このキットはツインモータギアボックス(田宮模型)とドライバIC・TA7279P/APを用いたDCモータ制御の学習キットです。単純なPIOでの制御とPWMでの制御を学習します。また,タイヤ付近に取り付けられたフォトリフレクタでタイヤの回転数を検出することが出来ます。
PWM(Pulse Wide Modulation)とはパルス幅変調というパルス信号のON/OFFの比率を変化させる変調方式の一つです。例えばONとOFFが各50%と等しい場合,平均値は振幅の50%になります。また,ONが70%でOFFが30%の場合,平均値は振幅の70%の値になります。このように,ON/OFFの比率を変えることにより平均値が変わりますから,回転数をモニタしてON/OFFの比率(パルス幅)を変えれば一定回転数が得られる,というのがPWM変調による回転制御の原理です。
モータドライバICにはTA7279P/AP(東芝)を使用します。ドライバを2チャンネル搭載し,2bitで正転・逆転・ブレーキ・停止のコントロールが出来ます。H8/3687のタイマZにはPWMを最大6相出力する機能が備わっています。今回使用するモータドライバICはモータ一つに対して2bit信号を入力して制御しますので左右合計で4つの出力を使用します。
学習内容は,まずPIOでモータドライバICを制御しモータを回転させてみます。次にPWMでの簡単なモータ制御を行い,最後に任意の回転数を一定に保つ制御を行います。
ハードの組み立て(ユニバーサル基板に実装,ツインモータギヤボックスの組立て)
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モータ制御の基本(PIOでのモータ制御)
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PWMでのモータ制御
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リモコン走行
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回転数一定制御
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