−よもやま話-その22−

 所長のコジーノです。今回は邦画編です。

●「スタジオ ジブリ作品」
 アニメの好き嫌い、内容の良い悪いは別にしても日本映画界で内容、結果も伴い一番認知され「ジブリ
」と言うブランドの確立にも成功していますね。ただ宮崎駿監督作品以外の作品は、アクが強かったり質が
やや落ちるように思いますが、それでも現在の邦画の中ではダントツでしょうね、成績含め。
 
僕自身のジブリ作品Best3をあげると、「となりのトトロ」「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」の順でお気に
入りです。次点で「おもひでぽろぽろ」「ルパンV世・カリオストロの城」って所ですかね。(カリ城はジブリでは無
い かも知れません)
 その他の作品では、ある意味邦画界が崩壊している証明にもなった(?)「千と千尋の神隠し」や、日本社
会への皮肉を「大盛りに」しながらも爽やかにまとまっていた「平成狸ぽんぽこ」なども好きですね。
 逆に「う〜ん」と言う作品は、まず宮崎監督の出世作「風の谷のナウシカ」です。原作が凄すぎる気がします
が、アレを読んでしまうとただの「未完成作」に見えてしまいました(森の人も出ないし。笑)。
 邦画20世紀最大ヒットになった「もののけ姫」ですが・・・・・・今一ラストシーンの意味が不明ですよね(汗。一
層の事皆が滅んだほうが筋としては良かった様に感じましたが・・・子供も沢山見ますから難しいですかね(笑。
 最後は今まで見た全ての映画で、唯一最後まで見れなかった作品「火垂の墓」です。・・・・・・見るに耐えま
せん、拷問に近い物があります。女の子(節子)の声が耳に付いて数日派離れなかったです・・・・・・(涙。

●「四月物語」
 岩井俊二監督作品です。尺も短く、内容も密かに憧れていた先輩を追っかけて、大学受験をした女子大生
って言うだけのストーリだし、その上個人的には大いに容姿に「疑問」を感じる「松たか子」主演であります・・・。
 しかし、映像に関しては度肝を抜かれた感じでした。日本にもま美しい映像を作れる人がいるんだなーって(笑。
誤解の無いように言っておきますと、僕自身映画の専門家ではありませんし、勉強をしてきた訳でもありません。
しかし、素人ながらここ数十年の実写邦画作品でしかも「話題作」と言われるものの多くが、15分以上鑑賞
するのは苦痛であり無駄って印象しかありませんでした。
 1番の理由は「内容がお粗末過ぎる」。15分以上鑑賞するのが「義務」と感じてしまうくらい中身が無い場合
が多かったです。次に映像に「こり過ぎ」て「非常に見難い」とい印象です。特に昨今の「ホラー」に多く「暗部」の
シーンが「見えなさ過ぎる」為、見手が「見ようとする努力」が必要で、「非常に疲れるだけ」としか言え無いように
思ってました。要するに全てにおいて「分り難い」って事です。
 その点この作品は「素人」が見ても純粋に「綺麗」と思える映像だったし、内容も極普通の日常を描いたもの
で尺の短さはあっても「違和感」なく受け入れられました。
 作品全体的に邦画界では「稀有」な物だと思いますが、主人公が大学生活の為の引越しのシーンで描かれ
ている「桜」は何としても一見の価値があると思われるくらい「美しいく印象的」な映像だと思っています。

●「THE END OF EVANGELION  Air/まごころを、君に」
  またアニメです(汗・・・。で、「THE END〜」となっていますがTV版のEVAを見たのが98年になってからだった
ので正確には「DEATH」とセットになった「リバイバル」でした。
 当初TVで放映され始めた頃は、EVAの名前は知っていましたが、当時TVゲームのソフトなどを買いに行くと
あの「綾波レイ」の制服姿のパネル等をよく見かけたので、「学園お気楽」物の物語だと思っていました。ゲーム
でも「ときめも」系のゲームが幅を利かせていたのもあって、「ニュースステーションで紹介されるほど流行っている
と言う事から推測するに、今の学生さんはそんなに現実の学校生活などが面白くないのか?」って世も末だと
1人思ってました(笑。
 その程度の印象だったので興味を抱いていなかったのですが、ある日ひょんな事から仕事場で話題に上り、そ
の結果、職場の知り合いにある意味「強制的」にTV版の「再々々放送(笑)」位の物を録画したビデオテープ
を借りて(渡され?)見てみました(見るよう強要され・・・爆)

 
  「何なんだ?」って言うのが素直な印象でしたね。まずストーリ展開が異様にテンポ良くまた、次回が狂わんば
かりに気になるように仕組まれていて、「コノ回見たら、一旦止めよう」「取り合えずここで・・・」「うががっっ!・・・−」
って感じで結局一気に見てしまいました・・・弐拾六話全部(笑。
  そしてあの設定。「セカンドインパクト」「ゼーレ」「アダム」「使途」「人類補完計画」etc。これら全ての情報が
少しずつ小出しで明らかにされそうでされなくて(?)、しかも全てがリンクしているらしい事は毎回のように「匂わせ」
つつも、登場人物のほぼ全てがどこか「まとも」では無いという、異様な設定・・・何だったんでしょうね?(笑)。
 あと、当時「CG」にはまりだした頃だったので余計に感じたのでしょうが、作品全体の「演出」ですね。具体的に
言うとまず「文字」ですね。日本語の表記は何となく野暮たい物だと思い込んでいましたが、その考えを根底から
変えさせられましたね。「最後のシ者」に代表されるタイトル表記がその白眉だったのではないでしょうか(放送では
縦表記で「渚」が隠されていたのは最初気づきませんでした)。
  その他では、全体的に「陰影」を強調した映像ですね、この辺は現在のCG制作にも影響をもたらしているよう
に思います。もう少し裏話を書くと「格子研」のサイトデザインはその最たる物です。各コーナーを「関係各所」の
様に敢えて漢字を押し出した表記にしたのはこの辺の経緯があり、サイトの雰囲気は「NERV」の前組織「ゲヒ
ルン」を意識しました。何故、NERVでなくゲヒルンかと言うと、「より怪しい」からです(笑。

 と前振りが長くなりましたが、劇場版は見に行くつもりはありませんでした。TV版ビデオを貸してくれた人物など
も言っていたのですが非難轟々だったらしい「第弐拾五話〜第弐拾六話(最終話)」を見終わった時に別段違
和感を感じなかったからです。
 勿論「人類補完計画は?」「ミサトやリツコは死んだの?」「綾波の正体は?」など気になる点はありましたが、
「死に至る病、そして(16)」くらいから、個人的に「人間は水に浮く様には出来ていない!と断言する彼は、最後
に何か悟るのだろうか・・・」の方が気になっていたので、「おめでとう〜」には面食らいましたが、何となくですけど
納得出来ていました。その上劇場版は某漫画のコラムで「登場人物に全く愛情の感じられ無い作品」と酷評さ
れていたので「敢えて見る必要ないか?・・・」って思えたのもあって。
 しかし、「監督(庵野氏)が、劇場版のビデオ化に猛反対しているので、商品化されないらしい」と言う風評を耳
にしたので、後悔せぬ様に劇場にまで足を運びました(その夏に発売されましたけどね 笑)。
  まぁ、感想は・・・・・・個人的には「おお!凄いな、やっぱり・・・」です。あくまで「TV版」を意識した随所に見られ
る演出(例、第25話「Air」と表記が出てドンッ!と始ったり)、あのテンポの速さも健在で「甘き死よ来たれ」の曲が
かかる前後の見せ方、展開は「ああ、上手いなー」って思いました。あと最後が単純に「Happy End」で無かったの
も高ポイントでありました。

PS:TV版で一番のお気に入りの回は「第拾参話-使徒進入」でした。・・・・・・擬似エントリー展開・・・(笑。

●「野良犬」
 「世界の」と言う形容を冠する、黒澤明監督の作品です。数年前に衛星放送で「黒沢明特集」なるものが
やっており、「七人の侍」「生きる」と共にみました。
 前者の2作品も捨てがたい面白さがありましたが、個人的に「野良犬」が一番印象に残りました。主人公の
「熱血新米刑事」と志村喬演じる「飄々としたベテラン刑事」のコンビの描かれ方が絶妙で、高度経済成長
前夜の活気ある日本の風景と共に鮮烈な印象を受けました。

●「男はつらいよシリーズ」
  「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎。人呼んでフーテンの
寅と発します」の名文句で始るあの映画です(笑。
 いまだ全48作見たわけではありませんが、内容的には「寅さん帰郷→おいちゃん達と団欒→タコ社長の迂闊な
一言で大喧嘩→捨て台詞残し家を飛び出す→櫻悲しむ→お気楽寅さん旅先でマドンナと出会い・・・」というワ
ンパターン(違うパターンもアリ)な物ですが、そのパターン化された内容に「安心」を憶えますし、何より「ほげぇ〜」
と肩肘張らずに鑑賞できるのが1番の好きな理由です。しかし登場人物の「心理描写」はとても上手く且つ、分り
易く描かれていてレベルは低くは無いと思います。そして登場人物全てが愛すべき人達です。
 因みに、当方寅さんのような「渡世人」に憧れている訳ではありませぬ。実際寅さんも劇中タコ社長の工場の行
員達に向かい「労働者諸君!」と言うシーンが多々ありますが、アレは「蔑み」などでは無く、「敬愛」と少しの「羨
望」が入り混じった言葉だと思うのは僕だけですかね。
  しかし長いシリーズだけに平成の世まで続きましたが、昭和の晩年から、平成に入ってからの作品は「時代背景」
的に「渡世人」の寅さんが窮屈に見えたし、無理があった様にも感じていました。でも好きな映画であります。(この
寅さん以上に長寿を更新中の漫画「こち亀」ですが、やや無軌道なまで「今」に合わせた為、「だらだら続く駄作」に
成り果てたのを見ると、判断の難しいところですね)

●「尾道3部作」
  大林宣彦監督の「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の3作品であります。広島県の尾道を舞台にした
作品で少し「色褪せた」美しい映像作品であると共に、何となく「哀愁」・・・古い作品で、特に「転校生」を初めて
見た(TVで)のはまだ小学生だった様に記憶していますが、大人になった今考えると、作品を見て感じていたのは
「憧憬」だったのかなと、今現在は思う感情を喚起させる映画です。
 映像だけでは無く台詞もとても美しいシーンがあり、今までに何度かTVドラマなどでリメイクされた記憶があります
(「時をかける少女」を今年だか、去年のお正月にモー娘。の連中がやっていましたね)
 特に「転校生」のラスト、「さよなら俺!」「さよなら私!」のシーンは中々泣かせる物がありまする(泣きませんでし
たが 笑)。
 個人的には「転校生」や、未来人(?)「深町君」が登場する「時をかける少女」も捨てがたいですが、1番好きな
のは「さびしんぼう」です。クライマックスで「さびしんぼう」が、主人公に「明日の17歳の誕生日は迎えられない」と雨が
降りしきる中、境内へ続くの階段でサヨナラを告げるシーンには思わず涙がポロリッとなりそうになりました。・・・・・・・・・
が、これも結局は泣きませんでしたけどね(笑。
 結局のところ「3作品」とも捨てがたいと言う事です。しかし「新・尾道3部作」ははっきり言って、見て「失望」しか後
に残りませんでした・・・。


 

とまぁ、こんなところですかね。ほか邦画でって事で搾り出しても・・・・・・・・・・・・「ラジヲの時間」くらいですね(汗。

では恒例の個人的に(?)ってな作品を。

○「リング1・2」「死国」
 昨今のホラー映画ブームの火付け役ですが、全然「怖く」感じません。「1」であの「貞子」がTV画面から這い出て
来るところは「不気味さ」こそありましたが、それ以外のシーンは逆に「失笑」がこみ上げてきました。
 確か「1」だったと思うのですが、真田広之と松島奈々子があの「井戸」で朽ち果てた貞子の遺骸を探すシーンは
本人らの「大真面目」な演技に比例して「笑い」がこみ上げたのは僕だけですかね(笑。もうチョット演出のしようがあ
った様に思うのですけどね・・・。

○「萌えの朱雀」
 TVや雑誌でも賛辞されていて、確か海外でも賞を取ったらしいですが・・・ただ退屈なだけしか感じませんでした。
この作品が契機となり、個人的に邦画を基本的に見なくなりました。

○「踊る大走査線 THE MOVIE」
 TVシリーズがとても好きでした。人気があったのか「スペシャル」も数回放送され「織田裕二」が出演しなかった物
を除けば、どれも質が高く面白かったです。
 よってこの劇場版には相当期待していましたが・・・・・・あの有名な台詞だけでした見所は・・・。

今回はここまでです。今回も個人的な「超偏見に満ちた感想」なのであしからずであります(笑)。
 



 
                                                2002/11/14日記す。

 



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