小澤森林塾長京都府立大学で講義・平成25年7月29日


テーマ 森林と人との共生(講義内容のあらすじは次のようになります)

森林の持続概念が世界に広まり自然と人との共生のあり方が議論されてきた。

1992年の地球サミット(ブラジル)を契機として森林の持続認識が高まった。

地球上に人類が出現して、世界の森林は、半分に減少、特に産業革命以後において顕著。 
減少した森林を回復し、地球環境を改善するための努力は人類共通の責務といえる。

これを実現するには何が必要かを考えてみましょう。

人々の共感を呼ぶ共生活動とは何か。

エコロジカルなライフスタイルの追求とは。

自給自足型の生活を目指すには。

東日本大震災を契機に自然エネルギーに注目。

生物多様性の保全。

森林の保全。

野生鳥獣を大切にしたい。 

などがあり、

多くの人たちは総論には賛成するものの、

各論になると利害の対立が目立ち、矛盾が露呈する。

一方、

世界に目を向けると、

世界の森林は減り続けている。

2010年の世界の森林面積は40億3千万ha

世界の陸地面積の約31%を占める森林は、

2000年から2010年までの10年間で、植林等の増加分を差し引いて、毎年平均521ha減少している。

このような状況を踏まえ、国内外にいろいろな活動が生まれ、実行されてきている。

その一つとして、モデルフォレスト運動がある。

この運動は、1992年のリオ・サミット以降世界に広まってきているもので、森林・景観・環境の持続を目指す運動となっている。

世界の各地での活動が広がるとともに、我が国では、京都モデルフォレスト運動があり、平成18年に始まった。

内容については、11月の講義で詳述します。

 今日の講義のまとめ

皆さんは未来社会に必要な人材です。

また、未来社会からやってきた留学生とも言えます。

日本や世界の未来を視野に入れて学ぶことが必要です。

そこで提案! 森林・林業などの専門用語はわかりにくいといわれていますが、この分野における未来用語集を一緒に作って見ませんか。 

例えば、「森のダイエット」(間伐)を成功させるにはどうしたら良いと思いますか? 

「森の動脈硬化」(路網整備状況)を改善するにはどうしますか?

アイデアは fuozawaab.mbn.or.jp  まで。送信するときは、迷惑メールを防止するため@を一つ削ってください。

それでは、またお会いしましょう。

 


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