F610編

機種の選択なのですが、基本的には、
キャノンの厚紙水平手ざし給紙機構の有る物に限ります。
その他の機種でも、強引に大改造することが出来ないわけではないのですが、
プリンターがゴミになってしまう覚悟と、それなりの工作技術(器用さ)が必要です。


また、市販品も有るのですが、高すぎます。

現在、キャノンのカタログ現行品では、BJ-F870・860・850以外は無理なようですが、
店舗在庫や中古で、多くの方が改造しているF-610がまだ買えるはずです。
在庫薄になってきていますのでF-850など高級機が買えない方は、慌てて買いましょう?
F-870の後継機などが、水平手差し出来ない物になった場合、
俺は、慌ててF-870を買い足してしまうだろう。


それでは、俺の使用しているF-610の改造をご覧ください。


  

何はともあれ、まずは外装を取り外します。
そのためには、まず、左写真矢印部にマイナスドライバーなどを軽く突っ込み、
右写真のように、コネクター部のカバーを外しておくと
メインカバーを外しやすいでしょう。


  

メインカバーは、左写真のツメをマイナスドライバーなどで軽く押し、
カバーを持ち上げながら前側へ倒す感じで取り外します。
強引に取り外すと前面側にも右写真のようにツメが有りますので壊れます。


  

中身が現れたところで、左右を見ますと、写真のような物が有ります。
ここで、インクヘッドと印刷物の距離を調整します。
赤いネジをゆるめて、左右均等に、写真のように金具を移動させますと
インクヘッドが上に持ち上がります。
とりあえず、1ミリ位ずらして固定します。
その際、元々の位置には、しるしを付けておくと良いでしょう。

まずはベルトを手で動かし手動でヘッドの位置を確認します。
微調整は、実際にCD-Rに印刷して行います。
まず、インクヘッドがCD-Rに微妙にこすれて、横方向に線が入ってしまう位置を探します。
(無理に探さなくても良いです。しっかり印刷出来てればその位置でOKです)
そこから、線が入らないように、微妙にインクヘッドを持ち上げた位置が、
ベターな位置だと思いますです。
当然、印刷(調整)は、プリンター前面のレバーを下げた状態で行います。




次に、プリンターの前側にあるトゲトゲローラーとスポンジローラーを取り外します。
その際、全部取り外すのではなく、CD-Rが通過する所だけを外します。
トレイをA4サイズで製作し、真中にCD-Rを配置させた場合、
正面から見て右を3つ・左を3つ残して取り外します。
(と言うか、こう残るようにトレイを製作するのだけれども)
申し訳ないのですが、取り外し方は、上手く説明出来ません。
とにかく、手を怪我しないように気をつけてください。
俺は、プリンターを天然赤インクで染めてしまいました (>_<)いたたた..




後で紹介するCD-Rトレイの厚みによっては、
このガイド金具?を少し持ち上げ広げてあげる必要もあります。
上げ過ぎるとヘッドに当たるので注意してね。




本来、外装カバーを取り付けるのは、インクヘッドの調整が済んでからなのですが、
説明の都合上、ここで閉めます。
外装カバーを取り付ける時に、写真のスイッチレバーを折りやすいようなので、
プリンター上部の開閉出来るカバーを外しておくか、
開けた状態で、外装カバーを取り付けます。




写真の様な、ビデオカセットのケースなどを加工して作ったものを
開閉カバーのスイッチ部に差し込んでおくと(撮影の為開閉カバーは外してあります)
印刷時にカバーを開けても印刷を停止しませんので、何かと便利です。




それから、CD-Rトレイの幅(俺はA4)に合わせてガイドを自作して取り付けておくと、
トレイを差し込みやすいですし、印刷位置の精度も良くなると思う。
又、差込口と同じ高さのもの(俺はビデオカセットケースを加工)を用意しておくと、
CD-Rトレイを差し込んだ時に、トレイがベロンと垂れ下がらないし、
トレイの送り込まれもスムーズになると思う。




さまざまな苦労をしても4色インクでは納得のいく仕上がりは期待できません。
ふんぱつして、フォトインクで6色にいたしましょう。

最後に警告として、この改造をした場合、
通常の印刷に不具合が生じる場合があります。
インクヘッドをずらしてしまいましたし、ローラーを一部削除してしまったので、
ハガキなどの小さい紙は、斜めに送られてしまったりする事もあるようです。


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