参考 平成16年12月2日 農林水産事務次官の記者会見資料(抜粋)

Q: 次官、ちょっと話は変わるのですが、来年春の花粉の飛ぶ量に関して、かなりの量が飛ぶのではないかというような報道がありまして、また当該の季節になるといろんな批判がまた出てくると思うのですが、林野行政を所管されるお立場として、どのようなご所見をお持ちか伺えますでしょうか、対策も含めて。
 
A: これは難しいですね。私も前、林野庁長官をやっておりましたし、私自身が花粉症に悩まされておりまして、なかなかお答えしづらいんですけれども、今の花粉症というものが、いろいろ大気汚染の問題とか、他の原因もいろいろ考えられますので、林業政策と直に花粉症の問題を結びつけられるのはどうかと思いますけれども、しかし関連がないというのはもちろんありませんし、これまで林業政策をやっていたことが現在の状況の一因になっていることは否定できないと思っております。
   これまでも花粉の飛ぶ量を少なくするために樹種を花粉の発生の少ないものに変えるとか、いろいろ努力をしてきておるわけでございますけれども、なかなか効果が上がっていないということであろうかと思っております。我々としましては、できる限りそういう林業政策によりまして花粉症の拡大につながることのないようこれからもいろんな努力は続けていかなくてはならないと思っております。例えば、樹種を転換する、あるいは間伐も積極的に進めるとか、そういうことは必要なわけでございますけれども、残念なことに、地球温暖化の問題ともつながるわけでございますけれども、必ずしもその林業政策に十分な予算の手当がなされないということもございますので、我々はその中で大変苦労しているということでございます。
 

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