森林との共生2 多機能化と社会 森林と山村




国土庁調査によれば、山村住民(18歳から29歳を対象)が山村から出たい理由として次ぎの項目が挙げられている。
1.日常生活の不便(31.1)
2.スポーツ等娯楽施設の不備(13.7%)
3.就業機会の不足(16.2%)
4.職業に対する不満(6.4%)
5.若い人が少ない(9.0%)
6.都会で暮らしたい(9.8%)
7.不合理なしきたり(10.2%)
8.その他(3.6%)

山村対策(就業機会の増大と安定的な所得の確保)
健全で均衡のとれた経済社会を形成するとともに、豊かな森林の維持培養を図っていくためには、活力の減退が止まらない山村の活性化を図ることが重要である。
最近の山村を見ると人口の減少や高齢化に加え、都会と同様な分業化が見られるため、人口減少等のマイナス面を一層増大させ具体的にはコスト高、人手不足などの状況を引き起こしている。
このため過疎地域などこそマルチタイプ(多能力型)の人材を育成していく必要がある。

新たな労働グループの出現
三重県宮川村の「フォレストファイターズ」、「フォレストキーパーズ」や愛媛県久万町の「いぶき」に見られるようなUターン青年なども含む年齢構成が比較的若い労働グループが最近出現して、幅広い作業や機動的な林業労働を展開しており新しい動きとして期待されている。