2004年6月19日朝、大型台風6号沖縄接近のニュースを聞きながら、那覇に向かう、西表2泊3日の旅。
正午過ぎ那覇に到着、石垣行きに乗り継ぎ2時過ぎ石垣到着、船便で西表に向かい、4時過ぎ西表大原港到着。
台風の影響で波は多少荒いが、殆ど問題なし。
ほぼ10年振りの西表訪問であるが、先ず西表の変貌振りに驚かされる。
つまり10年前は、見かけなかった新しいホテル、住居が目に付き、またカヌーをする若者達も大勢来島している。
住民も2千人程度から1割ほど増加しているとのことである。
かつて、宿泊や食事も素朴な民宿や昔ながらの食堂を探して利用したことと比較すると様変わりというところである。
もちろん、以前の民宿や食堂も健在のようなので大いに利用したいもの。
仲間川の本邦最大、300fのマングローブ林は、西表エコツアーの代表的な見所。遊覧船の数も多く、簡単にマングローブ林にアクセス可能となっている。展望台の新設はあるが、森林そのものの保全はしっかり行われている。
マングローブ林の奥には、板根(ばんこん)で有名なサキシマスオウの大木も見ることができる。
西表の自然や熱帯林について勉強したい人にお勧めのスポットはこのほか、西表野生生物保護センター(環境省)、西表熱帯林育種技術園(独立行政法人林木育種センター、TEL
0980-85-5007 FAX 0980-85-5035、園長 影 義明氏・kage@eos.ocn.ne.jp )、西表森林環境保全ふれあいセンター(在石垣島・九州森林管理局所属、TEL
0980-88-0747 FAX 0980-83-7108 所長 清水一郎氏 )などがある。
また、のんびりと水牛車に揺られて渡る、由布島の亜熱帯植物楽園も良い。
かりゆしのシマおこしでご活躍の知名洋二氏経営の農園を訪問し、新鮮なマンゴー、パイナップル、パッションフルーツをご馳走になった。
なお沖縄一帯を彩る花としてハイビスカスやブーゲンビリアは広く知れ渡っているが、今回西表で美しさを感じたのは黄色の花のアリアケカズラ(アラマンダ・明治末期南米渡来という)であった。
タクシー・レンタカーなども豊富で、旅行者には大変便利になったとの印象を受けたが、一方、建築物のデザインなどには琉球、八重山の郷土色があまり見られないのはやや残念な気がした。
これは一人私の印象であろうか。(以上、森林塾・小澤普照記)
台風の影響で波が高い那覇の海
仲間川のマングローブ林
サキシマスオウと板根
展望台から見たマングローブ林
モニターテレビの画面・昼寝の最中
西表熱帯林育種技術園
フタバガキ科(メランティやラワンなどと呼ばれている)の樹木園
水牛車
知名氏の農園・超美味マンゴー
宿泊ホテルの庭に咲くアリアケカズラ