総合・歴史編 3.電化方式                         0901・1304・1610・1712

電化方式には直流方式と交流方式があるそうですが

・直流と交流

日本の鉄道の電化方式には直流600V・直流750V・直流1500V・交流20000V・交流25000Vなどの方式が採用され

ています 交流電化区間では地上設備に要する投資が少なく利点もありますが直流電化区間との列車の直通運

転を考えると交直流両方の区間にまたがって運転できる車両を製造する場合コストが高くなります 

大まかな区分  

直流600V:地下鉄・路面電車

直流750V:地下鉄・モノレール・新交通システム

直流1500V:JR直流区間・私鉄・地下鉄

交流20000V:JR交流区間50HZ・60HZ

交流25000V:東海道・山陽新幹線60HZ・東北・上越新幹線50HZ用・長野新幹線50・60HZ両用車

・直流と交流の接続・・・デットセクション

間接接続方式と直接接続方式がありますが現在日本ではほとんどが直接接続方式を採用しています 

JRでは直流架線と交流架線の間に約20mの絶縁物(電気が流れない架線)を入れてつないであり 電車・電気機

関車はこの区間を通過するときは必ずコントローラーをオフにした状態で通過させます 同時に運転士は運転室に

ある直流と交流の切換装置で切換を行います この方式を「車上切換え」方式とよびます

*複線区間のデットセクションは交流→直流に比べ直流→交流が長くなっている

デットセクションを通過する電車・電気機関車は交直両用の車両で無停電装置(バッテリー)搭載車を除いては通

過時 順次車内灯が消え非常灯が点灯し再び順次車内灯が点灯していきます

全国の直流と交流デットセクション(2017年12月現在)

・JR東北線 黒磯駅構内

2018年1月1日〜3日 黒磯駅構内1・5番線にあるデットセクションを仙台方本線上に移設 駅構内を直流で運用する

・JR常磐線 取手藤代

藤代側入口・交流20000vからデットセクションに入る(上り電車最後部より撮影)

取手側入口・デットセクションから直流1500vに入る(上り電車最後部より撮影)

・JR水戸線 小山小田林間 

・JR羽越本線 村上間島間 

特徴:ローカル用は新潟側E127系・115系 秋田側701系で運用 交直車両がないため村上−鶴岡間はすべて

気動車で運用している

・JR北陸本線 糸魚川梶屋敷間 

・JR七尾線 津幡中津幡間  

・JR北陸本線 敦賀南今庄

・JR山陽本線 新下関構内:山陽新幹線JR山陽本線・新在直通試験用

・JR山陽本線・鹿児島本線 門司構内 下関門司

首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス 守谷伊奈谷和原間 つくばエクスプレス 

・その他のデットセクション

異周波数接続 

交流25000V50HZ←→交流20000V60HZ 無電区間は存在しない

・北陸新幹線 軽井沢佐久平間(新軽井沢き電区分所 軽井沢駅から約5kmの地点) 

・北陸新幹線 上越妙高糸魚川新高田き電区分所 JR東日本と西日本の異社間セクションを兼ねる 設備はJR西日本

・北陸新幹線 糸魚川黒部宇奈月温泉間(新糸魚川き電区分所) 

車上の周波数変換装置が小型化・軽量化 地上側で周波数を統一する必要が無くなったことから新幹線として初めて異周波数の電源を

突き合わせたき電区分所(切替セクション)を設け50Hz(東京電力)/60Hz(中部電力)の周波数切換を行っている

・東北新幹線と秋田・山形新幹線の接続部分 交流25000V←→交流20000V   

直流異電圧接続

・箱根登山鉄道 箱根湯本駅小田原方 直流1500V←→直流750V

                      箱根登山鉄道車両は複電圧車

                         ※箱根登山鉄道の小田原駅乗入れ中止により箱根湯本−小田原間は直流1500Vの小田急車が乗入れる  

                          また小田原−入生田間の3線軌道も撤去された 入生田に箱根登山鉄道の車庫があるため

                          箱根湯本−入生田間は3線軌道は残る 

名古屋鉄道田神線 田神-市ノ坪間 田神線乗入車は複電圧車を使用   直流1500V←→直流600V    

・伊予鉄道 高浜線 松山市駅 直流750V←→直流600V

直流同電圧接続  直流1500V←→直流1500V

・JR東日本と東武鉄道  東北本線と東武日光線が接続する栗橋駅の構内に連絡線 (2006年3月18日から)

連絡線架線の事故防止のため数十mのセクションを設置

JR東日本と小田急電鉄 御殿場線と小田急小田原線松田駅構内 連絡線架線の事故防止のため数十mのセクションを設置

・JR東日本と秩父鉄道 高崎線熊谷駅構内 数メートルのセクションを設置 現在使用されていない

・JR東海と伊豆箱根鉄道 東海道本線と伊豆箱根鉄道駿豆線 三島駅構内

・京成電鉄と新京成電鉄 京成電鉄京成津田沼駅構内5番線新津田沼方 出発信号機上部にき電区分がある 

                6番線は新京成電鉄の架線が車止めまで入る

 京成電鉄と新京成電鉄の境

・秩父鉄道と西武鉄道 秩父鉄道線と西武秩父線の連絡線上に設置されている

・阪神電気鉄道と近畿日本鉄道 阪神なんば線桜川駅付近 近鉄難波線用電留線と本線との分岐器付近に長さ数m程度のセクションが設置されている

 

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