森林経営管理の国際動向5






現在世界各国ではモデルフォレストの設置が進みつつある。
このモデルフォレストについてはカナダがリーダーシップを発揮している。
カナダでは1991年に森林資源の持続的な経営に向けての共同プログラムを開始した。
その結果カナダでは全国で10カ所のモデルフォレストが設定されている。
モデルフォレストとは一定の広がり(30万ヘクタールあるいは40万ヘクタールというようなかなり広大なもの)を持つ森林とこれを取り巻く異なった組織や団体の協同的な有機体である。
その意図するところは、森林経営あるいは森林の利用について新しい解決策を見出すこと、新たな技術を導入する協力組織を形成することである。
また持続可能な森林の成長について一定期間の研究開発を行うこととしている。
モデル森林を通じて得られた技術や知識を地域の自治体や教育の場に伝えていくことも重要な要素であるとしている。
さらにモデルフォレストは人間と土地との強い絆を反映するものであり、このことが森林資源の将来に大きく関わるという観点に立っている。

なおカナダの森林(モデルフォレスト)あるいはその他の国の森林について興味を持たれる人は世界の森林紀行のページをご覧下さい。