ひのきの葉を有効活用 〔岐 阜・加子母村〕
−エキス抽出で林業活性化に取り組む−
銘木「東濃ひのき」の産地で知られる加子母村森林組合(組合長・粥川眞策村長)は,木材価格の低迷から村内の林業経営が苦しくなっており,林業の生き残りを模索していたが,今まで伐採の際廃棄してきたひのきの葉の有効成分を抽出し,果物や野菜の
鮮度保持剤として活用する事業を開始した。
ひのきの成分には,殺菌・防腐効果があることが古来から知られており,そこに着目したものである。
木の葉からエキスを抽出する特許を持つ東京の会社と提携して,村内に加工プラントを設置し,平成10年4月からガス・油・水分を分離する試作を行っており,このうち,ガスは提携先の会社に販売することにしている。
また,油・水分はそれぞれ利用方法の研究開発を行いながら販売先を探すことにしている。
今後の利用法に目途が立てば,林業経営に大きく貢献できるものと関係者は大きな期待を寄せている。
連絡先:恵那郡加子母村4872-5 加子母村森林組合 (電)0573-79-3333 (農林漁業現地情報より)