STORY 8   第36話〜第40話 go to story7go to story9

第36話 再会の空

自らが作った光量子コンピュータ「クリシス」が破滅招来体に汚染されていたと知り、失望、我夢にアグルの光を託して爆炎の中に消えた藤宮博也。そして今、「人として俺にはまだやれることがある...!」と稲森博士の墓前で誓う彼の姿があった。
数日後、GUARDの新兵器「対空間レーザーシステム」の管理コンピュータに何者かが進入するという事件が発生、リザードの捜査線上に藤宮博也の名が上がる。知らせを受けた我夢は、リザードの瀬沼の案内で藤宮の潜伏している可能性のある場所へと向かうのであった。そして、そんな二人の車をつけるKCBの3人。
瀬沼を建物の外に残し、一人藤宮の元に向かう我夢。そして後を追う玲子さん。
そんな二人の前に背を向けて立つ藤宮くん。
「償いをしなければならない」という彼だが、我夢に「今度会ったときは、手加減するなよ」と言い残し姿を消すのであった。
そして、「対空間レーザーシステム」が藤宮によりジャックされるという事件が起こる。レーザーの照準はなんとエリアルベース!「どうしてなんだ−!」我夢の絶叫とともにガイアが出現、レーザーに対抗してフォトンエッジを放つ。二つの光が拮抗し中間点で相殺しあっている。
 「まだだ、我夢!」
そう、藤宮は、あの時を再現しようとしていたのだ。かつてアグルとガイアの光の衝突のエネルギーによって開かれたワームホール。その先にはきっと・・・。

そして、再びワームホールが開かれた!
ワームホールに消えるようとする小型ジェットを間一髪救い戻ってくるガイア。そして、ワームホールからは番人である怪獣が出現した。ガイアは苦戦するも藤宮の助言で怪獣を倒すのだった。

再び背を向け去っていく藤宮に我夢の声は届くのか−?
「僕たちが戦う理由は、もうないはずだ−!」

  ・「無事だったんだね。」
  ・「思うことと、実際にやってしまうことは違うんだよ!」
とても印象的な二つの台詞でした。
再会した我夢の第一声は私には意外で、でも、我夢らしいとてもうれしくなるものでした。
そして、玲子さんや我夢の「誰もあなたを攻めたりしない」「もし自分が同じ立場だったらきっと同じ事をしたと思う」という言葉に対しての藤宮くんの返事。なかったことにできればどんなに楽だろう。彼の「償い」は始まったばかりだ・・・。

『番外』(すいません、飛ばしてちょ)
藤宮くんは金持ちだった・・・!
数々の工学特許を取得しており、特許料だけで楽に暮らせるみたい。なんて、羨ましい(^^;
しかし、国際的に指名手配されてそうなのに銀行口座とか大丈夫なの?とか突っ込んだりして。ハッキングするから大丈夫、ってそれじゃあ犯罪だよ(^^;
あと、戦ってるときのナレーションは気持ち悪かったです(^^;まあ、説明しなきゃわからなかったんだけどさあ。映像で納得させて欲しかったです〜

第37話 悪夢の第四楽章

藤宮くん復帰シリーズ第二段。
メザード完結編?。相変わらず人の心に取り憑き惑わすイヤな奴だ。
ただの一人の人間として、出来ることをしようとする藤宮くん、ちょっと大人な回です。

これまで、携帯電話など電波によって人間を操る実験を繰り返してきたメザード。
遂にテレビ電波を利用するためKCBを占拠。
異変を察知して駆けつけた藤宮を謎の白装束の集団「根源破滅教団」が襲う。
また、EXで付近を調査中、膨大なエネルギーがKCB本社ビルの上空に集束していることを掴んでKCBに向かった我夢は、リザードの瀬沼に銃口を突きつけられ、行く手を阻まれてしまうのだった。
目覚めた藤宮の前には黒いドレスを着た稲森京子の姿が。
「何度その姿を利用したら気が済むんだ!」という藤宮に「幻影じゃないわよ」と言って彼の頬に触れる稲森京子の仕草が怖いです...玲子さんに向かって言った「憎い女、藤宮君の心を惑わすなんて」って稲森博士の本音かも。博士の姿で語られる言葉と行動はメザードのものなのか、稲森京子のものなのか?もしかしたら、稲森博士の心の一番純粋な気持ちが増幅されたものなのかもしれません。うーん、メザードってホント嫌な奴だ。

「瀬沼さん、ごめんなさい!」という我夢がかわいいです。唯一ホッとする場面かも。
玲子を撃てと強要する稲森に、遂に打ち勝つ藤宮。「軟弱な奴め!」と言う言葉を残し正体を現すメザードを駆けつけた我夢が追う。そして異空間へ向かったガイアの前には幻影アグルが立ちはだかるのだった。

藤宮と玲子をリザードが襲っていたが、ガイアがメザードを倒したため彼らもその場に倒れてゆく。
弱々しく立ち上がった藤宮はそれでも玲子に手を差しのべるが、力をなくした自分では結局何もできないんだ、と失望する。「あなたは、ちゃんと私を助けてくれたわ!」と励ます玲子だが、藤宮はそんな玲子の言葉にも背を向けて立ち去るのだった。「俺が稲森京子を死なせてしまったことには変わりないんだ・・・!」と。
「あなたが変わらなきゃ!」玲子の声が悲しく響くのだった・・・

最後のシーン、女の子に手を振り返そうとしてやめちゃう藤宮くんに涙でそうです。

『おまけ』
第一話で我夢が見たガイアが戦っていた「モノ」はメザードだったのかも。
藤宮君に廃墟に立つアグルのイメージを送ったのも奴かも。
なんて、思ったりして。どうでしょ?

第38話 大地裂く牙

なんとも複雑な気分になる回。求めるものは皆同じはずなのに・・・

環太平洋艦隊司令・柊准将がエリアルベースを訪れた。
「いつか」目覚めて人類に危害を及ぼすであろう地底に眠る怪獣を、地底貫通弾で抹殺するという作戦を実行するが、その際不測の事態に備えるためXIGにバックアップを依頼にきたのだ。「地底貫通弾」、あまりの威力に環境破壊の恐れがあるため全世界で条約により使用が制限されているミサイル。おそらく核ミサイルか、それに匹敵するものでしょう。千葉参謀、石室コマンダーは地底貫通弾使用を思いとどまるよう説得するが、柊は決定事項だと耳を貸さない。
「美しい景色だ。こんな所にいるから地上の人間の痛みが分からなくなるんだ。」とエリアルベースで呟く柊は決して悪い人間ではない。むしろ「人類のため」を第一に考えている人間だ。
「俺は力ずくでも止める!」という言葉通り、実力行使でミサイル発射司令室まで進入した藤宮は柊と対峙する。
柊は言う。「怪獣によって多くの人々が亡くなった。人類のために怪獣は滅ぼさなければならない!」
柊は阻止しようとした藤宮を殴り倒し、ミサイルの発射ボタンを押した。
5秒後、ミサイルは命中。しかし、次の瞬間、その地点から急上昇してくる物体があった。
瀕死の状態のティグリスだった。そしてティグリスが目指したのは、街ではなく、たった今、ミサイルを発射した司令塔だったのだ。「やつには分かるのか!?自分の敵が!」石室コマンダーが呟く。
まっすぐ向かってくるティグリスに、攻撃を続ける柊。
「お前には聞こえないのか!?あの大地の叫びが!」藤宮の絶叫も柊には届かない。
そして、柊の居る司令塔まで、あとわずかと迫りながら力尽きるティグリス。
柊は呟く。「人類のために怪獣は滅ぼさなければならないのだ。」
自分のしてしまったコトへの後悔と地底貫通弾の発射をくい止められなかった自分の無力さに絶望して去って行く藤宮くん。「自分は何もできなかった」とうつむく我夢。
「チャンスはまだあります。まだ、私たちは諦めてはいけない。」という恵さんの言葉を信じたい。

『おまけ』
・恵さんのことを「俺は良く知ってるんだよ。」という田端さんの台詞がちょっと気になるリンブン。田端さんてば昔何かあったんだろうか?確か兄貴の同級生だったよね!?振り回されたクチかな(笑)
・藤宮くんてば雑魚はスタンガン擬きみたいな武器でガンガン倒して司令塔まで行ったのに、柊には素手で向かっていくのはちょっと無謀だったかも。でもきっと、司令官とは「話し合い」に行ったのよね。
・地底貫通弾が発射された時の我夢の「そんな!」って台詞は、藤宮くんが絶対止めると思ってたからこその言葉だと思う。
・そして、梶尾ファンはどうなんでしょう?「梶尾さん、律子さんのお見舞いに行く」編です(笑)。

第39話 悲しみの沼

XIGは一月前群馬県、津村湖の地下に発射された地底貫通弾の影響を調査中。その最終ブロックが名連村だった。我夢は村の沼の近くで、現金輸送車の襲撃犯を追って来た二人の刑事と出会い、その沼にまつわる妖怪伝説を聞かされる。妖怪『ツチケラ』が棲んでいると言い伝えられる、その底なし沼は村人に恐れられ、近づくものもいなかった。その伝説を利用して襲撃犯が潜伏しているのでは?と睨んだ刑事と我夢の3人がそれぞれ沼を調べはじめると、一人の老人がものスゴイ剣幕で、さっさと帰れと追い払いにきた。老人は平野と言い沼を管理している者だという。その時、刑事の一人が沼に浮かぶたくさんの札束を発見!刑事が平野老人に署まで同行を求めていると、突然沼が泡立ち奇妙な声が響き渡りツルのようなモノが刑事の足をからめ取り沼に引きずり込みはじめた。我夢も応戦するが、その触手に絡み取られてしまった。すると、平野は持っていたオルゴールの蓋を開け、沼に向かって「止めろ!近藤!!」とその優しいメロディーを聴かせるのだった...

戦争の傷跡も生々しい、ちょっと雰囲気が他と異なるお話です。
近藤さんはやっと死ねたんですね。人間の心に戻って千絵ちゃんと奥さんのところに行けたのがせめてもの救いです。そして、平野さんも「許す」とか「ありがとう」とか言ってもらうために今まで沼を守ってきたんじゃないだろうけれど、近藤さんを見送れてよかった。
「人が人を許さない限り、争いはなくならないんだ」宗教のような言葉ですが、重い言葉ですね。

『おまけ』
「俺には苦しんでいるように聞こえる」と言った梶尾さん、やさしいなあ。
そして、チームライトニング、射撃訓練積んでるようです(笑)

第40話 ガイアに会いたい!

この回は一般公募の少年少女XIG隊員登場です。ああ、うらやましい。タロウ君以外は一般のお子ちゃまだよ。
また堤チーフと田端さんの火花散るやり取りが見応え充分。そして神山リーダーがかっこいいぞ!

 この日、エリアル・ベースをXIGのユニフォームとそっくり同じ隊員服を着た7人の子供たちが訪問していた。
これは、破滅招来体の襲撃に「空が怖い、未来は来ない・・・」と思っている子供たちにXIGの務めを見せることで、未来に希望を持ってほしいと願った千葉参謀が許可した企画だった。その様子はKCBにより世界中に伝えられていた。そんな少年たちの一人タロウが質問。「ウルトラマンガイアに会いたい。どうしたら会えるの?」
困った我夢は「呼べば来てくれる訳じゃないんだ。ウルトラマンは、僕たちを助けてくれるけど、でもその前に僕たちが精一杯頑張らないければいけないんだ。」と。我夢の返答に、子供たちはやや気落ちした様子だったが、ダヴ・ライナーで地上に降りていった。
ところが、ダヴ・ライナーの搭乗人員の数が合わないことが発覚。誰かがまだエリアル・ベースに残っているのだ。間もなくそれは、KCBの田端であることが判明。独自の取材を進めていた田端は堤チーフによって発見され、ピースキャリーで強制送還されることに。
その頃、コマンド・ルームでは、ダヴ・ライナーの航跡を追うように、空から光の輪が連なるチューブのような物が接近してくるのをとらえていた。そして同じ頃、地上に着いたダヴ・ライナーにタロウ少年が乗ってないことがこれまた判明。(最初に2人足りないとなんで気が付かないのさ?とちょっと突っ込みたくなりますが(^^;まあ、置いとこう)
光の航跡はジオベースを狙って現れたパスギーグだった。接触を間一髪回避したピースキャリーだったが、その衝撃で何故かEXが無人で発進してしまう。と思ったら、なんとタロウがEXの操縦席に潜り込んでいたのだ。弾みでボタンを押してしまったらしい。どうする!?堤チーフ!

『おまけ』
・「君の勇気を見せるんだ、タロウ!」すっごいカッコ良かったよ、堤チーフ。
・ラスト、XIG子供隊員はガイアの手に乗って空中散歩してますけど、呼べば来てくれたんだろうか??(笑)
・「アグルとガイアはホントは仲良しなんだよね!」というタロウ君の言葉に涙。
 我夢の「もちろんさ!二人ともウルトラマンなんだから」って返事にも涙。
 ああ、帰ってきてよアグルー!という前フリな回でもありました。

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