「呼緑協」内蒙古ホロンバイルでの植林活動記録(写真集)の紹介



 は じ め に

 我々の呼倫貝爾地域緑化推進協力会(以下「呼緑協」と略称)は、中国内蒙古自治区の最北部に位置する呼倫月爾(ホロンパイル)市・海拉爾(ハイラル)区の行う沙漠化防止植林事業に協力するために、日本国の法律に基づく特定非営利活動法人として、主に環境の保全を図る活動及び国際協力の活動、並びにこれらの活動に必要な人材育成活動を目的として平成12年(2000年)9月に設立認証され、多くの方々・団体のご支援を受けながらゼロからスタートした環境事業は、順調に推移し6年が経過しました。
 その間、平成14年(2004年)には呼緑協の主な植林活動は3年を経過して、植林基地の中核となる第1期(3カ年計画)基礎整備事業が完成しました。そして、同時に実施してきた補完的事業としての環境教育事業、人材育成事業等を併せて中間的に活動記録を編纂し、以後の事業展開に資することは有意義であると考え、「呼緑協三年史」と題して概要をまとめました。
 その後、主要な植林活動は第2期(3カ年計画)外延拡大事業に移行し、着々とその成果を挙げ、所期の目的を達成しました。当初からこれまでの植林実績は、提供された中日友誼林基地において325ha、54万本になっています。
 今後は、これら植樹木の保育や防火帯を含む植林地の基盤整備を進めると共に、これまでの環境教育の成果を更に拡充進展させることを課題に取り組んでまいります。
広報の面でも、平成17年(2005年)2月に既刊「呼線協三年史」に追加実績を加え改訂し「増補版」として発行しました。また平成18年(2006年)2月には、「日本緑化工学会」及び「日本経団連自然保護協議会事務局」より依願を受けて福田道治会長が行った講演内容を加筆整理し、「講演資料」として刊行しました。
 この度は、「写真で見る呼緑協の環境緑化活動」と言う趣旨で、活動の折々に撮したスナップ写真等をまとめてみました。ほとんどが行動中の制約された条件下での素人写真ですから、記録としても十分なものとは言えませんが、我々の活動の一端をご理解いただく手立ての一助となれば有り難く存じます。また、巻末にはご参考までに海拉爾からの試験植栽事業実施の成果報告(訳文)を掲載しましたのでご覧下さい。
 これらの事情をご賢察いただき、ご意見、ご講評賜れば幸いです。
 なお、当会のこれまでの広報刊行物の殆どは、公益信託日本経団連自然保護基金のご支援により刊行することが出来ました。ここに深く感謝申し上げます。

                                           平成19年2月
                                                       副会長 鈴 木 満 義
以下地図・写真抜粋



樟子松大苗の冬期植林・2002年11月撮影
マイナス10度前後の寒さの中での作業
植え付け後十分潅水することで翌春の活着・成長が良くなる


2000年11月植栽の樟子松(大苗)、2006年6月撮影
樹高3メートルを超す


2001年春植の樟子松、写真は5年後の2006年6月撮影
樹高1メートル弱
春は乾燥し、風も強いので深さ20cmほどの溝の中に小苗の頭を地表に出さないように植える


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