コスタリカのカレータ物語


Photo by F.Ozawa


コスタリカは国全体の収入の7割をエコ・ツーリズムなどの観光収入であげるという興味深い国である。
国土の4分の1が国立公園や自然保護地区に指定されている。
国の面積は九州と四国をあわせた程度の広さで人口は350万人強というところである。



これらの国立公園の中で、首都のサンホセから北へ車で約1時間ほどに位置するポアス火山を含む国立公園がある。活火山の火口湖の周囲の熱帯林の写真をご覧いただきたい。
標高約2700mに位置する森林の写真である。



歩道は良く整備されている。水はけが良く雨季でも滑らないように工夫がなされている。


隣接して、伝統的なカレータ(牛車)の産地サルチー村がある。
元祖カレータ工房とも言えるカルロス(CARLOS CHAVERRI) さんの店をたずねる。ご本人はスペインからの移住者の3代目で74歳(2001年現在)であるとのこと。1860からカレータは作られたという。コーヒー豆などを運ぶために使われてきたものである。
最初に装飾の花をかたどった絵を描き込んだのがカルロスさんのおじいさんというわけである(1903年創設)。2代目は十歳から3代目のカルロスさんは七歳から絵を描くことを仕込まれたという。
車体はセイドロの木で、車輪はマホガニーで作られる。
最近では原料の木を調達するのが大変だという。
現在では、牛車というよりも、小型化し、屋内でボトルなどを入れるワゴンとして利用されたり、インテリアとして飾られたりしている。



工房で絵付けをするカルロスさん


カルロスさんの工房で


各種カレータの売り場


カレータの玩具


モンテベルデ自然保護区

サンホセから北西へ車で4時間の距離にある。
面積11,000ha、熱帯雲霧林と400種以上の鳥類などが目玉だ。
鳥ではなんとぃっても古代マヤの聖鳥ケツァールだが、ガイドの助けを借りて見ることができる。
また熱帯雲霧林は奇観を呈しているがとりわけ、無数の着生植物が見物で、何しろ一本の木に9,000種類の植物が着生している例もあるとのことである。
自然保護区の入場料は9ドル、ほかにガイド料なども必要である。



雲霧林の樹木





地上50メートルのスカイウォークは1時間30分の行程、料金12ドル。
またケーブル一本で空中を渡り歩くスカイトレクは2時間30分、料金35ドル。
Internet: www.skywalk.co.cr



蜂鳥



バードウォッチングのガイド



共生へのチャレンジ



エコロジカルなライフスタイルを目指すロッジ経営、屋根にはソーラーパネル



ロッジの食堂でフレンチトーストが食べられる


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