No06.いろいろな条件の土地


土地区画整理組合にまだ土地は残っているか?


土地区画整理組合では二つの懸案があった。
まず、購入希望の土地が残っているか。
次に、家康不動産の仲介がを認めてくれるか。
前回、土地区画整理組合に来たときには、売り地は2カ所あった。
・直上に高圧線が通っている交差点の角地
・商店街通りの角地
坪単価は変わらなかった。
[まだ一カ所あるよ。]
そして、今回、売れ残りは一カ所になっていた。
それを聞いたときに、珍は落胆した。
普通、高圧線が真上に走っている土地に好んで住む人はいない。
残っている土地は、前者に違いなかった。
ダメもとで、土地区画整理組合担当者に聞いてみた。
[残っている土地はどちらですか。]
[ああ、高圧線が上を走っている方だよ。売れたのは。]
残っている方を聞いているのに・・・まあそれは良しとして、
なんと、希望の土地が売れ残っていたのだった。
まさに、これこそ縁と言うものかも知れないと思った。
早速、申し込み・・・・。
家康不動産の仲介はと言うと、
[あ?、いいよ。]
ローカルな感じ(?)の受け答えである。
実際、土地区画整理組合担当者は、どこかの自治会の集まりのような、
結構年齢の逝った(誤字)方々なのであった。
無事、申し込みをすませて、土地区画整理組合を出た。
そこでいのさんが、
[週末、他の物件が出たので見に行かないか?]
と、突然言い出した。
一瞬、珍は、今保留地を申し込んだのに、何故他の土地を?
と、思った。
しかし、土地探しは、そんなに簡単に決めるべきではない。
高い買い物、後悔しないようにと言う、いのさんの配慮だった。
どういう事かというと、
珍が、この保留地を申し込んだと言うことは、
今まで、2500万円くらいと言っていた土地予算が、
実質3000万円を越えたと言うこととなる。
いのさんは、それを見越して予算アップした条件で、
物件を再度検索してくれていたのだ。
当然、候補となる土地も増えてくる。
つまり、同じお金を出すなら、別の選択肢もあるのでは?
ということだった。
不動産屋としては、もう半ば決まりかけているお客に、
これ以上、手間をかける必要は無いはずなのだが。
今にしてみれば、そこが、いのさん。(^^;;

次の週末、いのさんと4カ所の物件を回った。
・駅近だが線路に近い60坪の造成地
 それなりの騒音を覚悟しなければならない。でも、広さも日当たりも最高。
 近くに寺。
・駅近だが売り主が現在住んでいる80坪のうち40坪を分筆。
 競売前の訳あり物件。
 売り主が今、80坪に堂々と建っている家を壊して、
 残りの40坪に引き続き住むという。
他2カ所もなかなかにして、濃い物件。
詳しくは割愛させていただく。
さて、ここまで来て、何か変だと思った人は鋭い!
珍は何か順番を間違えていた。
それは次回。


今日の戯言 ★


土地の価格について。
[掘り出し物だ!]と安いからと言って飛びつくと、
土地購入後、思わぬ出費が発生することがあります。
給排水(上下水道)や電気ガスが引かれていなかったり、軟弱地盤だったり・・・。
予想外の造成などの費用がかさみ、結局、高い土地になってしまいます。
このような土地は、宅地として未完成なものです。

土地を買って、そこが軟弱地盤だったりすると、不安になってしまいますよね。
もちろん、きっちり地盤調査を行い、その結果に基づいた地盤改良を行えば、
安心して住めるのですが、余計な出費には違いありません。
出来れば最初から地盤改良の必要のない土地を買いたい物です。
以前、バクチと言いましたが、軟弱地盤の可能性が高い土地を避けることはできます。
・水を連想させる漢字を使った地名は危険
 非常によく言われることですね。
 地名はその土地の歴史を示す場合が多いのです。
・宅地となる前の状態を確認する。
 実際に、田や池であったところは・・・。
・盛り土は危険
 傾斜地だった場合、盛り土で作られている可能性があります。
 擁壁の土が不十分だったり、擁壁が高いと土が自重で沈み込むなどの問題を生じます。
 盛り土すべてが危険な訳ではありませんよ。造成次第です。
・周囲に比べて低いところは危険
 軟弱地盤でなくても、水害の可能性もあります。
 水路が近くを走っている場合も危険です。
・周囲の建物、道を見てみる。
 近くの一戸建ての基礎、玄関ポーチなどに亀裂が無いか。(不同沈下の症状です。)
 舗装道路が不自然に上下にうねっていても危険。
・自分で地盤調査してみる。
 本当かどうかわかりませんが、自分で土地に棒を突き刺してみる。
 と言う方法があります。
 人力で深々と刺さってしまうようでは、危険極まりないですね。
 別な物が見つかってしまうこともあるようです。(ガラや浄化槽跡)
・雨の日
 水の通り道が見つかることがあります。(><
・インターネットを活用する。
 まあ、ここを見ているのですから、十分に活用していますが。
 http://www.jiban.co.jp/geodas/
 は参考になると思います。(リンクしてません)

チラシや広告などの、異様に安い土地は、未完成であることが多いのです。
土地も真上から見た形しか掲載されません。
実際に見に行ってみると、段々になっていたりします。(寒

最終的に土地を契約するかどうか判断するのは、購入者ですから。
土地は、自分の足で歩いて、探索調査しましょう。
出来るだけ。