佐渡林業実践者大学修了式及び開講式


平成24年、3月1日(金) 午後2時から佐渡林業実践者大学の第31期講座修了式および第32期講座開講式が、アミューズメント佐渡 文化情報センターで行われました。
小澤普照学長は、冒頭のあいさつ、26名に修了証書を、さらに皆勤者には皆勤賞(副賞・図書券)の授与を行いました。
また新規受講生の紹介が行われました。
式後、小澤学長は「森林問題内外の情勢あれこれ」と題して、1時間20分にわたり講演(23年度講座全般についての講評を含む)を行いました。

講演では、リオ+20に関する話題、COP17の話題、北海道下川町、高知県檮原町、京都モデルフォレスト運動など日本各地における森林関連の新たな取り組みについての紹介を行いました。
さらに、近未来の科学技術開発による日本林業のイノベーションに関する話題として、地球上2番目(1番はセルロース)に多量なバイオ資源であるリグニンの開発活用策、特にカーボンファイバーの技術開発状況について述べました。
また、林業従事者の高齢化や女子力の進出を支援するロボットスーツの技術開発状況、特に『ハル』の開発について話題提供を行いました。
最後に、佐渡島全体が取り組む未来型テーマとして、沖縄本島に次いで大きい島として、「日本の島モデル」を目指す方向について提案を行いました。
すなわち、トキに代表される貴重生物の保護、森林では生物多様性の持続を目標としながら、木の文化の発展、バイオエネルギーの地産地消などを目指す「海洋型モデルフォレスト」の活動、農・林・魚のネットワークによる夢に溢れる島起こしについて具体的な提案講演としました。

講演終了後の謝恩会でも、熱気が続き、講師も平成6年から18年間、佐渡に通い続けた甲斐があったと感激しました。


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