された地球人たちのやったことだ。このヒロタ君もその一人だ。彼は、特殊催眠術により、我々の命令どおりに働くのだ」(ペガ星人)
「しかし、なぜ地球人を利用するんだ?」(ソガ)
「残念ながら、我々は地球の気圧に耐えられない」(ペガ星人) ←じゃ、何しに来たの?
「君が何を考えているかわかっている。しかし、私はこの円盤から外へは出ない」(ペガ星人)
「チクチョー」(ソガ)
「君も私の命令通りに動く人間になってもらう」(ペガ星人)
「俺は絶対そんな催眠術にはかからん…。かかってたまるか!」(ソガ)
しかし、拘束機は強制催眠術機も兼ねていたようだ。
催眠光線がソガを襲う。
「う、うわぁぁぁぁ…」(ソガ)


再び羽田空港。
本物のリヒター博士を出迎えるウルトラ警備隊とヒロタ。
2号車ベンツの運転手はヒロタ。
後部座席には、フルハシがリヒター博士とともに乗り込み、ボディガードも兼ねるようだ。
1号車ポインターは、運転手ダン、助手席ソガ、後ろにアマギ。
「どうかしたんですか?今日のソガ隊員は、まるで別人みたいですよ」(ダン)
無言のソガ。
「おい、ソガ…」(アマギ)
アマギを睨みつけながら、
「うるさいな…、少し黙っててくれ…」(ソガ)


山間部(城山ダムの辺り?)に入った2台。
急にスピードを増して、先行するポインターの前にでるヒロタ。
「おいヒロタ、どうしたんだ?」(フルハシ)
返事の代わりに鉛弾を打ち込むヒロタ。
左肩を打ち抜かれたフルハシ…。
後部から白煙を噴射してトンネルに入る2号車。
後からトンネルに入る1号車ポインター。
しかし、トンネルを抜けると2号車の姿はなかった…。
「車が消えましたよ」(ダン)
「トンネルの中にはいなかった…」(アマギ)
「奴ら、シークレット・ロードを作っていたんですね。戻りましょう」(ダン)
「よせ!」(ソガ)
明らかに目の色が違うソガ。
「手を離すんだ!」(ソガ)
「なんですって…」(ダン)
「人工太陽は、ペガ星人の円盤が地球に侵入するコースを塞いでしまう。ペガ星人のために人工太陽計画をつぶしてしまうのだ…」(ソガ)
「それじゃ、お前は…」(アマギ)
「そうだ…。俺はペガ星人のために…」(ソガ)
暴れるソガ。
「やめてください、ソガ隊員!」(ダン)
アマギのあて身がソガを直撃した…。気絶するソガ。
「急ごう」(アマギ)


反転して、トンネルに向かうポインター。
トンネルの中に入ったダンは提案する。
「超音波探知機で調べましょう」(ダン)
Pi Pi Pi …
「ここです!」(ダン)
シークレット・ロードに向かうポインター。
←シークレット・ロードにはご丁寧にも「SECRET ROAD」と書いてある…。


ヒロタを追うポインター。
「うるさい奴らだ…」(ヒロタ)
そう言うと、手榴弾を落とすヒロタ。
大爆発を起こす手榴弾は、土砂山を作りだした。
土砂山に、突っ込んで止まったポインター。
そして、衝突の衝撃で、我に戻ったソガ…。
「俺は何をしようとしていたんだ…。そうだ、今までペガ星人の催眠術に…」(ソガ)
運転席に座るソガ。
「行き先は、わかっているんだ!」(ソガ)
ポインターをホバーさせて、ヒロタの後を追う。
二人の決着のときは近い。


先回りしたソガ。
やって来たヒロタの2号車のタイヤを打ち抜く…。
リヒター博士を人質に逃げるヒロタ。
「ヒロタ!」(ソガ)
2人を追うソガ、遂に追いつく…。
「動くなソガ!博士の命はないぞ!」(ヒロタ)
博士を楯にするヒロタ。
「ヒロタ、お前はぺが星人の催眠術にかかっているんだ。目を覚ませ、覚ますんだ!」(ソガ)
「ふん、だまされるもんか!」(ヒロタ)
「だまされているのはお前の方だ!…さっ、その拳銃を捨てろ!」(ソガ)
ソガ、懸命の説得。
「断る!どうしても博士を助けるつもりなら、俺と勝負しろ!…今から5つ数える。」(ヒロタ)
ソガの言うことには、聞く耳を持たないヒロタ。
「数え終わったら撃つ、いいな!…ひとつ…ふたつ」(ヒロタ)
「…ヒロタ!」(ソガ)
「みっつ…よっつ、いつつ」(ヒロタ)
DANN!
DANN!
どっちが勝ったのか…?
倒れ落ちるヒロタ…、駆け寄るソガ…。
しかし、すでにこと切れていた。
悲しい勝利である。


飛来したペガ星人の円盤。
「さあ博士、早く…」(ソガ)
逃げるソガとリヒター博士。
円盤からの攻撃…、命中弾はないものの威力のありそうなレーザー砲である。
しかし、この衝撃でダンが目覚める…。
すかさず変身するダン。


セブンVSペガ星人。
円盤からセブンに向かって、執拗なミサイル攻撃が始まる。
しかし、円盤の動きを止めたセブンは、半ば強引に潜入する。
♪「ウルトラセブンパート2」スタート!
「ペガ星人、お前の星へ帰れ!」(セブン)
「地球は、我々の太陽系侵略基地になるのだ。帰ることはできない」(ペ
ガ星人) ←でも外は歩けないんだよね…。
「もう一度言う…。お前の星へ帰れ!」(セブン)
「うるさい!」(ペガ星人)
ペガ星人は襲いかかるが、セブンの敵ではなかった。
決まり手:エメリューム光線。
      毛織物だけに燃える、燃える…。


セブンとペガ星人の会話途中から、久しぶりに流れてきました「ウルトラセブン パート2」。
#4、#10に続き、3回目の登場です。聞き覚えのある曲なのですが、全49回中、たったの3回しか流れていないのです。この辺の耳残りのいいところに、主題歌として作られた曲だということが理解できるような気がします。また、2コーラスと3コーラスとの間奏部は、「帰ってきたウルトラマン」以降のウルトラ兄弟設定以後、長兄ゾフィのテーマ曲として使われたので、後期ウルトラファンにはその方が通りがいいかもしれません。



荒野に風が吹き抜ける…、横たわるヒロタの遺体。
宇宙人に操られていたとはいえ、リヒター博士の命を守るためとはいえ、同期生を撃ち抜いたのは、ソガ自身なのだ…。
ソガは、ヒロタの胸の上に、ヒロタの愛用していた拳銃と、自分の拳銃を交差させて置く…。
拳銃のせいで、交わらなかった二人の友情の墓標として…。





ALIENS&MONSTERS



催眠宇宙人:ペガ星人
身長:1m60p
体重:56s
出身:アルファケンタウリ第13番惑星に住む、ペガ星人だ
特技:人間の欲と取引して、催眠操作する
特徴:青い毛皮を着ている
弱点:我々は地球の気圧に耐えられない





LOCATION



旧羽田空港
生田オープン(リヒター博士襲撃)
津久井湖?










                        





             「ウルトラセブン」ストーリー再録  第36話「必殺の0.1秒」
              06/SEP/2001 初版発行  21/JAN/2002 第二版発行
              Copyright (C) 2001 Okuya Hiroshima All Rights Reserved





脚本:山浦弘靖  監督:野長瀬三摩地
特殊技術:高野宏一  制作33話