ホンジュラスの森林とNGOの話


中米の国、ホンジュラスの森林を見て、その地形が急峻なところが多く、この点日本の森林と似たところがあります。
ただし熱帯林ですから樹木の種類は異なります。
最近のホンジュラス国は水不足に悩まされ、また保護林・水源林への農民によるコーヒーやトウモロコシ栽培に伴う浸食防止対策の確立が必要とされています。
劣化水源林の回復措置としての植林プロジェクトの実施やそのためNGOとの連携が必要です。
また、森林をめぐる問題点としては、山火事の発生が多いこと、ハリケーンによる被害回復に関する課題を抱えていることも指摘されます。
次に、教育・普及啓発の問題ですが、これについては森林保護に力点を置く必要があるとの政府関係者及びNGOから指摘があります。
このことはコーヒー及びトウモロコシ栽培の拡大が森林に向かってなされ、森林への浸食が止まらないという現状を打開する方法の一つとして、住民等に対する教育が必要との視点にたつものであります。
植林の実施や普及啓発についてのNGOの活動は活発に行われています。
NGO・アミテグラは、首都のテグシガルパの近くのラテグラ地域の森林保護地区における植林問題に熱心に取り組んでいます。
また北部のモラサン地域のNGO・アエコピホールは5,6名程度の小規模グループではあるが苗木づくり、教育活動などについて取り組んでおり、資金面での脆弱性、地域住民の理解度あるいは支持の不足等が感じられ、シルバーあるいは青年協力隊員の配置等を含む日本側からの支援の強化も必要と考えられます。
(写真撮影は小澤) 


モラサンから見たピコビホールの山



ホンジュラスの熱帯天然林



モラサンでNGOの人たちと森林保護と普及啓発について意見交換、左から2番目は筆者、右隣が会長のスヤパさん



熱帯特有の激しいスコール


政府が作成している森林関係パンフレット



保護林に向かって浸食する畑地開発の現場


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