インターネット森林随想執筆開始の弁


人それぞれに思うことがあり、したいことがあり、言いたいことがある。
しかし、言いたいことについては、その言い方が難しいから、沈黙を守る人が多い。
仮に、沈黙を守ることを好まない人でも、言うことの時と場所と方法を撰ぶ必要がある。
方法については、論文、講演、座談会などいろいろあるが、それぞれ長所短所があることは、誰しも承知しているところである。
最近、方法の中で随想という分野があることを、ふと思い出した。
さらりと書きながら、意外と真実を伝え、角を立てずに言いたいことを言えるのではないかという気がしている。
森林問題、林業問題、環境問題など多くの問題が提起されながら、いたずらに時が過ぎて行ったり、十年一日の如く同じ課題が繰り返し言われたりしている。
そこで、思い浮かぶままに森林随想と称して、考えるところを書き綴ってみることにした。
同時に、発表の場をインターネットの世界に委ねることにした。
雑誌等に寄稿しても、殆ど梨の礫と言う有様は多くの人にとっての共通の体験ではなかろうか。
ここ十年近くの経験では、インターネットの増加と共に、この方が反応は、多くしかも早いと思うようになった。
人の書いたものを読んで、賛成でも、反対でも良いが、意見を言うことは、従来の書物や雑誌では簡単ではない。
インターネットでは、執筆者にも伝えることは比較的簡単であり、また簡単であるために荒っぽい意見になったりすることもあろう。
もちろん、読者層も多少異なってくる。いわゆる年輩者やお偉方は、普及したとは言えパソコンに触る機会はやはり少ないようである。
でも、そういうことを言っていても始まらない。
プラス思考、未来志向の人達に向かって発信してみたいということである。
ところでこれも経験論であるが、インターネットで情報発信をしたら電話で質問が来たり、詳しい資料を送って欲しいなどということも往々にしてある。
所詮電子メールでのやり取りなど、込み入った話は少し、やっかいではあるが、何しろ電話も結構時間を消費するのが欠点であるから、やはり、なるべくメールでのご意見などを承りたいというのが本音である。
筆者が主宰する森林塾も十年前は、メール交信可能な人は、10パーセント程度だったが、現在では、8割方は、メールで連絡が取れるようになり、機動力が増した。
インターネット時代を背景に、今後宜しくお願いします。

                                 2005年5月27日 森林塾 小澤普照 


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