テレビが何故いけないのか



私の周りは、TVを見せる時間を親が管理している人がほとんどだが、
世間一般はそうでもないような気がする。
TV見せすぎの人は、今日から、TVを消した方がいい。
全く見せるなとは言ってない。

本当のシュタイナー学校だと月一回とか週一回とかしか見せないそうだ。
でもうちはそこまでやらない。
我が家のTV規約みたいなものを作ってそれを守ればいい、と思っている。

うちは、今、一日一時間くらい見せている。
5時過ぎから6時までのNHK子供向け番組。結構面白い。
ドラえもんを見たい日は5時から6時の番組を30分以内しか見せない。
ビデオを見たら、当然その分、生TVは減らされる。
パソコンで遊ぶこともある。やるとしたら、30分未満と決まっている。
やっぱり、その分のTVは減らされる。
うちは、これでうまくいっている。こどもから、苦情はない。
民間放送のアニメは、ドラえもんの他に、デジモン02を見ている。
デジモンは私も好きだ。上の子なんかハマッてる。
そのくらいはイイ、と私は勝手に判断している。

いけないのは、垂れ流すことだ。
友達が来ているときにTVをつける家があるそうだが、それも是非やめてほしい。
それなら友達呼ぶな、と言いたい。
英語教材の押し売りの人などは、
「このビデオをお子さんが見ていなくても、
部屋の中でただつけっぱなしにしておいてくれればいい。
BGMのように自然に聞こえてくるだけで、
英語が耳から入って英語がよく聞き取れる子に育つ。」
なんて言い方でセールスするそうだが、そんな言葉を信じてはいけない。
それより、失うものの方が多い。

何故、TVがいけないのか。
ころころ変わる画面を集中して見続けると非常に疲れて、
TVを見た後、攻撃的になるとか、
目が悪くなるとか、
一方通行なので、人間関係が構築されにくくなるとか、
いろいろな理由をいう人がいるが、
私の考えはこれ一つだ。

時間がもったいない。

TV見てる時間があったら、他にもっとなすべきことがいっぱいある。
こんなことに人生の初めの大事な時期を使ってしまうなんて、もったいない。
TVばっかり見ていると、絶対頭悪くなる。
いくら教育的な番組だったとしてもためにはならない。
コオロギの映像を10回みるなら、蟻を一回踏んだ方がマシだ。

TVは黙って画面を見ているだけある。
見ているだけなにも育たない。
自分で感じる実体験に勝るものはない。
TVを消せば、TVを消してる間だけ、実体験ができる。
どんなにぼーっとしていようが、
TVでワイワイやっているのを見ているだけより、ずっといい。
TVで実体験の時間を奪ってはいけない。

TVの見過ぎを子どものせいにする人がいる。
これは違う。
親がTVの時間を管理するのは、親が正しい道に子どもを導くことである。
親が敷いたレールの上を子供に歩かせようとしているのとは違う。

2世帯同居の人で、
おじいちゃんからもらったTVゲームを1ヶ月で片づけたという話を聞いたことがある。
私は、そのお母さん、偉いと思う。
おじいちゃんに悪いからと、
子どもがTVゲームに毒されていくのをイライラしながら見ているより、
思い切ってしまってしまう、その勇気。
褒め称えたい。
親は、そういう判断力と行動力を持つべきだ。

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