No21. 住み心地 冬編

住み心地、冬編
珍の家は、トステムのスーパーウォールツーバイフォーです。
タマックのグレードで言うと、NSシェルです。

空調(室温)
年末良い具合に外では雪が降り出してきました。
間取りは公開していませんが、珍の家は、リビングに
2階へと続く階段が設置されています。
リビングと階段の境には、空調の効率を良くするため、
扉を設けてあります。
玄関は吹き抜けとなっており、その横に階段があり、
空間的にはつながっています。
また、玄関とリビング間には引き戸があり、
こちらも、空間を遮断して空調効率に配慮してあります。
回りくどかったですが、基本的にリビングを、
2階、階段と玄関から切り離せると言いたかったのです。
シェルの暖房設備としては基本的に開放型暖房機器はNGとのこと。
(高気密なため、酸欠の恐れがあるそうです。)
それに従って、全室エアコンのみとしました。
開放型暖房機器とは、簡単言うと、
室内で燃焼させ、その燃焼させた排気が室内に解放される物のことです。
石油ストーブやガスストーブがこれに当たります。
また、ガスストーブの中でも、FF型と呼ばれる、外部排気型はOK。
排気の無いと言う条件から考えると、
手軽なのは電気を使用した暖房機器に限定されます。
すると、エアコンは夏場に必須なので、それを暖房にも使用する事が、
予算的には最も低く抑えられます。
珍のイメージでは、[エアコンは暖房で使用するには非力である。]
と思っていました。
実際に、エアコンのスペックを眺めてみると、
冷房可能な範囲より、暖房可能な範囲が狭いのです。
ですので、特に負荷の大きそうなリビングのエアコンは、
暖房の性能基準で、選択しました。
で、この冬の結論は、リビングと玄関を切り離せば、
(たぶん、玄関ドアが気密性で劣るためだと思います。)
リビングのエアコン一台で、2階まで大体暖まってしまいます。
これは、シェルの高気密高断熱仕様のおかげです。
実際に寒いと感じた事はありません。
さらに、暖房効率を上げるには、[24時間換気を止める。]です。
さすがに、0℃に近い空気を室内に導入するので、効果があります。
[24時間換気を止める。]
これで、暖房効率が上がるというのは、高気密だからです。
24時間換気を止めておけば、
夜に24℃程度の室温でエアコンを切っても、
朝、20℃弱程度の室温を保っています。
さて、暖房していて、感じたことがあります。
足下が冷えない事です。
これも、高気密であるが故に、すきま風が皆無だと言うこともありますが、
窓のサッシから冷気が入ってこない事も効いているようです。
手を近づけても、微妙にヒンヤリする程度です。
気密性の低い家だと、換気扇を動かしただけで、
畳の隙間とか、コンセント、サッシから、風が吹き込む様です。
また、サッシについては、断熱性が高いこともあります。
気密性が高くても、サッシの窓ガラスが冷やされれば、
室内側の空気を窓ガラスが冷やし、冷やされ重くなった空気が
窓際から降りて、足下を冷やしにくるのです。

この断熱サッシの威力は、結露しないというのもあります。
もともと、開放型暖房機器を使用していないため、
(開放型暖房機器は、水蒸気を発生する。)
湿度が40%以下のため、結露しようがありませんが。
この低湿度は問題ですね。
加湿器の導入を検討します。(^^;;


遮音
遮音は、サッシの性能が一番効いてきます。
断熱サッシと言う事は、空気を遮断する性能も優れるので、
遮音という意味でも有利です。
シャッターを閉めてしまえば、雨風の音も聞こえません。
ダントツルーフであるため、天井の遮音も高いようです。
また、瓦屋根なので、カラスが歩いて解るという事はありません。

・24時間換気
これは寝るときには止めています。
理由は、寒いと言うよりも、うるさいからです。
この24時間換気。想像していたよりは、室温を下げません。
24時間換気は、シックハウス対策のために、
義務づけられた物です。
タマックの場合、もともと有害物質の少ない建材を使用しているので、
それほど、必要性を感じません。
珍が化学物質に鈍感な事もあるようですが。(^^;;
ただし、換気設備のない小屋裏は、
未だに怪しい臭気を放っています。
珍の場合は、格好悪いですが、少し小屋裏収納の入口を
あけてあります。
密閉されていると、何か生えそうで気味が悪いので。(笑

24時間換気の効果は、止めてみて、
実際に、悪影響が現れないと、わかりません。
ですので、長期間止めると、何らかの影響があるかも知れません。

・エコキュート
エコキュートとは、利用効率の悪い深夜電力を利用して
お湯を沸かし、魔法瓶のようなタンクに貯めます。
お湯の沸かし方は、ヒートポンプ式と言い、
大気中の熱を集めてお湯を沸かします。
簡単に言うと、エアコンの暖房と同じです。
タンクに貯めておいたお湯を、使用時、設定温度になるように水と混合してお湯を得ます。
ですので、タンクに蓄えられた湯量よりも、
実際に使える湯量は多くなります。
使い勝手自体は、ガス給湯器と変わらないと思われます。
フロの追い炊きや、保温に関しては、浴槽の水をエコキュートに戻し、
タンクの熱水と熱交換することで水温をコントロールします。
ただし、[追い炊き]するくらいであれば、[お湯はり]した方が、
熱効率は良いと思われます。
問題はワイドバスと組み合わせたことです。
珍はエコキュートのタンク容量が300リットルの物を使用しています。
これは、スペースの関係で、その大きさしか選択の余地が無かったのです。
ワイドバス満タン+シャワー1人で、
ほとんどタンクのお湯を使い切ってしまいます。(><
実際には、お湯が少なくなった時点で、強制湧増するので、湯切れは起きませんが、
日中にお風呂にはいると、高い電気料金で、お湯を沸かすことになります。(><
ですので、ワイドバスとエコキュートの組み合わせを選ぶときには、
400リットル級を選んだ方が良いです。
価格もさほど変わりません。
でも460リットルタンクってでかいですよ〜。

・収納
最大の収容量を誇るのは、小屋裏収納。
小屋裏収納を最大限に生かすなら、屋根の形状を、
寄棟ではなく、切妻にしたほうがよいです。
それと、小屋裏には、照明を付けるべきでしょう。
ハシゴが結構怖いんですよね。
耐荷重150kgらしいのですが、ギシギシ言ってます。
小屋裏は、標準では天井と壁は石膏ボード、床はベニヤ仕上げです。
フローリング仕上げにすると、荷物が滑って便利です。
小屋裏は、天井までの高さが1.4mに制限されているため、
荷物を持って移動するには、強靱な腰が必要です。(><
ですので、中腰のまま荷物を押して滑らせると楽なのです。
この、小屋裏の天井高と固定階段不可の規制は、
ほとんど嫌がらせみたいに感じます。(税制上の問題?)
また、ダントツルーフでない場合には、夏場の小屋裏は
かなり暑くなる事が予想されます。
それを考慮して収納する物を決めた方がよいです。
(小屋裏には裏技があります。現場監督に聞いてみて下さい。)
タマック標準と思われる、クローゼットです。
天棚+ハンガーパイプ。
小物を収納するために、ホームセンターでカラーボックス購入。
季節衣類を収納するために、衣装ケースが必要でした。
ちょっと、使い勝手が悪いです。
もちろん、造作でクローゼット中を自由に造ってもらえたのですが、
想像力貧困でした。(泣

・照明
珍はちょっと、やりすぎました。
ですが、暗い照明は論外だと思い、
メーカーの推奨値よりもかなり大きい物をつけました。
最近の物は、連続的に明るさを調整できる物もあります。
明るければ、暗くは出来ますが、スペック以上には明るくできません。
結果的に、明るすぎるくらいで家の雰囲気はかなり良いです。

また、人感センサー付き照明が便利です。
珍の家では、玄関、トイレ、洗面所が人感センサー付きになっています。

暗くなると、スポッ灯(NS標準)が階段を照らしています。
スポッ灯は、本来、階段に設けられた明るさセンサーで、
暗くなると点灯する物なのですが、
珍のところはセンサーが敏感なのか、感度を下げても、
曇っていたりすると、昼間から、点灯するのです。(笑
夜は優しい光なので、お勧めです。
また、廊下にはフットライトをつけています。
夜中のトイレも安心です。
コンセントにLEDが内蔵されるタイプの物で、安価なのでお勧めです。
また、LEDタイプは低消費電力です。

・便利なオプション設備
・浴室暖房:いや、もう無しはありえません。本当に。
・抜け止めコンセント:ACアダプターや太い電源コードでも安心。
・全室電話回線:地上デジタル用です。まだ受信機がありませんが。(哀
・電動シャッター:窓を開けずに開閉。開閉の音も静かです。

珍がもしも低予算で、タマックの家を建てるなら、
設備は貧弱でも、出来ればシェルにします。
ベーシックを選んだとしても、ダントツルーフと断熱サッシはつけたいですね。
設備は入れ替えられますが、構造はやり直せないですから。


今回のひとこと ★

思いつくまま書いてしまいました。
快適性の基本は、高気密高断熱です。
高気密高断熱であれば、それだけ室内の温度を
思うがままに制御できます。
基本的にはタマックの家の気密性能はどのグレード選んでも
それほど差がないのでは無いかと思います。
ただし、
ベーシックを選ぶのであれば、
屋根はダントツルーフパネル(ウイング・シェル標準)
サッシは断熱サッシをお勧めします。
屋根の断熱は、夏場に非常に差が出ます。
また、サッシは断熱のキモです。
ベーシックでダントツルーフと断熱サッシを選択すると、
限りなくウイングに近い価格設定となるはずです。
タマック営業とよく相談してください。

珍が間取りを決める上ではずせなかった事があります。
それは、階段下のトイレだけはNGだと言う事です。
実際にやっていないので、本当のところは解りませんが、
階段下のトイレは、目の前にオーバーハングがあり、
非常に息苦しい雰囲気に感じました。
それに、座っているときも、階段の上り下りはあるわけで、
何か落ち着かないと思いませんか?
そこで、珍は階段下を収納としました。
270度まで回り込んでいるので、なかなかの収容量です。
最後の90度は取り出し不能ですが。(笑