知・情・意


以下の表は、私がこう納得しているというだけで、一般的かどうかはわかりません。
それぞれ、その時期に知・情・意が育つということを表しています。

0歳〜7歳
(意思)
触覚・生命感覚・運動感覚・平衡感覚 人は意思の力で動いている。
身体を動かすことで意思は育つ。
8歳〜14歳
(感情)
熱感覚・味覚・臭覚・視覚 好き、嫌い。
15歳〜21歳
(思考)
聴覚・言語感覚・思考感覚・自我感覚 精神、思考、自我





初めてシュタイナー的な「知情意」という言葉を聞いたとき、
無性に頭に来たのを覚えています。
誤解による”いらだち”とでも言いましょうか。

生まれたばかりの赤ん坊だって、嬉しいときはニコニコするし、イヤなときは泣く。
感情は立派にあるじゃないか。
味覚は8歳から14歳のころに育つだなんて!!
いったい、シュタイナーというのは、なにを考えてそんなアホなことをぬかすんだ。
我が子の離乳食のころ、味覚が育つ大事な時期だと思ったから、
私は、素材の味を生かした食事を作るように努力した。
8歳から味覚を育てようったって手遅れだ。
そう思った。
それで、私はあの”高橋巌先生”に言ってしまった。
「味覚が小学生のころ、育つなんて思えない。」
って。
先生の答えは、たしか、こんなことだった。
「確かに、乳幼児にも感情はありますが、それは本能に近い。
小学生の頃になると、それが”好き”か”嫌い”かという形で現れてくる。
味覚の基本は、やはり、離乳食のころが大事だが、
それが育つというのは、その味が好きか嫌いかというところにある。」と。
う〜〜〜〜〜む。わかったというには、やはり、無理がある。


「知情意」を人に説明するのは、私にとっては、大変難しいことです。
気持ち的にはわかるような気がするのですが、言葉で説明するとなると大変難しいのです。
シュタイナーに好意的な人なら、上記の図の説明で「なるほど」と一応納得してくれますが、
シュタイナー思想の一部に懐疑的な私の夫なんかにそれ説明するのは困難極めます。



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