第73号 勉強 その2
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「何故、勉強するのか」
それは、子どもにとっても重大な哲学的テーマである。
長女も小さいとき、その質問をしてきた。
私は「大人になったとき、人にだまされないで生きていけるようになるため」と答えた。
「無知だとどんなふうに人にだまされてしまうのか」具体的に話した。
長女はすぐに納得し、二度とその質問をしてこなくなった。
もし、「自分で正しい判断ができるようになるため」と言うような抽象的な言葉で話していたら、
納得できずに何度も質問を繰り返されたかもしれない。
子どもに勉強させたいと思ったら、
「なぜ子どもに勉強が必要なのか」
自分なりの考えをまとめておいたほうがいい。
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勉強は毎日すべきだ。
とは言っても、大量にしなければならないわけではない。
多少の計算練習と漢字書き取りと音読といった当たり前のことを地道に続ければいい。
低学年のころ、長女は言ったものだ。
「お母さん、どうして勉強って毎日しなくちゃいけないの?
今日、明日の分をまとめてするから、明日はしなくていいでしょ?」
私は答えた。
「今日まとめて明日の分のオシッコをするから、
明日は一度もオシッコをしなくていいなんてことができる?
勉強も同じよ。」
素直な長女は「そうかぁ〜〜」と納得してくれた。
特別な日、
「今日は、勉強なし」
と言うと、長女は非常に喜ぶ。
先日、勉強しなかった次の日、机に向かうと、
「ああ、久しぶりって感じ!」
とさわやかに言って、勉強を始めた。
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