ベトナムの森林を訪ねて


ベトナムは国土面積は3,317万ヘクタールで、日本のおおよそ88パーセントの広さの国です。
人口は7千5百万人です。
森林面積は965万ヘクタールで国土面積に対して29パーセントですから、日本の67パーセントに比べるとかなり低い状態です。
近年、焼畑耕作などにより森林が減少しました。
今後は森林の減少を防ぐことや植林行うことで森林を増加させることが必要となっています。
ベトナムは南北に大変長い国ですが、中国との国境地帯の山岳部や北部から中部にかけての山脈(アンナン山脈)地帯は亜熱帯林に属しています。森林としては照葉樹が主な樹種ということになります。
北部から中部にかけての低地は熱帯林になりますが、北部は乾季に落葉する、半落葉性の森林が分布しています。
中部から南部にかけては熱帯乾燥落葉樹林となり、さらに南のメコン川の流域には熱帯低地常緑降雨林が広がり、またメコンデルタなどの沿岸地域にはマングローブ林が分布しています。

ベトナムの森林植生図を次に示します。


ベトナム北部に位置する首都のハノイの郊外にでるとそこには日本の農村に見られる水田風景が広がっています。しかし水田の向こうに見える山地には樹木が少なく森林が荒れている様子がうかがわれます。

このような山に近づいて見ると斜面に樹木はほとんど見あたらず、樹木は燃料にするためにあるいはまた焼畑を作るために伐採されたことが推察されます。


一方政府が直接管理している森林は良い状態に保たれている森林を見ることができます。
写真はマツの人工林です。


次の写真は森林公園として管理されている典型的な熱帯林の様子です。
公園入り口

熱帯林の外観

熱帯林の内部


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