山村地域と林業労働 1





山村振興法に定める「振興山村」の区域でみると、人口は我が国全体の4パーセントに満たないが、国土面積では47パーセント、森林面積では61パーセントを占めている。(参照、林業白書平成8年度版72ページ)

国勢調査によれば林業就業者(林業事業体に雇用されている林業労働者及び林業を営む森林所有者等)の減少、高齢化は一層進んでおり、平成7年は8万6千人で、ここ10年間で5万人減少した。

年齢構成は、50歳以上が69パーセント、60歳以上では36パーセントと高齢化が進行している。

全産業の就業者と比べると、50歳以上の比率で約2倍、60歳以上の比率では約3倍となっている。(参照、林業白書平成8年度版68ページ)

林業就業者の減少傾向をさらにさかのぼってみると、昭和35年には44万人の就業者が存在したもので以後減少の一途をたどり、昭和45年には21万人、昭和55年には17万人、昭和60年には14万人、平成2年11万人となったものである。 (参照、林業白書平成4年度版90ページ)