−よもやま話-その18−

 所長のコジーノです。やっと(?)今エピソード最終話です。

 メタセコ+Shadeの組み合わせでの制作に行き詰まりを感じ、やさぐれていた僕は何気なく「オーク」のHPを
見ていました。「Maya・・・・・・Max・・・・・・LWかぁーー。この状況を脱出するには・・・お金が要るよな・・・」と
それぞれのアプリケーションの紹介を眺めていました。
 そうなのです。MayaやMAXは現実的では無く対象外でしたが、LightWaveはズット欲しかったアプリでした。
しかし、アプリケーションの値段(約20万円)だけでは無く使用しているPCがやや時代遅れになりつつあるので
雑誌などでみる情報によると、今のPCでLightWaveを運用するのは現実的ではなさそうでした。
 となると低く見積もっても30万円を超えるお金が必要です。流石に右から左へとその様な金額は使えません。
LWに後ろ髪を惹かれる思いで「CINEMA4D」のコーナーへと移動しました。「中々良いソフトらしいなー、レン
ダリングも滅法高速で・・・」などの思いで「C4DXL」のコーナーを閲覧していました。Priceは「Call」となっていま
いたが確か前記のLWとさほど変わらないはずです。だったらLWが良いし・・・・・・。

 その時CINEMA4Dのトップページに「XL」と並んで「ART」が有りました。「ああ、静止画専用ね。アニメーション
出来ない割にはコスト高だったような・・・」と思いながら、「C4D ART」の価格を見てみることにしました。
 まずソフトの内容が記述されており、その下に価格が乗っていました「ほう、97000円。10万円切るのか・・・」
と目にし「この額なら何とか・・・」と独り言を言いつつ、画面をスクロールさせると「乗り換え版」の価格表が現れま
した。
 まず価格の「6万7千円」に目が止まり「おお安い!。これなら何とかなる!!」とテンションがあがりました。
次に「乗り換え対象ソフト」の欄に目を走らせると、「Maya・・・・・・RayDream Studio。うおぅ!いけるじゃない
かああぁぁ!」と一気にテンションは最高潮に達し、気が付くと「オーク」に電話で問い合わせていました(笑)。

 電話で購入方法を伝えると、納入時期と購入手段と商品の合計金額(74130円)を告げられました。因みに
購入形態は「代引き通販」だったので、必要事項を記入作成した注文書と「RayDream」のシリアルの書かれた
書類をファックスするように言われました。
 この後しばらく悩み(?)ました。まず「アニメーション」が出来ない事。次期ソフトでは「アニメーションを!」と
考えていたので。次は「今はマイナー(日本では)。よって情報量が少ない」これは「RayDream」で経験しており
大きな問題点でした。最後が・・・・・・・・・?。
 でも「体験版」をDLし小1時間ほどうちのPCでレスポンスを試した後、ファックスにて注文を完了していました(汗)。
これでShadeと本当に決別を果たしたのでした。

 ちょっと前置きが長くなりましたが、これが「CINEMA4D ART」購入の経緯です。で、此処からはまだ使用して
日数の浅い「C4D」ですが、皆さんも気になる「Shade−CINEMA4D ART」の独断による比較をしてみます。
あくまで「独断」ですのであしからず・・・。

まずは「モデリング」です。
 Shadeは「自由曲面」、C4Dは「ポリゴン」が主なモデラーですが、個人的には・・・どちらも「癖」のあるモデラーかな
と思います。
 Shade方は「その16」にて挫折の経緯を書きましたが、C4Dのモデラーもチュートリアル以降現在まで一部の機能
意外殆ど使用していません。理由は「メタセコイア」に遠くレスポンスの面で及ばないからです(汗)。
 ただポリゴンモデラーとしては、一通りの機能は備わっています。しかしよく言われる事ですが「ポイント」単位での
編集はレスポンスを含め全体的に「煩雑」な気がします。ただ「スプライン」をポイントやグリッドに自由自在にスナップ
させることの出来る「スナップ機能」は、使いこなす事が出来ればトテモ強力なツールになると思います。

次は「材質設定(マテリアル)」です。
 これはC4Dに分があると思います。Shade(R5)の外部で作成インポートしたモデルに「ラップマッピング」出来ない
事実は個人的には致命的でしたが、それを考えなかったとしても「テクスチャー」を色んな形式で適用できその上
「UV座標の生成」まで出来るとなるとね・・・。あとオブジェクトに選択範囲を作りその範囲に別のテクスチャーを適用
出来たりもします。この他にもテクスチャーをオブジェクトのように「拡大縮小、移動」が自由にシェーディング画面上
にて編集出来ます。最大の利点は「メタセコ」との連携が取れることなんですけどね(笑)。
 材質の設定項目多彩さも大きく差を明けられている印象です。例の「SLA」シェーダーに至っては・・・圧倒的な部分
が存在します。しかし物によってはちょっと編集が「重い」ですが・・・。

次は「ライト」です。
 ・・・・・・この部分は・・・比べ様が無いかと・・・(大汗)。ライトそのものの「種類」「設定項目」「特殊効果」と比較対照
そのものがShade側に存在しない部分が多々あり・・・・・・C4Dの圧勝かなと思います・・・。
 で、ここでShadeを使用してきて疑問に感じていた事などを記述しようと思います。いつ搭載されるかと期待しとうとう
次期「R6」にも搭載され無い機能があります、「ターゲットライト」です。この機能1つでぐんとライティングの効率が上が
ると思うのですが・・・僕だけですかね?。(僕個人の見落とし、プラグインにて実現済みの場合はご容赦下さい)
 「スポット」は言うに及ばず、「無限光源」のセッティングが「ターゲット〜」の有る無いに関わらず凄く「シビア」なのは
初心者の方に限らず、辛い所だと思います。それとライトの効果が「極端」な特性なのか、これはズット悩まされる部分
でしたね。

次は「レンダリング」です。
 個人的にShadeは「カキッ!」、C4Dは「ふぁにゃ〜」っとなる傾向があると感じます(笑)。これは個人の好き嫌いの
問題ですね。
 スピードは相対的にC4Dの方が高速ではあります。しかし「反射」「透明」等に「ボケ」を与えると速度が低下します。
あと影に「エリアシャドウ」を使っても時間を食います。でも「設定」次第で高速化できます。
 ただ最大の差は上の「ライト」とも関係しているのですが、C4Dは「数」を少々増やしてもレンダリング時間にはあまり
影響しないようです。この辺はShadeは辛いですかね、特性的に少ない光源では「ソフト」な質感を再現するのは難し
く、途中で追加された「面光源」もやたら時間食いますからね・・・。
 「ラジオシティ」ですが、Shade(R5)は「制約」が多すぎますね。「ルクソール」に期待が掛かりますね、でも下位は
使用できない・・・。C4Dの方は「高速」と言われていますが、見合った「設定」を与えてやらないと実は余り「高速」で
はなかったりして・・・。ただ「制約」は殆どありませんしマテリアルの「発光」をライトに使えたりします。

「その他」
 何か機能的に「大きく」どちらかが勝っている所は無いと思われます。しいて上げると「マルチパスレンダリング」やオブ
ジェクトを変形させるデフォーマー機能でしょうか。しかしシーン全体のの管理の部分でC4Dは色々行き届いています。
逆に言うとこの辺はShadeの今後への「大きな」課題では 無いでしょうか・・・。

「まとめ」
 ここまで長々と禁断(?)の「Shade対CINEMA4D」を書いてきましたが、機能的な面でC4DがShadeに圧倒的に
勝っている所は「ライト」位じゃないかと思います(SLAは外部品みたいな物ですから・・・)。
 ただ1つ1つの比較対照となる機能がほんの「チョット」ずつですがC4Dが「使い勝手が良く、癖が無い」と感じ、その事が
ソフト全体で考えると侮りがたい「差異」になりうると思います使用して日は浅いですが・・・。
 要約して言うなら、同じような作品を制作する際、C4Dの方がShadeに比べ個々の工程や手間の面で少しのアドバン
テージが存在し、「生産性」に差があると言えると思います。
 あとよく議論の対象にもなりますが、じゃShadeを使っていてC4Dに移行さえすれば「レベルの高い絵」が作れるかと言う
とけしてその様な事はないと思います。若干「見栄えの良い」作品を作れたりしますが、それは最初だけの事であって大事
なのは絵を描く基礎的なスキルとアイデアや根気と、ソフトの特性を理解した習得度では無いでしょうか。しかし個人の
アプリケーションに対する「相性」は存在すると思うので、移行は1つの手段ではあると感じます。

 ここまで7回に渡って、僕の「アプリケーション使用歴+独断的な感想」を綴ってきましたが、ここまで読んで下さった方
「有難うございました!」。今回で今エピソードは終わりですが、面白可笑しく読んで貰えたなら、此れ幸いです。

では、この辺で終わりとします。(各ソフトの批評は「CINEMA4D ART(R7)」と「My Shade3(R5)での比較であり、
あくまで僕個人の独断の判断ですのであしからず)
 

 


 



 
                                           2002/08/26記す。



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