第13号 50歳からでは遅すぎる
最近、こんな本が目につくようになってきた。
・女が50歳から後悔しない生き方
・女50歳からの生き方が人生を変える
・女は50歳から生まれかわる
・夫婦で50歳から人生をはじめる方法
・夫婦は定年から面白い
・定年後、夫婦で楽しく生きるコツ
こんな本が最近多く売り出されているのか、昔からあったけど、自分の年齢が近づいてきたせいで、こんな本が気になるようになってきたのか。どちらかわかりませんが、ちょっと気になるっていうのは、やっぱり、年がそこに近づいているからでしょうか。
みなさん、50代って、どんなイメージがありますか。
私はあこがれの50代の人が何人かいます。
木の実ナナさん、落合恵子さん、加賀まりこさん、・・・
彼女たちは、とてもすてきな人生を歩んでいます。
でも、なんか寂しいのは、上記の本の著者たちは誰に向かってこういう本を書いているかということなのです。
木の実ナナさんも落合恵子さんも加賀まりこさんもこれらの本を買って読んだりしないと思うのです。
上記の本の題名たち、なんだか寂しくありませんか。
いかにも50代からの人生後悔している人が多くて、生き方を変えたり、生まれ変わったりしない限り、50過ぎた女に幸せはないって感じしませんか。
夫婦にしても、定年から面白くないから、「定年から面白い」なんて本が必要なんでしょ。定年後、楽しくないから、楽しく生きるコツなんて本が売れるんでしょ。
50代をバカにするなよって思いませんか。
50歳・・・
人生50年の時代、50歳は晩年でした。今、50歳だって、5歳の子どものいるお母さんってことだってよくあることです。「更年期過ぎたら女は女じゃなくなる」なんていう男がいたら、そっちの方が恥をかく時代です。
人生長くなったから、人生の楽しみ方も考えなくちゃならないということでしょうか。
それにしても、50歳から楽しく暮らしたいなら、50歳から始めるんじゃ遅すぎると思います。若い頃から、楽しく生きる方法をあみだしておかないで、50歳になって、急に、さて、今日から楽しく暮らすぞたって、うまくはいかない。
夫が定年を迎えた。さて、今日から二人で楽しい夫婦を歩んでみようったって、そんなうまい話、どこにもころがっていない。ながーい間、冷えた夫婦やってて、定年迎えたからって、急に楽しく暮らそうなんて、虫がよすぎる。
楽しい夫婦関係は若いころから、鍛え上げて構築した人間関係がなくっちゃあだめさ。
こんな本読んで、ホントに楽しい50歳が過ごせるのかい。
金持ちになる方法って本読んで、金持ちになった人がいたら、見てみたい。
私のあこがれる50代の人々は50代にならないうちから、すてきだった。50代になって急にすてきになったわけじゃない。若いころから、ずっとずっとすてきだった。
私も、ずっとすてきでいたい。