No06. 上棟


天気が悪い 足場にネットがかけられました。
天気が悪いです。

屋根を支える部分です 屋根を支える部分です。
この部分、本当は何か名前があるんでしょうね。
雲行きが怪しいので、原野さん急いで!

屋根を支える部分完成 雨が降る前に完成しました。
でも、屋根までは無理です。
雨仕舞いして、本日は終了です。
屋根は真上から見ると、長方形になっています。
複雑な形ではないので、屋根を支える部材が、
綺麗に放射状となります。

2階から屋根方向 実は、もう屋根のパネルが載ってしまいました。
これは、2階から天井方向を撮影したところです。
とにかく、金物、金物、金物です。

玄関から吹き抜け 玄関から、吹きぬけを撮影しました。
OSB合板が見えますが、あれが屋根のダントツルーフパネルです。
ダントツルーフパネルの基本的な構造は、
スーパーウォールパネルと同じです。

小屋裏 ここは、秘密基地・・・
いや、2階の上、屋根の下にある小屋裏です。
収納スペースとなります。
ダントツルーフパネルによる屋根断熱なので、
2階の天井には断熱材はありません。
高さはありませんが、かなり広い空間です。

シンフォニーライトウッド 和室のサッシです。
トステムのシンフォニーです。
外側はオータムブラウンですが、
内側は木目調(ライトウッド)になっています。
四角い模様は面格子です。
シンフォニーは、ペアガラスの断熱サッシです。
結露対策ですね。
面格子のない1階掃き出しなどは、防犯ガラスとなっています。

シンフォニーホワイト 2階のサッシです。
こちらも、同じシンフォニーです。
和室と色が違い、外側はオータムブラウンですが、
内側は、ホワイトです。
こちらのガラスは、東側なので、
さらに、ペアガラス+遮熱ガラスを採用しました。
陽射しの強い夏場に威力を発揮します。

☆突然ですが、ここで、タマックの、躯体グレードを紹介しましょう。
2006年現在、シェル以外は、断熱材がロックウールから、
現場発泡吹きつけのウレタン系に変わっています。
正常進化したタマックの家を
ショールームに見に行ってみてください。


標準躯体 まずは、ベーシックです。
タマック標準の躯体です。
仕様を上から。
・天井部ロックウールによる断熱。
・側壁ロックウールによる断熱。
 ロックウール包装を利用した簡易気密。
・サッシ1枚ガラス。

気密は、壁内結露を押さえるために必要です。

ウイング 次に中間グレードのウイングです。
・ダントツルーフパネルによる、屋根断熱。
・側壁ロックウールによる断熱。
 ベーシックよりロックウールの量が多い。
 気密フィルム(オレンジ)による気密の確保。
・サッシ2枚(複層)ガラス

ウイングは、気密フィルムを採用することにより、
ベーシックよりも気密を上げています。

シェル 次にシェルです。
これは、トステムのスーパーウォールツーバーフォー工法です。
・ダントツルーフパネルによる、屋根断熱。
・スーパーウォールパネルによる気密断熱。
・断熱サッシ(シンフォニー)2枚(複層)ガラス。
外壁から内壁の石膏ボードまで、空気が入る空間が無いので、
気密の必要がありません。

壁内結露ってご存じですか?
壁内結露は木造建築の寿命を縮める原因です。
具体的には、外壁の木材が内側に結露を生じる事によって水分を含み、
そこから、カビが発生したり、腐ってしまいます。

☆結露対策として、気密が有効な理由。

夏などに冷たい飲み物をガラスのコップに注ぐと、
表面に水滴が付きます。
これが、結露です。
空気中には、蒸発した水分が空中を漂っています。
これを、水蒸気と言います。
( この空気中に含まれる水蒸気の割合を湿度と言います。)
水分は、気温が高いほど空気中にとけ込むことが出来ます。
気温が下がると、水蒸気は空気中にとけ込んでいられなくなるため、
水滴になります。
つまり、コップ表面は、冷たいため、水蒸気が水滴になってしまうのです。

コップのガラスを、建物の外壁や窓がガラスと
考えてみてください。
外壁と気温が同じ時には何も起こりません。
冬場は外側の気温が低く、
室内側を暖房するため、
内側の気温が上がります。
すると、冷えた外壁の内側に結露が発生します。
さらに、
空気中の水蒸気は、一定量を保とうとするため、
結露して水滴となって減った、
結露周辺の水蒸気を補うために、
室内の水蒸気が際限なく集まってしまいます。
気密する理由は、
集まってくる水蒸気を遮るためです。
厳重に気密をしておけば、
仮に結露して水分が外壁内側に、
発生したとしても、被害は最小限で
食い止められます。

もう一度、各グレードの外壁を見てみましょう。

壁の構造 右上が、スーパーウォールパネル。
真ん中がウイング。
左下がベーシックです。
ベーシックは、ロックウールの量も少ないため、
壁内の空気が多い。機密性も低いので・・・。
ウイングは、ロックウールの量が多いため、
壁内の空気が少ない。さらに、気密性が高いので、
ベーシックに較べると結露に有利です。
シェルについては、外壁に空気層がありません。
つまり、結露がほとんど起きる可能性がありません。

詳しい説明は、タマックで聞いてくださいね。


今回のひとこと ★

・ベーシックで十分
 
家というのは、手作りです。
 いくら、完璧な設計図があっても、施工工程で手抜きがあれば、予定されていた性能はでません。
 珍がタマックを選んだ理由がここにあります。
 つまり、タマックの施工に手抜きは無い。と言うことです。
 これは、現場見学会に行って、内装される前の建物を見れば解ります。
 スーパーウォールパネルであれば、施工バラツキがないと思うかも知れませんが、
 実際には、各部材やパネルの気密施工は人の手で行われるため、
 手抜きがあれば、スーパーウォール工法といえど、その性能を発揮することはありません。
 タマック施工であれば、[ベーシックで十分]とアドバイスされていたのですが、
 シェル(スーパーウォール)に暴走しました。
 ただし、ベーシックでも、ダントツルーフパネルは必須アイテムだと思っています。

 2006年の新しいウレタン系の断熱方法は、断熱と共に、気密も確保されます。
 ベーシックとウイングと違いが、サッシと断熱材の厚みだけとなり、
 ますます、ベーシックで十分といえます。
 窓の結露が気になる場合には、ベーシック+サッシの変更もありですが、
 ウイングを選んだ場合とどちらがお得か・・・。

 
 そんなタマックでも、人間のやることですから、手抜きはなくとも、ミスはあるかも知れません。(^^;;