廃校利用の提案(その2)
「森林塾」の実践ということで利用する
この2、3年の自殺者は急増し、年間3万人に登るといわれています。つい、数年前はおよそ2万人でしたから異常な増加です。自殺はかって若者が多かったのですが、最近は、中高齢者、40代、50代の人が多いそうです。リストラ、倒産、商工ローンなどの取り立て、行き場をなくした人たちが、思いあまって自らの命を絶っているのです。このような人々を社会は、何もせずに見放しています。
私は、一時坐禅の道場に暮らしたことがあります。そこには、こうした人が、時々訪ねてきました。もう亡くなられましたが、その道場の老師は、こうした人に坐禅を教え好きなだけ黙って逗留させました。坐禅を強要することもありませんでした。そこで分かったのですが、これらの人たちは、一時の間、社会から隔離され「静かに暮らせる場所」があれば、立ち直れるのです。
廃校をそうした人たちを収容できる「森林塾」にしたら、どうでしょうか?現代の「かけ込み寺」です。しかし、公に「かけ込み寺」といえば人は来づらいでしょうから「森林塾」と称し、社会の落ちこぼれをかくまうのです。教室で生活できるようにして、校庭を果樹園や野菜畑にし、近くの森林組合などと提携して山仕事も斡旋する。炭焼き窯を造り、炭を生産する。こうして自給自足の体制を造ってやれば、傷ついた人も自然に親しみながら癒されていくでしょう。(以下略)
現代版「かけ込み寺」というのはどうでしょうか(その1)
ここ数年の自殺者は年間2万人といわれています。そのなかの1万人が、リストラにあったサラリーマンや、倒産した中小企業の経営者と言われています。
社会からはみ出し、家庭にも居られなくなったかっての企業戦士が求めるのは「静かな隠れ家」でしょう。
ここで、暫しの休息を得、自らを見直し、再生の途の手がかりを探すこともできるでしょう。
校舎を宿泊施設にすることは容易でしょう。
ここで、禅を中心とした精神再生を試み、意欲のある人には林業の手助けをして貰うというのはどうでしょうか。
私は、一般の人が禅によって精神修養を図る団体の一員ですが、そのような施設が利用できるのであればぜひ試みてみたいと思います。