佐渡島では松食い虫抵抗性マツの植栽が進められています
平成11年も前年に続いて抵抗性マツが新しい場所に植えられました。
よみがえれ八幡(はちまん)の森づくり
−佐渡佐和田町でスーパー松苗木植栽−
新潟県佐渡郡佐和田町の八幡八幡(やわたはちまん)宮は、京都の岩清水八幡の別院として康治元年(1142年)に勧請された由緒ある神社です。境内は樹齢100年以上の見事な松林でしたが、松くい虫被害により松は10本程を残すのみとなり、昔日の面影は跡形もなくなってしまいました。
このため、昔のように緑豊かな松林をよみがえらせようと同町八幡・窪田地区などの住民で組織する「よみがえれ松」の会(代表 飯田基一氏・ホテル八幡館支配人)が中心となり、付近の住民や八幡宮氏子の皆さん、隣の八幡小学校の児童・PTAの皆さんなど約70人が参加して植樹を行いました。
植えたアカマツ苗木は、(財)森林経営研究所の日本平苗畑で育てられた松くい虫抵抗性苗木(スーパー松)で、「(社)ゴルファーの緑化促進協力会(会長 中山素平氏)」の御厚意により贈られたもの。
小春日和の天候に恵まれた去る11月14日(日)、八幡宮境内のうち約0.2fによちよち歩きの幼児からお元気なお年寄りまで参加者全員で丁寧に約400本の松苗木を植栽しました。
当初予想よりも2倍以上の参加者があり、予定時間の半分程で作業が完了し、事務局では嬉しい誤算でした。
作業終了後、参加者は県相川林業事務所で用意した顕微鏡で松を枯らすマツノザイセンチュウを覗き、松枯れの原因を納得した様子。
やがて、昔のように立派な松林が再生するだろうと住民から大きな期待が寄せられています。
佐渡の松食い虫抵抗性マツが成長開始(平成10年植栽)
平成10年10月7日、両津市城腰(じょうこし)地内に植栽された抵抗性マツは年が明けて春になるとともに成長を始めました。
次に掲げる写真は、平成11年6月1日に撮影されたものです。どうぞご覧ください。
抵抗性マツ植栽地(両津市城腰)の位置図
千葉県産(東大千葉演習林)マツ、木炭200g添加
岡山県産マツ、木炭200g添加
岡山県産マツ、木炭400g添加
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