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地域連携と政策連結をメインテーマに据えた向社会的森林・林業・環境政策の本です。
地方自治体関係者、NGO、NPO、学生、その他政策立案に関わる方、森林や温暖化防止に関心の高い皆様にお勧めします。
本書を店頭で販売している書店(判明分)は次のとおりです。
三省堂書店(農林水産省地下1階)、農林資料相談室(農林水産省南別館1F農林弘済会)、八重洲ブックセンター、大手町農協ビル(JAビル)地下書店(地下鉄丸の内線大手町駅)・(農文協)、東京農工大・東京農大・北大各書籍部。
2003年3月28日発行、定価2500円(全227ページ、本体価格・税別)
注文は、書店または発行所の博友社へ、電話03-3268-8271
FAX03-3268-8273
なお森林塾(FAX 03-3370-9872)でも受付けます。
執筆分担および目次
執筆分担
序論及び総論篇は小澤が、構想モデル篇のうち森林資源をめぐる諸論のうち木炭利用 については杉浦が、木材の地下貯留については鈴木が、地域における森林環境教育については遠山の各委員が、その他の部分については水村が担当しました。
小澤 普照 林政総合調査研究所 理事長
杉浦 銀治 炭焼きの会 副会長
鈴木健太郎 森林総合研究所 木材化工部 材質改良科長
遠山 善治 長野県立上伊那農業高校 教諭
水村 隆 林政総合調査研究所 客員研究員
注、執筆者の肩書きは、研究推進時点におけるものです。
目 次
発刊にあたって(中山素平・児島 仁)
まえがき(小澤普照)
序 論
第T部 総論篇
T-1CO2排出問題に見る国際動向とわが国が目指す方向
T-2連結型政策による新たな緑空間の創出
T-2-1 連結政策の必要性
T-2-2 地域連結(地域間パートナーシップ)の発想
T -2-3 政策連結の集大成としてのエコヴィレッジの展開
T-2-4 地域における温暖化防止対策の取り組みの方向
T-2-5 政府レベルにおける動向
T-3向社会型発想による温暖化対応
T-3-1 向社会型発想の必要性
T-3-2 CO2貯留から見た森林土壌保全策
T-3-3 循環森林社会モデル(地域モデル)構想
(1) 環境首都コンテスト
(2) わが国におけるモデル構想
(3)大都市型圏域
(4)供給型圏域
(5)北方型共生圏域
(6)国際型圏域の発想
(7)自然エネルギー(クリーンエネルギー)供給と地域
(8)循環社会の実現を加速する「森林・エコ特区」の発想
T-3-4 森林の向社会的機能を活かすインターフェース(接点)の増強
(1) 活動空間
(2) ITの活用と木質エコハウス開発
1)IT活用
2)エコハウスとして木造住宅を見直す
2-1)耐久性地域材住宅の重要性と島根・石州の家など
2-2)不燃木材の出現と耐火木造住宅への期待
(3) エコ・ツーリズムとエコマネー
1)エコ・ツーリズム
2)エコマネーとエコカード
2-1)エコマネー
2-2)エコカード
(4)認証
1)森林認証
2)ISO14001
3)今後の認証についての課題
(5)人材
1)新たな視点による人材育成
2)人材活動を支援する社会風土の醸成
2-1)熱電併給システム(コジェネレーション)の普及
2-2)ドイツのエコハウス「樹木の家」
3-5 総論篇のまとめ
第U部 構想モデル篇
U-1構想モデルの多様な発想
1-1 バイオマスエネルギー構想
(1)バイオマスエネルギー利用の事例
(2)世界のバイオマスエネルギー利用の動向
(3)バイオマスエネルギーシステム技術
(4)バイオマスエネルギーシステム導入の課題
1-2 森林シンクパートナーシップ構想
(1)森林に対する追加的な人為活動による二酸化炭素固定
(2)排出量取引に関わるパートナーシップの課題
1-3 CO2貯留構想
1-4 地域居住空間創造構想
1-5 森林環境整備構想
1-6 森林レクリェーション構想
1-7 森林環境教育構想
1-8 林業・林産業再生構想
(1)木材資源利用
(2)近年の林産業の事例
(3)林業・林産業再生構想の課題
1-9 廃棄材等の処理と森林問題
U-2 新たな森林・緑空間の創出のための構想モデル
2-1 構想モデルの構築に当たって
(1)都市外縁地域モデル
(2)山間地域モデル
2-2 都市外縁地域構想モデル
(1)構想の基本的フレーム
(2)居住ゾーンの概要
(3)センターゾーンの概要
(4)森林ゾーンの概要
(5)交通網の概要
(6)エコビレッジの廃棄材等処理
(7)エコビレッジのライフスタイルイメージ
2-3 山間地域構想モデル
(1)構想モデルの基本的フレーム
(2)エコ・エンタープライズの機能
(3)定住ゾーン
(4)レクリエーション、環境教育
U-3 構想モデルのシナリオ
3-1 都市外縁地域構想モデルのシナリオ
(1) 構想モデルの展開課題と展開シナリオ
(2) 構想モデルの実施・運用シナリオ
1)エコビレッジの規模のシナリオ
2)エコビレッジの初期投資と土地・立木売却収益
3)構想モデルのCO2収支
4)認証システムの導入
3-2 山間地域モデルのシナリオ
(1) 構想モデルの展開シナリオと課題
(2) 構想モデルの実施、運用シナリオと課題
(3) 山間地域の政策支援
U-4 21世紀に向けた新たな森林・緑空間の創出
4-1 新たな森林・緑空間の創出に向けた様々な萌芽
(1)森林認証システムなど民間独自の取り組み
(2)バイオマスエネルギー利用
(3)野生動物との共存
4-2 構想モデルの実現に向けて
(1)地域概念に対する発想の転換
(2)人口減少、高齢化に向けた新たな森林・緑空間創出の発想
U-5 森林資源をめぐる諸論
5-1 木炭利用-炭焼きからの提言-
5-2 木材の地下貯留(旧丸ビルの基礎杭材の分析事例から)
5-3 地域における森林環境教育
第 V部 参考資料篇 我が国の森林資源を取り巻くマクロ的状況把握
V-1 森林資源賦存量のマクロ的把握
1-1 我が国の森林資源
1-2 我が国の土地利用特性と森林資源
V-2 我が国の土地利用ポテンシャル
2-1 メッシュデータでみる全国の土地利用状況
2-2 全国の地形条件別土地利用状況の概要
(1)土地利用区分の定義
(2)地形条件の設定方法
(3)水田の地形条件別状況
(4)畑・牧草地の地形条件別状況
(5)全国の荒地の状況
(6)全国の森林の状況
2-3 自然条件からみた土地利用ポテンシャル
(1)土地利用ポテンシャルの評価方法
(2)都市近郊地域の土地利用ポテンシャルの評価分析
(3)中山間地域の土地利用ポテンシャル
V-3 CO2、水収支にみる森林機能
3-1 一人あたり森林面積を指標とする森林圏域
(1)手法
(2)円ローカスの定義と抽出条件
(3)一人当たり森林面積指標
(4)シミュレーションの種類
3-2 シミュレーション結果
(1)一人当たり森林面積250uの圏域
(2)一人当たり森林面積が500uの圏域
(3)一人当たり森林面積が1,000uの圏域
3-3 水資源、CO2収支に関する検討
(1)水資源収支
(2)CO2収支
3-4 圏域のシミュレーション結果による検討課題
(1)水資源収支にみる都市と森林
(2)CO2収支にみる都市と森林
V-4 森林資源圏域の現状
4-1 人工林地域の構造
(1)我が国の人工林面積
(2)人工林の集中地域の分析
4-2 地域森林計画区(小流域)の構造
4-3 森林・林業圏域の新たな考え方
V-5 森林資源を取り巻く経済的、社会的、環境的状況
5-1 世界的の森林認証システム
(1)認証システムの種類
(2)FAO統計にみる認証動向
(3)FSCの認証面積
5-2コミュニティ認証システムの事例
5-3バイオマスエネルギー利用の潮流
V-6 森林資源を取り巻く状況の整理
6-1 森林資源を取り巻く状況の把握・整理
6-2 森林・林業政策の推移
6-3 小規模零細木材流通の現状
6-4 我が国の森林・林業分野への期待
研究検討委員
参考文献等一覧