−よもやま話-その16−

 所長のコジーノです。極々一部の声援に気を良くし短期集中連載化しつつある当コーナー
ですが、では
今回も前回からの続きです。

 Shadeに最初の別れを告げた僕の前にまず「メタセコイア」と言う選択肢が現れました。
一応1999年春頃の「WinGraphic」にて「究極のポリゴンモデラー」の歌い文句で紹介されて
いたので名と、どのような物かは知っていました。
 しかしかの「Win〜」での紹介記事だった事や(?)、何より「シェア」ソフトである事がこの時点
まで興味を抱かなかった要因でした。けれどもはや背に腹は変えられない状況だったので、公式
サイトへ行って取り合えずDLしてみました。
 メタセコイアは当時フリーの「LE」は存在せず、フルバージョンしか存在しませんでした。これは
正規ユーザーでなくとも自由にDLして使用できたのですが「メタセコイア形式」でしか保存出来な
くなっておりいわゆる「体験版」のよな物でしたが、全機能は使用できたので正規ユーザーになる
か否かを使用してから決める事にしました。

 使用後の感想は「何だこれは?」でしたね。ポイント1つ選択するのも骨が折れ、何時落ちるか
びくびくしながらの作業を要した「RayDream」のポリゴンモデラーや、無限回廊思しき「皺地獄」と
の死闘の連続を要した「Shade」のモデラーを使用した後では・・・本当に「言葉」が無かったです。
 何時如何なる時もマウスで作業視点を変えられ、思いのままに面を「切り貼り」可能で、ずば
抜けた動作の安定度と軽さで、まだ優秀な有志の方々の「プラグイン」が出揃いだした頃でしたが
まさに「大脳」シンクロモデラーと言う感じでした。
 あとNetで色々と「メタセコ」の事を調べていると、沢山の方(中には雑誌等で名を見かけるような
人を含む)が「SI、MAX,、LW」を使用しながらもメタセコをモデリングに使用している事実を知って
翌日には「5000円」の振込みは済ませていました(笑)。

 モデラーは「無問題」になりましたが、メタセコはいかに優秀でもモデラーなので「レンダリング」までは
出来ません。レンダラーをどうするか思案していると1通の郵便物が届きました。「RayDream」の
後継種「CARRARA」へのバージョンアップのお知らせでした。
 結論から言うと「速攻」でお金を振り込みました。今回は記憶では2万9千円で2週間ほどで郵送
されてきました。
 早速インストールして簡単な物をレンダリングしてみると、レンダリングのスピードが格段に「RayDream」
より高速になっており、「Ray〜」では鬼門だった「ソフトシャドー」も高速にレンダリングされるので使用
可能な物になっていました。しかし「Ray〜」と100%互換を歌っていたので過去のファイルを読み込み
作業した時に「ちょっと思いかな?」とは思いました。この時点でもっと使用感を確かめれば良かったの
ですが・・・「人間」制作に焦っていたのか、メタセコでの人間のモデリングに取り掛かってしまい、「カラーラ」
を使用しない日々が数週間続いてしまうのです・・・。

 メタセコを使用した「人間」のモデリングは「山あり谷あり」でした。メタセコは期待以上に活躍を見せ
てくれましたが、僕自身の「造形能力」の問題点が浮き彫りになりました・・・。
 まず「頭部」の制作から着手しました。僕は「BoxやBALL」からではなく、インターネットで女性芸能人
の出来うる限り「真正面」の画像(これ)を入手し、これをテンプレートにして「目、鼻、口」の位置に各
部位を正面から作成し、これらの「X、Y」の位置を変更せずこれらを基準にして顔になるようにポリゴンを
貼っていきました。狙いは「目、鼻、口」の位置があるべき所にあれば、大きな「破綻」はないと踏んだ
からでした。
 しかし、数週間の作業の後出来上がった物は・・・・・・「絶望感」を感じる物でした(笑)。けれど
挫ける事無く修正を繰り返し、何とか自分的に納得できる物が出来たのでいよいよ「カラーラ」へと
持って行き、「人間プロト初号頭部」に取り掛かるはずでしたが・・・・・・。

 まずメタセコで「RayDream」形式で吐き、「カラーラ」で読み込もうとすると「この形式では読めません」
と出ました。「RayDream」100%互換なのに?と疑問に思いましたが、何度トライしても駄目なので、
いったん「RayDream5」で読み込んで「Ray〜」で保存し直して読み込むことにしてみました。
 この作戦は成功した様であっさり読み込めたのですが、所々「穴」が空いてしまうトラブルに見舞われ
てしまいボツになりました。
 この後メタセコで色々な形式で吐き出しましたが、結局一番問題なく読めたのは「DXF」形式だけで
した。しかし読み込んで見たもののカラーラが「激重」になってしまうのでした。しかも問題はこれ
だけでは無く、いきなり作業空間が「7256倍」などと有り得ない数字のズームが掛かってしまった
り、「落ちる」事はないのに各機能が、使用時間に比例して「正常」に作動しなくなり定期的に
アプリを立ち上げ直さねばならないような状態でした。
 でも決定打は各パラメーターをほぼ「無限」にブレンド出来るシェーダーに致命的な「バグ」が
あったようで、まともに材質設定するのが非常に困難でした。その上「髪の毛」の毛先を抜く実験
を試みたところ、とても使用できる「クオリティー」でレンダリングされる事はありませんでした。(これ
に関しては僕自身の設定に問題があったかも知れません)。

 僕は「どうなっているんだ!(炎)」と怒り心頭でした。しかしすでに開発元の「メタクリエーションズ」は
会社経営転換を打ち出して「カラーラ」「ブライス」「Painter」など主力製品を「売却」していました。
要するに「後の祭り」状態になっていたのです。カラーラへのUPから1ヶ月とちょっと経った時点でした
・・・(涙)。(因みにカラーラは中々買い手が決まらず「消滅」かとNetでも言われていましたが、約1年
ほど経って、元メタクリから独立した社員が立ち上げた「eovia」が買い取りました。つい先日本国
アメリカでは「2」が発売され好評のようです)

 ある意味本当の「絶望」的状況になってしまいました。2月の新PC購入から、メタセコイアの料金。
カラーラと共にバージョンアップを受けた「Painter6(4からの)」、メタセコ+カラーラで「無問題」と思い
CG以外でも「散財」していたので、もはや「ミドルエンド」への移行は夢となっていたのです・・・。

 で、僕が取った手段は使えない「カラーラ」をアンインストールし、アンインストールしていた「MyShade」
をインストールし直す事でした・・・・・・。

 その17へと続きます・・・・・・。

 


 
                                           2002/08/18記す。



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