第81号 家庭学習ノススメ <その3>
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1.勉強すると・・・
西川隆範先生によると、
勉強すると、人の心はきれいになるのだそうです。
勉強に没頭することによって、内面の不安が消え、
勉強が終わったときには悩みが減っているのだそうです。
勉強によって心が浄化されるのです。
なんだか、わかるような気がしませんか。
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2.勉強って面白い?
「子どもに勉強の面白さを知ってほしい」
と願っている人は多いと思います。
しかし、勉強は面白いことばかりではありません。
それどころか、勉強は、面倒くさくて、面白くなんかないのです。
ところが、毎日続けていると、
勉強があまり面倒くさくなくなってきます。
できなかったことができるようになったり、
何かを発見したり、
テストでいい点がとれたり、
そんな嬉しい体験を繰り返しながら、
子どもは少しずつ勉強の面白さを知っていきます。
難しい問題を面白がって解こうとするようになったら、しめたものです。
「勉強の面白さ」を知るには地道な努力が必要です。
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3.勉強を習慣にする!
子どもが進んで勉強してくれたら、
こんなにうれしいことはありません。
たまに進んで勉強する子もいますが、
それは大変珍しいタイプのお子さんです。
「子どもが進んで勉強しない」とイライラするくらいなら、
「子どもは普通自ら進んで勉強しないものだ」
と覚悟した方が親は楽になれます。
親は、子どもが進んで勉強するのを待つのではなく、
「さあ、勉強の時間ですよ」と勉強を促せばいいのです。
ご飯の支度ができたら、
「ご飯ですよ」と食事の時間を知らせるのと同じです。
勉強は生活の一部なのです。
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4.家庭学習のさせ方
「勉強なんて教えらないから」と、
家で子どもに勉強させるのを断念している方はいませんか。
勉強は教えなくていいのです。
親は子どもに勉強させればいいのです。
勉強するのは子どもです。
しかし、のび太くんのママを見習ってはいけません。
のび太くんのママは、
テストで悪い点をとってくると、小言を言い、
あとは「勉強しなさい!」と怒鳴るだけです。
あれではダメです。
勉強の仕方を知らない子にいくら「勉強しなさい!」と怒鳴ったところで、
子どもは勉強するようにはなりません。
何をすればいいかは、親が示してあげるべきです。
基本は「読み書き計算」です。
何を勉強させたらいいか、わからないときは、
通信教材や市販のドリルを利用すればいいでしょう。
陰山先生の本などを読めばとても参考になります。
誉めるのはいいことです。
しかし、たいしたこともないのに、いちいち
大げさに誉めるのはやめたほうがいいと思います。
他人に誉められることでしか自分を評価できない子になってしまいます。
課題ができたら、「よくやったね」と心をこめて一言言ってあげれば充分です。
誉めることより大切なのは、
子どもをバカにしたり、けなしたりしないことです。
バカにされたり、けなされたりすると、
子どもは勉強意欲を失います。
場合によっては、生きる意欲さえ失います。
子どもの間違いを指摘するときは、
よくできているところを一つ二つ誉めてから
「ところで、ここはこうすると、もっといいよ」
など、言い方に工夫しないと、
子どもはすぐにふくれっつらをしますので、ご用心!

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