セブンに出てきた宇宙人や怪獣の中でも人気の高い、ガッツ星人が登場します。
ガッツ星人は、当初、ガラスを逆読みしたスラッガ星人という呼称だったそうで、宇宙船なども、ガラスのイメージでデザインされたそうです。なんの拍子に、ガッツになったかは、定かではありませんが、この覚えやすいネーミングが、最強宇宙人ガッツ星人の、人気の高い理由のひとつだと思います。





STORY



いきなり怪獣とセブンが戦っている…。
しかもモノクロ画面のうえに、聞きなれないBGM…。


襲いかかる怪獣、投げ飛ばすセブン。
モノクロ画面が止まる。
謎の男の声による、セブンの能力解説。
「セブンは、身長50mの巨人にも、豆つぶほどにも、小さくなれる」
場面は、雨中の夜にかわる。
さっき投げ飛ばした怪獣と対峙しているセブンは、崖から飛び降りる。
モノクロ画面が止まる。
「セブンは、ジャンプすることはもちろん、空を飛び回ることも、可能だ」
今度は昼間の荒野。
怪獣が蹴った巨大な岩石をエメリューム光線で破壊するセブン。
「これが、セブンのウルトラビームだ。その熱線は、あらゆる金属を、貫き通すだろう」
昼、夜、晴れ、雨、と様々なシチュエーションで戦う、セブンとアロン。
その度に、セブンの能力は裸にされていく…。
「セブンの透視力、普通の物質ならば、簡単に見通してしまうのだ」
「アイ・スラッガー.、エメリューム光線と共にセブンの万能武器の一つだ」
「セブンの活動限界を示す、ビームランプだ。あれが点滅し始めたら、セブンは活動不可能になる」
「我々の狙うセブンは、実はウルトラ警備隊の、ダン隊員なのだ」


説明を終えた、ガッツ星人A。
その説明に、文字通りクチバシをはさむ、ガッツ星人B。
「だったらダンを倒してしまえば簡単ではないか」(ガッツ星人B)
「いや…、セブンを倒さなくては、我々の目的は、成功しない…。セブンを倒せば、人類はたちまち降伏するに…、違いないからだ…」(ガッツ星人A)
「我々は、アロンを使って、セブンの能力を分析した。これを基にして戦えば、必ず勝てる!」(ガッツ星人B)
「そうだ、セブンを倒す暗殺計画は完了した」(ガッツ星人A)
「これから、地球の引力圏へ入る」(ガッツ星人B)
「ハッハッハッハ…」(ガッツ星人A&B)
最強の宇宙人が、地球にやってきた…。



ガッツ星人の公式な肩書きは、「分身宇宙人」です。
この暗殺計画シーンでも、2体になったり4体になったりしていますが、会話の内容からは、AとBの2人は存在していたと考えられるので、そのように構成しました。ひとりのガッツ星人が、分身しながら独り言を言っていたとは思えません…。ちなみに、ガッツ星人の着ぐるみは2体作られました。



作戦室に戻ってきたフルハシとアマギ。
通報を受けて緊急出動したのに、偽通報だったのだ…。
「まったくひどいイタズラだよ!これで4回目の出動ですからね」(フルハシ)
「まぁ、そうボヤくな…」(キリヤマ)
フルハシを見て包みを隠していたアンヌ。
「フルハシさんに小包が届いているわ…。遥か、アフリカから!」(アンヌ)
「え〜!」(全員)
「アフリカから?」(フルハシ)
「あら?女性からよ!」(アンヌ) ←知ってたくせに…。
同封の手紙を勝手に開けるアンヌ。
「え〜フルハシさん、お元気ィ…」(アンヌ)
フルハシ取り返して、
「…私がサファリラリーへ参加した折りに、土地の有力者からいただいたものです。珍しい宝石なので半分お分けします。あまり高い宝石ではありませんが、原住民の人たちが首飾りにしているそうです…」(フルハシ)
「へぇ〜うまくやりましたねェ…。するとその女性はつまり、先輩の…」(ソガ)
「いやこの人はねェ、つまり…、その、妹の友達なんだよぉ…」(フルハシ)
「妹さんの友達ねぇ…、なるほどなるほど、それで…」(アンヌ)
←アンヌってば…、…やたらとうれしそう…。
なんか話の輪に入れないダン。やっぱ宇宙人だから?


そこに緊急警報が入った。
「第三地区だな…」(ダン)
「デマだ!デマだ!ほっときゃあいいんだ!」(フルハシ)
「フルハシ!そう簡単に決めつけちゃあイカン!たとえ千回の通報が千回ともウソでも、出動するのが我々の義務ではないか!」(キリヤマ)
「はっ、軽薄でした」(フルハシ)
締めるところはビシッと締める、流石のキリヤマ隊長。


夜の第三地区(丸の内、仲通り))。
ポインターで到着した、ダンとアンヌ。
警報器をチェックする二人。
「何も変わった様子はないなぁ…」(ダン)
「また、誰じゃのいたずらだったのかしら?」(アンヌ)
その時、ポインターの後ろに、無人の車が近づいてきた。
「あ…、あれは?」(アンヌ)
今度は、前から。次は横からも…。
無人の車に囲まれるダンとアンヌ。
車を透視すると、運転席にオウムのお化けが乗っていた。
実体化して立ち上がるオウムのお化け。
「誰だ、君は?」(ダン)
「我々は、いかなる戦いにも負けたことがない、無敵のガッツ星人だ!」(ガッツ星人)
異形の怪人を恐れるアンヌ。
「ダメ…ダメ、しっかりしなくっちゃ…」(アンヌ)
勇気をふりしぼって…、ダンの横に。
「アンヌ、君は逃げろ!」(ダン)
「ダメダメ、絶対にダメよ!…絶対逃げないわ!」(アンヌ)
「ダン…、我々の挑戦を受けるか?」(ガッツ星人)
「我々の…?」(ダン)
ガッツ星人は、分身してたちまち増えてゆく。
「つまらないことは止めろ!」(ダン)
←別に、つまらないこと、とは思わないが…。
「アンヌ、基地へ報告するんだ!」(ダン)
「でも…」(アンヌ)
「やつらは、僕が何とかする」(ダン)
「ダメダメ、アタシだって、たいした腕前なのヨッ…、見くびらないでヨッ!」(アンヌ)
無理してガンバル健気なアンヌ。
「基地へ報告するのが先決だ!」(ダン)
「…でも!」(アンヌ)
「さあ、早くするんだ!」(ダン)
アンヌを逃がそうとするダン。
「はい!」(アンヌ)
やっぱり可愛い素直なアンヌ。


「どうやら、我々だけになったようだな…」(ガッツ星人)
瞬間の内に、ビルの屋上に移動するガッツ星人。
カプセルを取り出すダン。
「ウインダム、行け!」(ダン)
カプセル怪獣ウィンダム、最多の3回目の登場である。
ガッツ星人に襲いかかるウインダム。


ポインターに戻ったアンヌ。
ダンに言われたとおり、基地へ報告をする。
「隊長!ガッツ星人に囲まれて、身動きできなくなりました」(アンヌ)
「よし、了解!」(キリヤマ)
頼もしい、隊長のひと言…。
一方ウインダムは、ガッツ星人に翻弄される。
「キサマナド、アイテニナラン」(ガッツ星人)
ウインダムの視界から消えたガッツ星人は、宇宙船から攻撃。
「あっ、ウインダム戻れ」(ダン)
しかし、ダンの指令は間一髪遅かった…。
ビーム光線直撃のウインダムは、爆発、炎上してしまった…。


巨大化して、ダンに迫るガッツ星人。
ポケットからウルトラ・アイを抜くダン…。
しかし、変身を躊躇する。
「おかしい、何かおかしい…。ワナかもしれない…」(ダン)
ダンの第六感が、何か不自然さを感じ取る。
変身をやめて、ポインターに戻るダン。
「ダン、ミサイル攻撃で突破しましょう!」(アンヌ)
発射装置に手を伸ばすアンヌ。
「待て、アンヌ…。来たぞ、ベルトを締めろ!」(ダン)
救援に駆けつけたホーク1号が、ポインターを拾う。
ホーク1号とともに、夜空に飛翔するポインター。
何とか窮地から脱したダンとアンヌ。



ウインダム、戦死…。
長い間、そう思われていましたが、実は生きていたのです。
平成セブンで、ミクラスともども久方ぶりに登場したのです。
しかし、今回のガッツ星人との戦いで敗れた後、ダンは、ウインダムをカプセルに戻していません。ということは、平成ウインダムは他人の空似か、それともやっぱりロボットなのでしょうか…。
さて、この夜の対決シーンですが、神出鬼没なガッツ星人に惑わされたウインダムは、振り回されて右往左往します。その個々の画面では、特撮技術の職人芸を思わせる「人間モーションコントロールカメラ」が大活躍しています。
コンピューター制御が当たり前の今では、この素晴らしい職人芸は到底見ることはできません…、ファンタスティック!



作戦室。
「そおか!昨日からのイタズラは、きっとやつらの仕業だったんだ…。なぁっ、そうだろう!」(フルハシ)
フルハシの隣にいたソガ、小さな声で…。
「先輩…。そんな事もうみんな、とっくに分かっているんですよぉ…。問題なのは、一体やつらが何をしようとしてるか、ということなんですよぉ…」(ソガ)
「うん…?」(フルハシ)
「わかるぅ?…」(ソガ)
「…ん…」(フルハシ) ←これぞ、ソガとフルハシの設定キャラクター…。


ひとり、もの思いにふけるダン。
(ソガ隊員がパトロールに出たときも異常はなかった。フルハシ、アマギ隊員が出ていったときも何ら変化はなかった。それなのに、アロンに襲われたのも、ガッツに狙われたのも、僕が出ていったときだった。…だとすると、敵の狙いは僕だ。しかし、何のために僕を狙うんだ?)
←それは君が、セブンだからだよ!


偵察に出たホーク3号から入電。
「隊長、泉が丘上空1万メートル付近に、何か存在しているようです…」(アマギ)
「何か存在している?」(キリヤマ)
「レーダーでは捉えているんですが…、何にも見えないんです」(アマギ)
「よし、さらにその付近のパトロールを続けろ」(キリヤマ)
「あっ…、アマギ隊員」(アンヌ)
「隊長、姿を現わしました」(アマギ)
それは、ガッツ星人の宇宙船だった。


泉が丘に急行するポインター。
「謎の物体が姿を現わしたとの報告を受けて、ダン、ソガの両隊員は泉が丘へ向かった…」(浦野光)



このシーンは、飯島監督一流のカット繋ぎです。前掲のナレーションとかぶって、ロングからこちらに向かって走ってくるポインターが映し出され、ナレーションが終わると、ポインターは目前を横切って通り過ぎます。ここから、走行する車輪、車体前部、機銃、車輪が、次々とアップでつながれた後、一転したロングで、ダムの突堤をこちらから向こうへと走り去っていきます。ポインターのカッコ良さが際立つ、スピード感にあふれた演出です。



ガッツ星人の宇宙船に攻撃を仕掛けるホーク3号。
しかし、ホークの兵器は効果なく、逆に被弾してしまう…。
「チクショー、とことんまでやってやる!」(アマギ)
「アマギ隊員!無茶をして勝てるわけないわ…」(アンヌ)
「脱出用意!」(アマギ)
←アマギとでは死ねない、MISIAみたいなアンヌ…。


泉が丘に到着した、ダンとソガ。
そこに小型円盤が飛来して、男の声が聞こえた…。
「そんな物でガッツ星人に立ち向かえるとでも思っているのか!」(ガッツ星人)
ソガに接近する小型円盤。
あっという間に拉致されるソガ。
「ソガ隊員!」(ダン)
すかさず、ウルトラ・アイを取り出そうとするが、ためらうダン。
「ダメだ、ソガ隊員がいる…」(ダン)
←って、連れてかれてるよ…!?
しかし、橋を破壊されて、やむなくセブンに変身した。
「やっとセブンになったな、待ってたぞ」(ガッツ星人)


崖上の屋外シーン。
分身しながら戦って、セブンを翻弄するガッツ星人。
アイ・スラッガー、エメリューム光線、ワイドショット…。
必殺技を次々と披露するセブン。
しかし、どれひとつ有効打にはならない。
まるで、不安を払拭しようと焦っているようだ。

「まもなく、セブンのエネルギーは尽きるぞ…」(ガッツ星人)
それでも光線攻撃を止めないセブン…。
遂に、発したハンドショットを跳ね返されて自分に受ける…。
苦しむセブン。
この隙を狙っていたガッツ星人Bは、セブンの背後に瞬間移動して、ガッツ星人Aと二体でセブンを挟み撃ちにする。

そして、双方のガッツ星人からセブンへ光線が放たれた…。
勝ち誇ったように身体を揺するガッツ星人A&B。
意識が朦朧とするセブンの額では、ビームランプが点滅を始めた。ガッツ星人のセブン調査によると、「セブンの活動限界を示す、ビームランプだ。あれが点滅し始めたら、セブンは活動不可能になる」という。アロンは、ガッツ星人のワナだったのだ…。

ガッツ星人A&Bは、左右からトドめの捕縛光線をセブンに浴びせかける…。2度の捕縛光線斉射を受けたセブンの両腕が、横に上がって行く…、そして、ビームランプの点滅が早くなる…。
その時、どこからともなく十字架型の透明ケースが飛来した。
十字架ケースは、セブンの身体を覆おうと、セブンとともに何処にか消えていった。セブンは死んでしまったのか…?


現場に到着した、キリヤマ隊長、フルハシ、アマギの3人。
「ソガ!、おいソガ、しっかりしろ!」(フルハシ)
意識を取り戻したソガ…。
「…ダンは?」(キリヤマ)
「わかりません…」(ソガ)
「ダァァァァァァァァンッ!」(フルハシ)
「ダァァァァァァァァンッ!」(アマギ)
返事はない、二人の声が泉が丘に響き渡る…。

「はっ…」(キリヤマ)
その時、ガッツ星人の宇宙船が現われた。
攻撃を開始したガッツ星人。
応戦する地球防衛軍陸上防衛隊の特車部隊。
地球の興亡をかけた攻防が始まったのだ。
救急バッグを持ったアンヌも合流した。



「この作品で覚えているのは、小道具さんの機転の見事さです。アンヌが救急箱を持って走るシーンがあるのですが、あいにく救急箱を準備していませんでした。しかし、小道具さんはあわてません。
『ちょっと、ソレ貸してヨ』
私がいつも持っていたアタッシュケース風のバッグを手にすると、テープを十文字に張り付け、救急箱のでき上がり!」(ひし美ゆり子、※2) ←ばっちり写っています。



荷台にロケットランチャーを積載した特殊トラックが一斉に砲撃を開始する。
しかし、ある所まで前進した特車部隊は、次々と火を噴いて爆発するではないか…!
「チクショー、何か強力なバリアを張り巡らしたんだ…」(アマギ)
「警備隊全軍に告ぐ、敵は強力なバリアに包まれている。現在位置より前へ進むな!」(キリヤマ)
←警備隊は、隊長以下6人(うち1名宇宙人)のはずだが…?。
「無駄な抵抗は止めろ。このまま戦闘を続ければ、君たちは全滅するだけである。地球防衛の切り札、ウルトラセブンは、我々の手中にあるのだ…」(ガッツ星人)


「ダァァン!、ダァァン!」(アンヌ)
ダンを探すアンヌは、心配のあまり半泣きだ…。
その目前に突如、十字架ケースに入ったセブンが現われた…。
「…セブン!…」(アンヌ)
「地球の全人民に告ぐ、君たちの英雄セブンは、夜明けと共に処刑されるであろう」(ガッツ星人)


「天文班から明朝の日の出は5時21分と報告された。セブンの処刑まで、あと12時間足らずしかない」(浦野光)


焦燥の作戦室。
「チキショー、どうしたらセブンは蘇るんだい?」(フルハシ)
「何しろ、相手が宇宙人だからな、見当がつかない…」(アマギ)
「ねぇ、さっきからセブンのことばかり言ってるけど、ダンはどうなるの?…
敵に連れて行かれたのよ…」(アンヌ)
セブンよりもダンのことが心配な、恋するアンヌ。
「アンヌ、決して忘れてるわけじゃない…。ただ、ガッツ星人が、セブンを夜明けに処刑するという意味を考えるんだ」(キリヤマ)
「だって…」(アンヌ)
「やつらは、我々の目前でセブンを処刑し、地球人に心のよりどころを失わせようとしているのかもしれない…。そうすることによって地球人は、彼らと戦う勇気を失い、服従を認めてしまうようになるだろう…」(タケナカ参謀)
「セブンを見殺しにはできないんだ」(フルハシ)
一瞬の沈黙…。
「…じゃ、ダンは犠牲になれって云うの?」(アンヌ)
「アンヌ!…ダンは、もう殺されているかもしれない…」(タケナカ参謀)
「エッ…」(アンヌ)
一番考えたくないことを言われ、ハッとするアンヌ…。
「もし生きていたら、敵の基地を叩くことはできないだろう…」(タケナカ参謀)
心配でたまらないアンヌ。
「…隊長、おかしな発信音をキャッチしました」(通信隊員)
「なにぃ…」(キリヤマ)
「宇宙ステーションの回路を使っていますが、ステーションからのものではありません」(通信隊員)
「よし、録音して直ちに分析するんだ」(キリヤマ)
俄かに色めきだつ作戦室。
しかしアンヌは、セブンのことよりも、地球のことよりも、宇宙人のことよりも、ただひとつ、ダンの無事が知りたかった…。


「セブン救出に心を砕くウルトラ警備隊に、また、ひとつの謎が投げかけられた…。あの発信音は新たな侵略の前触れなのか…?しかも、ガッツ星人によるセブン処刑のときは、刻々と迫っていた…。明日は、我々人類の破滅の夜明けになるのだろうか?…」(浦野光)
泉が丘のセブンを見守るウルトラ警備隊。
そしてアンヌは、ダンの無事を祈っていた…。












    休  憩












「地球侵略を狙うガッツ星人は、セブンを倒すことが早道だと考え、怪獣アロンを使ってその能力を探り、セブン暗殺の計画を立てて地球にやって来た。苦戦するセブンのエネルギーは、刻々とゼロに近づいていった。地球の平和を守るために活躍するセブンは、遂にガッツ星人の手に落ちてしまった。そのころ地球防衛軍は、キリヤマ隊長の指揮の下に、ダン、ソガ両隊員の捜索を続けていた。だが、ウルトラ警備隊が救出したのはソガ隊員だけである。ガッツ星人は、夜明けと共にセブンを処刑すると通告してきたのである。天文班からの報告で、夜明けは5時21分とわかった。どうしても、それまでにセブンを救出しなくては、地球人がガッツ星人に降伏するという事態が、起こるかもしれないのだ」(浦野光)



「…隊長、おかしな発信音をキャッチしました」(通信隊員)
「なにぃ…」(キリヤマ)
「宇宙ステーションの回路を使っていますが、ステーションからのものではありません」(通信隊員)
「よし、録音して直ちに分析するんだ」(キリヤマ)
「そんなことをするやつぁ…、いったい誰だ?」(フルハシ)
「まさか、地球の危機につけこんで、新しい侵略者がのさばってきたんじゃないだろうな…」(ソガ)
BEEN BEEN …
「クソッ!、妨害電波です」(通信隊員)
「よし!そこまでを分析室にまわせ!」(タケナカ参謀)
「はっ!」(アマギ)


十字架のセブン。
点滅していたビームランプが、消えた…。
目の明かりも消えた…。
電池の切れたオモチャのように…。


焦燥の作戦室。
PIPIPIPIIIPIPIPIPIPII…
「うるさい電波だなぁ…。わかった、わかったよ!」(フルハシ)
「それにしてもアマギ隊員、遅いわねェ…」(アンヌ) ←全然普通のアンヌ。どうして…?
「隊長!…妨害電波の出ているところが、大体わかりました」(通信隊員)
「よし…」(キリヤマ)
地図盤を操作するキリヤマ隊長。
妨害電波の出ている場所が表示される。
「泉が丘だ…」(キリヤマ) ←そこは、赤坂だ…。

アマギが戻ってきた。
「さっきの発信音は、セブンの脳髄から出ていたんです」(アマギ)
「なんだって!セブンが生きていたのか?」(キリヤマ)
「はい!」(アマギ)
ほっとした空気が流れる作戦室…。
「しかし、マグネリュームエネルギーがないと、体を動かすことができないといっています」(アマギ)
「マグネリュームエネルギーといっても、まだ合成に成功していないだろう…」(タケナカ参謀)
「これを見てください」(アマギ)
「水素の4個の原子を融合させて、ヘリウム1原子に変化させたときに、そのエネルギーを固定させる…。しかし、困ったな…」(タケナカ参謀)
「…何ですか?」(フルハシ)
隊員たちが集まってきた。
「うん、その水素を融合するのに、ダイモード鉱石が必要らしいんだ。それから後は、妨害電波で消されてしまった」(アマギ)
「ダイモード鉱石か…。アフリカ産の鉱石なんだが、アフリカの原住民の一部でしか使われていない代物だなぁ…。果たして、この日本中を探しても、持っている人がいるかどうか…」(タケナカ参謀)
「アフリカの原住民?!」(アマギ)
「そうよ!そうだわ!」(アンヌ)
笑顔のアンヌ、フルハシの方へ振り向く。
「なんだい、アフリカの原住民とオレと、どういう関係があるんだ?そりゃ、オレの面はねぇ…。あっ!そうだ!」(フルハシ)
自室の引き出しから鉱石を出すフルハシ。
自称妹の友達のラリードライバーが、アフリカから贈ってくれた石が、ダイモード鉱石かもしれないのだ。
「あった…!!…神様、神様!」(フルハシ)


早速、実験が行われた。
「準備OK。ベーター線照射」(ソガ)
「エネルギーは?」(キリヤマ)
「足りないなぁ…。リキがないんだ…」(ソガ)
「硬度15だ。これが割れれば、マグネリュームに劣らないエネルギーを確保したことになるんだ」(キリヤマ)
しかし、硬度15は破壊できなかった。
「やはり…」(ソガ)
「足りないのか…」(タケナカ参謀)
落胆した空気が流れる…。
「そうだ!大丈夫ですよぉ、半分はナツコが持っているはずだから!」(フルハシ)
←ふ〜ん、ナツコって呼んでるんだ…。
「なにィ!」(アマギ)
←だから、それは隊長のセリフだって…。


コスモスポーツから降りるナツコ。
「はい、記録です」(計測係)
「わ〜い、良かった。じゃ、お願いね…」(ナツコ)
走行を終わり、自室に戻るナツコ。
「…誰?」(ナツコ)
いつもと違う気配を感じるナツコ…。
壁に写るオウムのお化け…、逃げるナツコ。
「ヒァァァァァァ、アッァァァァァァァァァ!!!!!!」(ナツコ)
←飯島監督、恐すぎまっせ…。怪奇大作戦じゃないですよ。


フルハシとソガ、ナツコのいる場所に到着。
ナツコを呼ぶ声がする。
「おい、どうしたんだ?」(フルハシ)
「はぁ、叫び声を聞いて駆けつけたんですが、その時はもう、ナツさんはいませんでした…」(計測係)
ナツコは既に、いなかった。
「そうか、ガッツの奴、セブンの通信を解読して、彼女をさらっていったんだ」(フルハシ)
「チクショー、遅かったか…」(ソガ)
←セブンは、ナツコのことはまだ知らない、はずだ…。


作戦室へポインターから連絡が入る。
「なんだって!」(キリヤマ)
「彼女が連れさらわれたらしいんです。目下、捜索中です」(ソガ)
「駄目か…」(アマギ)
「別の方法を考え直さなくちゃならないわね…」(アンヌ)
←そりゃ、そうだ。
「…よし!」(アマギ)
「無駄ヨ!今さら!」(アンヌ)
←…なんにも言ってないって…。
「最後の最後までがんばるんだ!」(アマギ)
←なんか変だぞ、このシーン…。


路傍に横たわるナツコを発見した、フルハシとソガ。
「ナツさん、しっかりしろ!」(フルハシ)
気がついたナツコ。
「ナツさん。このペンダントはどうしたんですか?」(ソガ)
ナツコのペンダントは、ペンダント・ヘッドだけが引き千切られて、チェーンの部分だけが残されていた。
ナツコにダイモード鉱石の秘密を話す。
「あのヘンナ動物は、それで私のことを…」(ナツコ)
天下のガッツ星人をヘンナ動物呼ばわりするナツコ。
「しかし、あれを盗まれたんじゃ…」(ソガ)
「あれは、家にしまってありますわ」(ナツコ)
「でも、これは…?」(ソガ)
「ガラス玉…、なくすといけないから、練習の時はイミテーションをしてますの」(ナツコ)
「ハッハッハッハッハッハッハッハ…。ざまぁみろ!ガッツ星人め!ガラス玉を持っていきやがった、ハッハッッハッハッハッハ。シッ!……聞かれたかな?」(フルハシ)
カメラ目線で、ボケ・ツッコミのマムシ…。


「ダイモード鉱石の行方を追って数時間が過ぎた。夜明けまで、あと1時間しかない」(浦野光)


ナツコのダイモード鉱石を加えて、再び硬度15に挑む。
「撃て!」(キリヤマ
轟音とともに破壊された硬度15の標的。
「やったぁ」(全員)
「みんな!いいな。…破滅の道を選ぶのは、地球人か、ガッツか…。これが、我々の最後の作戦だ!」(タケナカ参謀)


ホーク1号でセブン救出に向かう。
「ソガ!あのビームランプを狙うんだ!」(キリヤマ)
「はい!」(ソガ)
ビームランプに直接マグネリュームエネルギーを注入するのだ。
焦点は定まった…、発射!
しかし、素通りするマグネリュームエネルギー光線…。
「おかしいな?…」(ソガ)
焦るソガ…。
「どうした?」(キリヤマ)
「命中したのに、手応えがないんです…」(ソガ)
「もう一度、やってみるんだ!」(キリヤマ)
「はい!」(ソガ)
しかし、結果は同じであった…。そのうえ、ガッツ星人の宇宙船からは、妨害の攻撃が始まった。
雨あられのようなアイス・スティック対空砲火…、後部に、被弾したホーク1号。
何とか機体を建て直し、再度エネルギー照射を試みるが、また同じ結果…。
黒煙を噴きながら旋回するホーク1号。
「隊長…、これ以上はもう無理です。ホークの安全が保てません」(フルハシ)
「どうした!ソガ!」(キリヤマ)
うろたえるソガ。
猛攻撃の中、やっと飛んでいるホーク1号。
機内では、セブン救出をあきらめる者は、誰ひとり、いない。
信念の人キリヤマ隊長以下、セブンの復活を疑う隊員も、ひとりもいない。
今までは、セブンに助けてもらって来た…。今度は、自分たちがセブンを助けるんだ…!
今度こそ外さないように…セブンへ一直線に向かうフルハシ。
しかし、目の前からセブンは幻のように、消えてゆく…。
目を見張る隊員たち…。
「…消えたわ…」(アンヌ)


「空にあったセブンが幻であったら、いったい本物のセブンはどこにいるのか。手がかりは全くつかめない。夜明けは近い!」(浦野光)


午前5時、夜明けまで…あと21分。
作戦室の中に、焦燥の空気が立ちこめる…。
「隊長!こうなったら、玉砕戦法しかありません!」(ソガ)
「バカを言うな!ソガ!」(タケナカ参謀)
硬直する作戦室。
「この戦いに敗れるということは、地球の破滅を意味するのだぞ!」(タケナカ参謀)
参謀を無視して、キリヤマ隊長に詰め寄るソガ。
「隊長ぉぉ!」(ソガ)
「……」(アンヌ)
アタクシも同じ考えです、という感じで詰め寄るアンヌ。
「…そうだ。我々は、決して負けられない。絶対に勝つ自信がなければ、戦うことはできないんだ!」(キリヤマ)
ある意味で悲壮な覚悟のキリヤマ隊長。
「しかし、このままほっといたら、間もなくセブンは処刑されます!」(アマギ)



キリヤマ隊長の覚悟は、相当に重いと考えざるを得ません。
なぜなら、ウルトラセブンとウルトラ警備隊は、地球防衛の精神的よりどころとなっているからなのです。彼らが倒れたら、全地球人民は雪崩のような勢いで、侵略者に降伏することが明白なのでしょう。もっともその辺の地球人心理を突いてきたのが、ガッツ星人の作戦の妙といえるのですが…。
キリヤマ隊長の覚悟が悲壮かつ重要なのは、単発の戦闘で生き死にをかけることよりも、複数の戦闘を戦い抜いてかつ、生き抜くことを覚悟したからに他なりません。どんなに屈辱的な戦闘であろうとも、戦術的な勝敗にこだわらず、ただ生き抜くことを目的とする戦いほど困難な戦闘はありません。その場で生き死にの決着をつける方が簡単だからです。
キリヤマ隊長は言っています。「我々は、決して負けられない。絶対に勝つ自信がなければ、戦うことはできないんだ!」と…。これが、責任あるものの覚悟というものなのです。小泉君にわかるかナ…?



フルハシは、ナツコを囮にガッツ星人の出方を待っていた。
やって来たガッツ星人の小型円盤は、ナツコのコスモスポーツに喰らいついて離れない。恐怖のあまり、気絶するナツコ…。
「隊長、ガッツの円盤が現れました!」(フルハシ)
「よし、尾行しろ!」(キリヤマ)
「OK!絶対逃がしませんよ」(フルハシ)
小型円盤に誘導されて進むコスモスポーツ。
「偽のペンダントをつかまされたんで、頭に来たな…」(ソガ)
「やっぱり、泉が丘の方向に向かっています」(通信隊員)
「よし、わかった!」(フルハシ)
「キリヤマ隊長!マグマで出発!」(タケナカ参謀)
「はっ!」(フルハシ)
「フルハシ!直ちに円盤を攻撃し、囮の女性を救出せよ!」(タケナカ参謀)
「オッケィ!待ってました!」(フルハシ)
BGM:軽快なウルトラ警備隊のテーマ。
ポインターのフェンダーミラーからレーザー光線銃が現われた。
見事命中。小型円盤は飛び去っていった。
「やった…」(フルハシ)
誘導が途絶えて停止するコスモスポーツ。
「ナツさん!大丈夫ですか?」(フルハシ)
ナツコをポインターに収容するフルハシ。



ナツコの愛車、コスモスポーツ。
東洋工業(現マツダ)が、その技術の総力を挙げて開発した純国産ロータリーエンジンを搭載した、我が国初の量産車です。セブン放映の67年にデビューしました。500CCほどの小型のロータリーエンジンを2基搭載した未来的デザインの軽量ボディは、排気量からは考えられないハイスピードを記録しました。また、コスモという名称も宇宙時代の到来を告げるにふさわしいネーミングですね。
ウルトラファンには、「帰ってきたウルトラマン」のMATビハイクルといった方が、わかりやすいかもしれません。もっとも画面には、MATジープの方がよく登場しましたが…。



ナツコを乗せたポインター。
しばらく走ると、突然停車する…。
何が起きたのだろう…?
フルハシの目の前の岩山には、セブンがいた…。
自由を奪われたセブンは、ここに隠されていたのだ。
セブンの発見を報告するフルハシ。
「隊長、隊長、こちらフルハシ。…セブンが見つかりました!泉が丘西方の崖っぷちです!」(フルハシ)
「よし、了解。…フルハシ、マグマライザーが着くまで手を出すな!」(キリヤマ)
「…わかりました」(フルハシ)
セブンの居場所はわかった。今度こそ…。


明け方、ガッツ星人の処刑円盤が3隻、空に飛び立った。
セブンにビーム攻撃を仕掛け始める…、処刑が開始されたのだ。
その時現場に、マグマライザーが到着した。
「ソガ!もう猶予はできないんだ!一気に勝負するつもりでやれ!」(キリヤマ)
「…はっ…」(ソガ)
プレッシャーかけられまくりのソガ、顔が歪んでる…。
「……」(ソガ)
緊迫のキリヤマ隊長、アンヌ、アマギ…、そして顔の崩れたソガ…。
マグネリュームエネルギー弾、
発射!発射!発射!
命中!命中!命中!


ビームランプに灯が点る…。
セブンの目に光った…。
手が動き始めた…。
十字架…粉砕!
セブン復活!
BGM「ウルトラセブンの歌」NGバージョンだ。
エースだセブンの歌詞バージョンだぁ!
みすず合唱団の休みはなしだぁぁ!!
セブンコーラスの3番目は、尾崎紀世彦だぁぁぁ!!!
すかさずザコ円盤を撃破するセブン。
狂喜乱舞のマグマライザー。
太陽に胸をかざして、エネルギーを充填するセブン。
もうこうなれば、オウムお化けのガッツ星人など、敵ではない。
宇宙船へ攻撃を仕掛けるセブン。
その中でパニックを起こすガッツ星人…。
そのままやられる、オウムお化け…。
名前の割には、ガッツのないヘンな動物…。
決まり手:アイ・スラッガー、留め投げ。



草原に横たわるダン。
「ダン!」(キリヤマ)
「ダン!」(全員)
「ダン!」(アンヌ)
みんなに発見され、ゆっくりと目を開く、ダン。
「あ…」(ダン)
「このやろう…」(ソガ)
「ようし…」(アンヌ)
「よいしょ、よいしょ!」(全員)
胴上げされるダン。
「落っとせぇ!」(全員)
胴下げされるダン。



ダンは、皆にイジメられても、仕方ないよね…。
なにせ主役のクセに、後篇の出演はこのシーンだけ…。これっぽちでもギャラは同じ…。
いつもよりシリアスな演技を要求された隊員の皆さま、おつかれさまでした。



「ガッツ星人の野望は、勇敢なウルトラ警備隊員によって阻むことができた。しかし、果てしない宇宙の彼方には、もっと恐ろしい方法で侵略の時を狙っているものが、いるかもしれないのだ」(浦野光)



「ウルトラセブン」の最終クールの出だしを飾る、#38「勇気ある戦い」、#39・40「セブン暗殺計画(前後篇)」の3本は、飯島敏宏監督が演出しました。
飯島監督は、円谷一氏、中川晴之助氏らとともに、TBSテレビ映画部から円谷プロダクションへ出向して、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の監督を務めました。また、千束北男のペンネームで、脚本も手がけました。ペンネームの由来は、新婚当時、大田区北千束に居を構えたので、それをもじって、北千束の夫という意味で「千束北夫」と命名したそうです。ところが、台本を印刷する段になって、金城哲夫氏が誤って「北男」としたということです。
「ウルトラマン」制作第1話の「侵略者を撃て」(放映2話:バルタン星人登場)の脚本・監督を担当して、シリーズの骨子を確立しました。また、スペシウム光線の十字アクションを創案するなど、金城哲夫氏と並んで、「ウルトラマンを創った男」と呼ばれています。
セブンの時期、TBSの意向で京都に出向していましたが、最終クールのテコ入れとして復帰し、#38「勇気ある戦い」#39・40「セブン暗殺計画(前後篇)」のメガホンを取りました。セブンは第3クールから、テーマ性の追求が強くなってきていましたが、飯島監督の作品は、そんな重い空気を払拭するように、エンターティメントに徹しています。特に、前後篇で作られた#39・40「セブン暗殺計画(前後篇)」は、状況に応じた映像設計や素早いカット割り、そして、新たに録音したBGM新作の効果的な使用、などが高いレベルで融合した傑作といえます。
3本の製作順は放映とは逆で、#38「勇気ある戦い」が後でした。そのせいか、#38「勇気ある戦い」は、セブン総決算のような感のある作品に仕上がっていると感じられます。飯島監督が戻ってきた時には既に、ウルトラシリーズは終了して、怪奇シリーズへの路線転換が決まっていたのでしょう。どうにも、これら3本の作品は、「ウルトラマンを創った男」飯島敏宏の、「ウルトラへの別れ」の念が込められていると感じられてなりません…。
後年、木下恵介プロダクションに出向した飯島監督は、金妻シリーズをプロデュースして、大ヒットさせました。そして、TBSを退職後、同プロの取締役を経て、現在は代表取締役社長を務められています。
2001年夏に公開された、ウルトラマンの劇場映画最新作「ウルトラマンコスモス」は、飯島監督が脚本・監督を手がけました。スクリーンに、「脚本 千束北男」と「監督 飯島敏宏」のクレジットが映し出されました。70歳にして意気盛んな創作活動を続ける飯島敏宏氏には敬服するばかりです。





ALIENS&MONSTERS



分身宇宙人:ガッツ星人
身長:2m〜40m
体重:200s〜最大1万5千t
出身:ガッツ星
特技:テレポーテーション
特徴:頭がオウム
弱点:名前の割りに根性はないみたい…



豪力怪獣:アロン
身長:45m
体重:1万3千t
出身:銀河系宇宙のどこか
特技:この世のものとは思えない開口角度
特徴:……地味
    セブンの能力を試す相手としては力不足
    本当に、豪力なの…?
弱点:モノクロ
    せめて写真だけでもカラーに…



カプセル怪獣:ウインダムB
(#1「姿なき挑戦者」、#24「北へ還れ!」参照)





ACTOR&ACTRESS



フルハシの妹の友達(自称)で、レーサーのナツコ(フルハシ命名)に、新井茂子さん。
都立九段高校を卒業後、東映第6期ニューフェイスとして入社しました。東映の同期には、ソニー・チバこと千葉真一さんや、故太地喜和子さんがいます。





LOCATION



丸の内(夜のビル街)
城山ダム、津久井町(ポインター走行シーン)





EXTRA



ガッツ星人の着ぐるみ制作作業工程が、8ミリプライベート映画「ある小さな記録」(モノクロ:サイレント)として残されています。着ぐるみ造形を担当した前衛作家の高山良策氏の甥である小沼俊夫氏が撮影したものです。貧相な材料と設備で、文字通り手づくりの作業が続けられて、ガッツ星人が出来上がっていく様子は、セブンのみならず特撮ファン必見の貴重な映像資料です。VTRシリーズの最終巻の映像特典として収録されています。










                        





          「ウルトラセブン」ストーリー再録  第39・40話「セブン暗殺計画(前後篇)」
              30/SEP/2001 初版発行  27/JAN/2002 第二版発行
              Copyright (C) 2001 Okuya Hiroshima All Rights Reserved





脚本:藤川桂介   監督:飯島敏宏  特殊技術:高野宏一 制作38・39話
第39話・第40話
(前後篇)
セブン
暗殺計画