No.1 マンション検討

もらった各資料を検討してみる。
この駅近マンションは、同一階に同じ間取りの物がない。
商談はどんどん進んでいくが、価格が明らかにならない。
営業に聞くと、まだ価格が決まらないのだという。
提示されているプランで、どの程度の金額の物が購入可能かは想像がつく。
これも、通常のマンション販売方法なのだろうと思った。
やがて、歯抜けのように、価格が入った価格表が出てきた。
価格が入ってないところは、第2次販売で販売する分だという。

値付けはまず、専有面積に比例する。
大きく分けて、70平米、80平米、90平米となる。 次に、向きである。
南向き、南東向き、など、日当たりがよい方が、高くなる。
次に、上階になればなるほど、高くなる。
階が一つ違うと、40〜50万価格が変わる。
最上階は10階なので、同じ間取りでも、
1階と10階の価格差は500万円程にもなる。
1階の価格だけが極端に安いのだが、
これは、マンションという防犯上のメリットを受けられないと言う事から、
安くなっているのだろうと、想像されるが、
この駅近マンションのチラシは、****万円から〜 と声高々に歌っており、
****は、1階の価格であるため、
客寄せのための、戦略的値付けである可能性もある。
しかし嘘は言っていない。
当然その価格で買えるのだから、お買い得とも言える。
ただし、さすがに低い位置なので、隣の建物の影になり、 日照的にも厳しい物がある。

さて、価格を見ながら再び間取りを確認する。
会社行き帰り人生の珍には、はっきりとしたライフスタイルはないので、
間取り〜〜???広くて部屋が多い方がよいでしょ。
程度の意識。
それよりも、駅の高架横という立地条件。
確かに、駅から敷地内までは1分だ。
でも、騒音、振動はどうだろうか。

日を改めて、周辺の環境の調査してみることにした。


仕事場で使用している騒音計を片手に一日周囲を歩き回った。
この駅近マンションは、電車の高架と駅前道路に挟まれると言う立地条件となる。
なので、電車の音も気になるが、駅前道路を走る車の音もかなり気になる。
騒音計の測定値は、電車の最大音量が75dBである。
高架線路のつなぎ目。つまり、ガタンゴトンが最大音量である。
対するに、駅前道路側の騒音は車種によって、まちまち。
積載量の大きい車両は、さらに振動を伴う。
駅からの距離、利便性と、環境は相反する条件という事を再認識した。
現状、駅近マンション建設予定地には囲いと看板があるだけで、
まだ、影も形もない。
完成前のマンションを購入することを、青田買いと言うらしい。
一生に一度しか買えないような、高価な物を、現物を見ずに買って良い物か・・・。
今までは、勢いで来ていたのだが、不安が顕在化していた。

さて、今までは、暫定的なプランの提案だったが、
オプションも含めての具体的なプランニングが行われた。
専有面積90平米を基本としている。
モデルルームの見学では一応、オプションだと説明を受けていたものの、
いざ、具体的に積み上げを行って、総額が出てくると、
オプションだけで車が買えてしまうような金額となった。

予測していたこととは言え、加えてバカにならないのが、
月々支払う、管理費や修繕積立金、駐車場代である。
これらは、毎月の返済の中に繰り込まれているが、
実際のローン返済額には含まれない。

逆に言うと、月々の返済額の中の、
ローン返済額の割合は7割程度。
ある意味、3割は無駄な支払いとも言える。
一生住み続けるなら、修繕積立金は有効かも知れない。
う〜ん。
もう一度冷静にプランを見直すことにした。


今回わかったこと ★

駅近マンションの価格設定
 専有面積が広い、位置が高い、日当たりが良いほど、価格設定が高い。当たり前だが。

・駅近物件の周辺環境
 利便性と環境は相反すると言うことの再確認。
 今住んでいるところは、駅近で環境が良いという、希な例なのだが、賃貸だからね。

・ローン返済に無関係な月々の支払いが大きい。
 必要経費なのだろうが、どうも納得がいかない。


次の日記へ飛びます