チームワーク

  

子供が生まれたら、それ以前と同じような生活はできません。
そのとき、夫婦はどのくらいチームワークとして行動することができるか、その能力が問われます。
たとえば、次の質問に答えながら、チームワークとはなにか考えてみましょう。

父親についての質問
子供が生まれてから夫の生活は変わったか
子供が生まれる前と同じように飲みに行く。
少し飲みに行く回数が減った。
めったに飲みには行かない。
子供が生まれてから夫は日曜日をどう過ごしているか
妻子をおいて毎週ゴルフや釣りやサーフィンを一人で楽しんでいる。
たまに妻子をおいて遊びに行く。家にいるときは一日中ゴロゴロしている。
家事を手伝ってくれたり、子供と外で遊んでくれたりする。
妻の声が聞こえているか
育児の悩みなどを訴えると「家でまで疲れるようなことを言うな」と怒る
育児の悩みなどを訴えているのに、TVを見ながら生返事をしている
話をよく聞いてくれ、なんらかのコメントをする
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母親についての質問
精神的に夫によりかかっていないか
「子供のウンチの色が変なの!」という程度で会社に電話したり、夫が飲みに行くと何度も「早く帰ってきて」とメールを入れたりする。
夫が悩んだりしていると「男のくせに情けない」と思う。
一人で解決できない育児の悩みは夫に相談する。夫が悩んでいるときは、耳を傾ける。
夫への関心は薄れていないか
子供の世話だけで精一杯で、夫の世話までしていられない。
夫が夫婦で遊びたがっているのはわかるが、なかなかそうする時間がない。
二人きりの時間をたまには持ちたい。

父親について
1番ばかりの方・・・はっきり言ってあなたは自己チューです。
           もう少し妻の身になって行動する大人っぽさがほしいです。

2番ばかりの方・・・ある程度自分だけが楽しむことは自粛しているようですが、
           奥様からは「好きなことばかりしている」と思われているかもしれませんよ。

3番ばかりの方・・・おお、あなたは父の鏡です。

母親について
・精神的に人によりかかっていたいタイプの方・・・・パートナーに共感を求めるのはいいですが、
                              度を過ぎると嫌われちゃいますよ。

・子供しか見えなくなっているタイプの方・・・パートナーの存在がうっとうしくなってませんか。
                          パートナーが「ねえねえ」と声をかけてこなくなったら、かなりヤバイっす。

・お互いの悩みに目が向けられ、夫婦の時間を大事にしている方・・・すばらしい。
                                         すてきな夫婦関係を築いているようですね。


  

これらの項目が夫婦のチームワークを見る全てというわけではありません。
これは一つの目安にしてください。
男性は「子育ては女の仕事」と言い切って、妻の負担に気づかないでいる場合があります。
女性は「子育てが大変」で夫の気持ちまでかまっていられなくなることがあります。
男にも女にもそれぞれの言い分があります。
でも、二人が「オレの方が大変」「アタシの方が大変」と言い合っていても夫婦関係は向上しません。
お互いを思いやり、助け合うことが大事です。

  


私たち夫婦の場合、夫は育児に協力的だった。
そして、私は育児のストレスというのがほとんどなかった。
が、私が育児を楽しみ過ぎたという点が問題になってしまう。
私は子供を夫に渡さなかった。なんでも自分でしたかった。
そして、母子二人だけの世界を作ってしまった。
夫は、私たち母子の中に入りこむ余地がなかったと言っている。
一緒に子育てをしたいのに、一緒にさせてもらえない。
自分はただの傍観者だったと。
夫は、そのうち、子育てに参加しなくなった。
私の関心は子供に集中した。
夫を振り返る余裕がなかった。
夫との関係がまずくなっていることにさえ気づかなかった。
3年後、夫は私に言った。
「別れよう。君は子育てを本当によくやっているよ。
別れたって大丈夫でしょ。君の生活は変わらないよ。
今までどおり子育てだけをしっかりやっていればいい。」
私たちは、チームワークとして働くことに失敗したのだ。

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