No22. 住み心地 春編
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4月になっても、一桁台の気温があったり、 その逆に20度をいきなり超える日があったりします。 年を追うごとに、天候不順になっているように感じます。 去年も、非常に暑い夏だったと思います。 大工の原野さんが、日焼けを通り越して、焦げてましたから。 世の中、京都議定書など、環境に配慮する機運が高まっているとは言え、 アジアの超大国が、これからますますエネルギー消費量を増やすのは、 まず、間違いないと思われます。 京都議定書って何?という感じで参加しない、超大国もあります。 これからは、温暖化する! と、珍は予測したのでした。 以前どこかで、珍の家は夏をターゲットとした仕様であると書きました。 屋根:ダントツルーフパネル&瓦 サッシ:気密断熱サッシ(トステムシンフォニー) そこまでは、書いたと思います。 もう一つ、特殊な仕様が追加された部分があります。 気密断熱に加えて、遮熱という考え方です。 ちょっと解説しましょう。 ・気密性能:建物の隙間が少ないこと。すきま風が入ってこない。 ・断熱性能:熱を伝えない。屋根や外壁の熱が室内まで伝わらない。 ・遮熱性能:熱の元となる赤外線を反射する。 さて、その遮熱性能を与えた部分は、 ガラスです。 http://www.asahiglassplaza.net/kaiteki/excelsior/ 旭硝子のエクセルシオというガラスを採用しています。 詳しくは上記URLを参照してください。 このガラスの機能は、 防犯、遮熱、防音、UVカットなどです。 珍はこの中の、遮熱に注目したのです。 窓から差し込む、強い夏の日差しを防がなければ、 夏仕様とはとてもいえないのではないか・・・・。 実際どのようなことが起こるかというと、 日差しの強い日に、窓ガラス越しに日に当たっても、 ほとんど暖かさを感じません。 こんなことがありました。 朝起きると前夜までの寒さから、ちょっとだけ、暖房することにしました。 休みなので、通常よりも遅くまで寝ていた珍は、 遮光防音カーテンを開けてびっくりしました。 外は、まぶしいほどの日差し、陽炎がアスファルトから見えるほどの快晴。 何も対策されていなければ、南東にある寝室で、 珍は蒸し焼きになっていたことでしょう。(笑 このように、あらためて、遮熱、断熱性が高いことを体感したのです。 通常であれば、カーテンが太陽光で熱されていて、 暖かく感じる程度の事があるはずですが、それすらもありません。 また、外気が十分に暖かいことから、室温を下げる要因がありません。 つまり、起きて活動していると、何か電気製品が動いているわけですが、 その熱で、室温が上がっていくのです。 今、珍が作業している部屋は、PC2台+液晶ディスプレイとTVが 熱源となって、少し暑いくらいになっています。 さて、遮熱の副作用です。 遮熱と言うことは、やはり、冬場も太陽光による熱を取り入れない と言うことですから、冬場は寒い家と思われるかもしれませんが・・・。 その通りです。(><b しかし、気密断熱性に優れるため、一度室温を上げてしまえば、 室温はなかなか下がらず、快適に過ごすことが出来ます。 感想としては、 珍の家では、室温は外気温とあまり関係ありません。 ですが、24時間換気で、ある程度外気を取り入れているため、 室温は、何日かかけて、外気温に近づいていくと思われます。 まあ、真夏になっても、外の状態にかかわらず、 最低限の空調で、室温は常に一定に保たれそうです。 つまり、非常に快適であると、報告します。 まだ、4月ですから、本格的な夏になるとどうなるか。 夏にまたレポートさせていただきます。 |
★ 今回のひとこと ★
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最近は遮熱塗料なるものが、あるそうです。
建物全体に塗布することで、かなり室温の上昇を抑えられるそうです。
ただし、断熱塗料は透明な物はなく、 選べる色は限られそうです。
色合いとしては、白っぽい物が多そうですが、赤外線は可視光ではないので、
ある程度の、色の融通は利きそうです。