スギ等の花粉飛散(主として東京)の状況と分析・平成14年(2002年)


今年も、花粉飛散の季節がやってきました。東京での花粉飛散は、2月7日の東京都による速報が、季節の幕開けを告げるものといえます。
「森林塾」の花粉情報につきましては、昨年までは、当日の予報等を主としてお知らせしていましたが、予報と実際の飛散は必ずしも一致するものではありませんし、一方、飛散の観測体制も充実してきて、観測個所も増加し、飛散状況を分析してみることで、興味深い結果も得られと考えられますので、本年は、東京都による観測結果などを主体に、分析等を加えていくことにします。


年月日
観測地
平成4年から13年まで
の10年間の平均値
2002.2.5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
20 21
あきるの市 9,692 0.3 0.0 10.5 28.4 8.0 2.2 4.6 9.3 57.1 11.1 26.2 70.8
青 梅 市 8,342 0.3 0.6 9.9 83.0 5.6 2.5 5.9 31.2 57.7 45.7 30.6 108.0
八王子市 4,664 0.3 1.2 21.0 62.3 4.9 0.3 4.6 28.7 37.7 29.9 47.8 106.2
杉 並 区 2,592 0.3 0.0 25.8 70.4 4.0 1.2 1.9 22.5 8.5 13.6 17.3 147.5
千代田区 2,749 0.0 1.9 1.1 63.9 4.3 0.3 2.2 13.9 0.9 6.5 10.2 188.4
葛 飾 区 1,842 0.0 3.7 4.3 62.3 3.7 0.9 0.6 7.3 1.2 0.6 6.5 133.3
品川・慈恵医大スギ 0 0 21.3 25.3 48.1 0.6
1.5 8.3
1.2 1.5 2.8 10.2 8.0 30.2 16.0 16.0 132.4

注、2月5日の観測値は、5日午前9時から、6日午前9時までの数値である。
   2月8日の数値は8日午前9時から12日午前9時までの数値である。
   慈恵医大の観測値は、午前0時から翌日午前0時までのスギ花粉の数値である。 
  東京都の数値は、スギ・ヒノキ花粉の合計値である。

年月日
観測地
2002
2.22
23 24 25 26 27 28 3.1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
あきるの市 613.0 146.0 89.2 110.5 2.2 3955.9 890.1 149.7 815.4 816.7 629.7
青 梅 市 991.7 109.9 50.9 196.6 4.6 3457.4 638.9 168.8 984.2 975.9 615.0
八王子市 526.9 121.3 26.9 101.9 3.4 2090.1 581.2 220.7 573.1 548.1 711.1
杉 並 区 418.2 106.9 25.9 155.1 6.9 1119.4 204.6 75.0 225.0 251.8 371.7
千代田区 576.4 104.9 23.5 143.5 5.2 1577.1 151.8 99.4 206.7 333.3 474.7
葛 飾 区 380.2 75.5 13.9 89.8 14.4 689.1 93.5 48.1 163.9 12.6 277.5
品川・
慈恵医大スギ
207.4 322.5 179.9 86.1 69.1 179.3 21.6 543.8 502.2 322.2 142.6 225.9 92.9 487.9 126.9 97.2 159.0
同上ヒノキ 0.9 1.2 1.2 0 0 0.6 0.3 2.8 1.5 0.3 1.5

年月日
観測地
2002
3.11
12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
あきるの市 欠測 243.8 232.2 292.9 1887.6 602.8 252.7 1625.9 417.6 21.0 22.0 19.2 77.4 584.4
青 梅 市 346.9 395.6 144.4 132.4 1028.1 362.7 330.3 1926.5 819.5 17.9 16.6 153.7 132.4 771.3
八王子市 252.7 380.9 217.3 145.7 925.3 358.6 194.8 491.7 218.2 23.8 11.1 109.9 40.1 298.5
杉 並 区 181.8 110.2 116.3 128.4 424.1 222.4 165.6 249.7 163.3 12.4 9.9 25.0 29.0 71.9
千代田区 184.5 168.5 95.4 84.0 426.2 172.5 146.0 278.0 218.2 4.9 6.5 20.0 19.1 188.6
葛 飾 区 153.7 128.8 56.8 79.0 216.9 131.5 79.0 172.2 104.1 9.5 5.2 13.9 13.9 95.1
品川・
慈恵医大スギ
183.3 196.6 85.8 84.0 82.4 79.9 55.9 68.8 29.6 27.8 33.6 7.1 15.7 30.9 4.6 0.6 8.6 9.3 3.1 18.8 18.8
同上ヒノキ 1.9 1.5 8.0 13.0 23.5 11.7 24.4 43.5 18.2 13.0 60.5 11.4 9.6 19.1 1.5 0.6 2.5 4.3 1.2 15.4 50.0
同上その他 19.1 13.6 29.9 32.7 68.6 67.3 75.0 116.0 134.6 102.8 212.7 74.7 19.1 38.3 12.0 1.2 22.2 28.4 9.3 164.2 168.2



年月日
観測値
2002
4.1
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
終了
あきる野市 80.0 62.9 320.7 203.1 40.8 38.6 18.2 3.1 6.2 13.3 46.9 21.3 5.6 7.4 7.1 0.6 0.9 1.2 2.5 4.3 0.9
青梅市 293.8 215.4 611.1 144.5 63.0 45.1 31.5 6.5 8.0 61.1 15.7 6.8 3.0 2.1 0.6 0.3 0.0 0.9 4.3 1.5 1.5
八王子市 92.6 38.3 271.6 111.4 15.8 16.0 13.0 1.9 5.9 31.2 9.9 0.9 4.3 2.5 1.5 0.9 0.3 0.6 2.2 1.5 8.0
杉並区 94.2 81.1 113.9 50.0 22.5 14.8 10.5 2.8 0.6 28.4 7.1 3.7 4.9 1.8 0.9 0.0 0.0 0.6 2.5 0.9 0.3
千代田区 91.0 66.0 136.3 56.5 20.4 15.7 10.5 5.8 0.9 24.7 3.4 4.0 1.2 3.4 2.5 0.6 0.3 0.3 3.1 0.6 0.9
葛飾区 55.2 40.8 51.8 16.7 9.6 6.8 3.7 3.1 0.6 14.5 2.8 2.2 0.9 2.2 0.6 0.0 0.3 0.9 2.5 1.8 0.0
品川慈恵医大スギ 4.9 10.5 6.8 27.2 4.9 0.9 0 0 0.6 0 0 0.6 0.6 0 0 0 0 0 0.3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
同上ヒノキ 5.6 19.1 22.8 26.5 1.5 3.1 0.3 7.4 3.4 0.9 0.9 1.9 0.6 1.5 3.1 0.6 0.9 0.6 0.3 0.3 0 0 0.6 0 2.2 0 0 0 0 0.3
同上その他 75.9 143.2 181.5 177.8 55.6 35.2 10.8 104.0 71.9 38.0 36.7 59.9 56.2 49.4 115.4 64.5 45.4 31.5 34.9 10.2 2.5 20.4 9.3 9.3 59.9 14.5 18.5 14.4 22.5 29.0



  参考になるホームページ


  東京都衛生局 http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/KAFUN/KAFUN.HTM

  慈恵医大耳鼻科 http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/

  PPnet(PollenPollenNetWork) http://www.ppnet.jp/ 厚木市、相模原市(国立相模原病院)、八王子市、中央区(聖路加病院)の即時情報

  空快のリアルタイム花粉情報 http://www.env-unet.ocn.ne.jp/web/index.html


関連コメント(小澤)


(5月2日)
都の30日のスギ花粉飛散値は、青梅0.6です。
都の予測等は30日で終了です。
なお、都は5月13日に本年の取りまとめを行うとのことです。


(5月1日)
都の発表数値では依然として少量のスギ花粉飛散が報告されています。
すなわち、25日では、千代田0.6、杉並0.3、青梅0.3、26日から30日では、千代田0.3、あきる野0.3となっています。

(4月26日)
24日都のスギ飛散値は青梅の0.3以外は0となっています。

(4月25日)
23日都のスギ飛散値はすべての地区で0となっています。

(4月24日)
22日都のスギ飛散値は千代田0、葛飾0、杉並0、青梅0、あきる野0、八王子0となっています。

(4月23日)
18日都のスギ飛散値は千代田0.9、葛飾0.3、杉並0.6、青梅0.6、あきる野0.9、八王子0です。
19〜22日の都のスギ飛散値は千代田0.6、葛飾0、杉並0.3、青梅0、あきる野0.6、八王子0です。
飛散値は、発生源でも、都心でも差がなくなりました。

(4月20日)
リアルタイム情報もそろそろ終了のようです。貴重な情報をありがとうございました。
15時から18時で、厚木24、相模原33、高尾120、中央区87となっています。風は南東。
殆どその他の花粉と思われます。

(4月18日)
16日都のスギ飛散値は千代田0、葛飾0、杉並0.6、青梅0.6、あきる野1.9、八王子0です。


(4月17日)
15日都のスギ飛散値は千代田0.3、葛飾0.3、杉並0.6、青梅1.2、あきる野0.9、八王子0です。


(4月16日)
都の12日から15日にかけてのスギ飛散値は、千代田1.9、葛飾0.3、杉並0、青梅4.6、あきる野0.6、八王子0です。


(4月15日)
都の11日のスギ飛散値は、千代田0、葛飾0、杉並0、青梅0.6、あきる野0、八王子0です。

(4月12日)
都の10日、スギ飛散値は、千代田0.9、葛飾0.6、杉並0.6、青梅0.9、あきる野0.3、八王子0です。
リアルタイムの12日午前9時から12時までの飛散状況は、高尾、中央区ともに0の表示となっています。
北の風、雨の天気です。

(4月11日)
9日の都のスギ飛散値は、千代田0.9、葛飾0.3、杉並1.2、青梅3.1、あきる野1.5、八王子0と終息傾向にあります。
慈恵医大品川のスギ数値は、9日0.6、10日0との発表です。

(4月10日)
都の8日の飛散値は、スギ花粉は、千代田1.5、葛飾0.6、杉並0.3、青梅7.1、あきる野2.2、八王子0.3で非常に減少してきています。

(4月8日)
慈恵医大品川の花粉飛散情報によれば、4月7日スギはゼロを記録しました。2か月にわたったスギ花粉飛散もようやく終わりに近づいているようです。


(4月7日)
4月3日から本日まで、黄砂の害に悩まされている、中国北京西方の寧夏地方に行ってきました。
砂漠化地域に樹木を植えて、砂あらしを防ぐプロジェクトの推進のためです。
樹木が増えれば、将来花粉が飛ぶ可能性はありますが、現在のところ、砂漠化のほうが恐ろしい問題です。
反対に日本では森林が多く砂漠化の恐れはないが、花粉症に悩む人が多く、一日も早く花粉症を退治したいものです。
都の発表を見ていて興味深いことを発見しました。
4月1日と2日の飛散状況ですが、ヒノキの花粉が増えていますが、一方スギの花粉だけをカウントしてみますと、1日は、千代田区25.3、葛飾区26.5、杉並区45.2、青梅62.3、あきる野市9.9、八王子11.1となり、2日は千代田区47.2、葛飾区31.8、杉並区61.7、青梅35.2、あきる野市7.7、八王子市4.3で、概括しますとスギの木がない都心部のスギ花粉数が発生源と目される地域より多いということです。
その他の花粉は混ざっていないことを前提にしますと、スギ花粉は別の地域から飛散してきたかどうか、この点については観測地点が少ないことが、相変わらずネックとなっています。
もし他の地域からの飛散でなければ、再飛散と考えるべきなのでしょうか。
この辺が、東京都心部の花粉飛散の特徴の一つといえるでしょう。

(4月2日)
都の発表の数値で、3月29日から4月1日午前9時までの飛散値ですが、千代田区188.6(96.9)、あきる野市584.4(565.5)などとなっており、あきる野市は殆どがヒノキ花粉ということになります。
千代田区はスギ花粉の比率が高いことが注目されます。品川慈恵医大の飛散値を見ると、ヒノキ、スギとも少量で、その他の花粉が大勢を占めている状況です。

(4月1日)
品川の観測では、最近はその他の花粉が多く飛んでいます。
そこで、一覧表にその他の花粉を加えてみました。
スギやヒノキは都心部にはあまり見当たりませんが、ケヤキなどのその他の樹木は沢山ありますので、その他の花粉は近くから飛んでくるものと単純に考えて見ましたが、どんなものでしょうか。

(3月31日)
気温も日中20℃位にまで上がったようで、花粉もかなり飛んでいるようです。風は東より、リアルタイムでは、15時から18時で、厚木314(34)、相模原148(26)、高尾625(196)、中央区135(36)となっています。

(3月30日)
今日は北よりの風ですが、気温も上がり、昨日と打って変わり、花粉飛散も多いようです。
リアルタイムの11時から14時の飛散値は、厚木278(0)、相模原157(2)、高尾582(0)、中央区74(0)です。

(3月28日)
リアルタイムの19時から22時の飛散量は厚木10(20)、高尾24(186)、中央区10(20)で南の風となっています。


(3月26日)
リアルタイムの10時から13時の数値は、厚木0、相模原2、高尾1、中央区3と低く、風は北風となっています。

(3月25日)
3月20日から22日午前9時までの、都発表の数値には、ヒノキ花粉の飛散が含まれていますが、杉並、あきる野以外はヒノキ花粉の数値がスギを上回っています。


(3月24日)
南の風、リアルタイムの飛散数は10時から13時の間、厚木143(236)、相模原100(181)、高尾209(62)、中央区14(8)となっています。
17時から20時の飛散数は、厚木60(361)、相模原100(181)、高尾33(571)、中央区34(90)です。風は北風に変わっています。

(3月23日)
正午過ぎ代々木公園を通りかかったところ、やや肌寒いとはいえ、満開から散りかけのサクラの下でのお花見パーティの人達で賑わっていました。
休日ともなるとリアルタイムの観測が頼り、17時から20時の厚木361(9)、相模原100(181)、高尾571(41)、中央区90(6)ということで相模原を除いて昨日を大きく上回っています。
風向は北、やや西よりの風というところです。

(3月22日)
3月19日の都の飛散数値を見ますとヒノキ花粉の飛散が増加しています。
千代田区146.0(うちヒノキ62.7以下同様)、葛飾区79.0(38.9)、杉並区165.6(42.0)、青梅330.3(146.0)、あきる野252.7(127.9)、八王子194.8(159.3)となっており、区部でのヒノキ花粉の比率は市部に比較して低くなっています。
つまりヒノキの飛散距離はスギに比べると短いと推定できそうです。
リアルタイムの観測は、本日も南の風ですが、午後2時現在、昨日同時刻の半分以下の飛散数のようです。
夕方から雨になり、20時から23時までの飛散値は厚木2、相模原7、高尾9、中央区0と急低下しました。

(3月21日)
今日は南の風、やや西よりの風、強く吹き気温も上昇。
リアルタイム観測では、10時から13時の間、厚木1955(147)、相模原609(116)、高尾2462(301)、中央区306(74)で、( )内の前日の数値を大きく上回っています。

(3月20日)
19日の品川では、スギ花粉29.6に対し、ヒノキ18.2、その他134.6となっています。
その他の花粉は近いところからの飛来ということになるのでしょうか。

(3月19日)
東南アジアの赤道以北の熱帯林を歩いてきました。
乾季ということで雨は少ない時期です。サバンナでは夏の雨量も少なく、昨年は植えた苗木の枯死現象が多く見られました。
熱帯では花粉症の問題は聞かれませんでしたが、水不足に悩んでいました。
さてわが国の花粉飛散ですが、都の観測では、15日から18日までの間のあきるの市のスギ、ヒノキ花粉飛散数1887.6個のうち、ヒノキ花粉が901.5個と観測されています。ヒノキの花粉飛散が多くなっているようです。
また3月中旬までで、昨年、一昨年の総飛散数を上回ったということです。
東京のサクラも咲いていますが、関東地方各地の開花情報はいずれも観測史上最も早いとのニュースがながれています。
南西の暖かい風が吹いています。

(3月9日)
今日も北の風です。リアルタイム観測の数値は、12時から15時で相模原91、高尾431、中央区83です。
夜に入って風は南西に変わっています。18時から21時の飛散は相模原85、高尾45、中央区33となっています。
明日から海外用務で10日ほど不在となりますので、ご了承ください。

(3月8日)
北の風、リアルタイム観測では、昨日より少ない状況です。8時から11時で、高尾183、中央区58です。

(3月7日)
今日は気温が高く、花粉飛散が多いと予想される日ですが、都心部についは、風が南西でしかも強めということがどのように影響するかということが注目されます。
リアルタイム測定値は、高尾で7時から10時が3331と非常に高くなっていますが、この時刻の中央区では76です。
11時から14時までの飛散測定値は高尾で1810と減少傾向、これに対して中央区では281と増加しています。このことは西から東への花粉の移動を推察させるものといえましょう。
18時から21時までの測定値は、高尾351、中央区90で飛散数は低下してきました。
風は北風に変わり、気温も下がっています。

(3月6日)
3月に入って、ヒノキの花粉も数は少ないですが飛び始めています。
今日は、気温も上がり、多く飛びそうな気配でしたが、リアルタイムで見る限り、午前10時から午後1時では、高尾71、中央区3と低い数値です。風向をみますと、南及び西よりの風ということで、この方角には花粉源が少ないことから飛散も少ないのかも知れません。

(3月5日)
3月に入って花粉飛散量は、加速しています。
リアルタイムの数値は、厚木が計測装置からの通信が停止し現在復旧作業中とのことです。
10時から13時までの数値は、相模原120(49)、高尾426(529)、中央区101(52)で、風は北、北東、一部西風となっています。
一方、都の数値ですが、2日朝9時から4日朝9時までの飛散量は、全体が非常に高くなっていますが、同じ都心部出あっても、たとえば杉並と葛飾ではかなりの差があります。葛飾が少ないのは、全体として西高東低の傾向の中で、東に位置していることのほか、河川などの水面や自然地などの花粉吸収機能の高い区域が多いということなのか、この辺の解明も必要かと思われます。

(3月4日)
正午までの3時間のリアルタイム飛散数は、厚木は640(330)で昨日を上回るほかは、相模原59(67)、高尾432(873)、中央区56(288)ともに昨日を下回っています。風は東または南よりの風というところです。気温も上がってきていますので午後がどのような挙動を花粉が示すか注目されます。
結局午後2時から5時の飛散数は、高尾で465(762)、中央区で34(110)でと昨日を下回る数値で推移しています。

(3月3日)
今日の都心部は、気温も6、7度で昨日より5度から9度とかなり低く、風は北または北東の風やや強い状況ですが、花粉飛散は8時から11時まででは、高尾で1066(405)、中央区で261(66)、(  )は昨日の数値ですが、今日は昨日をかなり上まわっているところに注目です。


(3月2日)
リアルタイムの飛散値は、12時から午後3時までで、厚木477、相模原111、高尾1247、中央区166というところで高尾の数値が目立ちます。
風は、北あるいは西の風です。
午後5時から8時までで、厚木1225、相模原626、高尾4043、中央区536です。
風は夕方からやや強めの、北または北西の風が吹いています。

(3月1日)
早くも3月といいたいところですが、今年の花粉に関していえば、2月が例年の3月という感じでした。
さて3月はどうなりますか。都の27日の情報は、逆転型あるいは都心型飛散といえます。この日の都の最高値は大田区の321.9でした。今年は都心部が多摩地区と同等またはこれを上回るケースが多いですね。身近なところにも花粉源があるのかと思わせる現象です。
ところで本日のリアルタイム数値ですが、10時から13時では、厚木711、相模原76、高尾656、中央区32となっています。風向は東および北よりの風、15℃以上に気温も上がり暖かい春らしい日になりました。
したがって、花粉の飛散も大量で夜になっても、衰えず、午後10時から翌2日の午前1時にかけてのリアルタイム飛散は、厚木79、相模原112、高尾261、何と中央区は493となっています。


(2月28日)
PPnetの本日11時から14時のリアルタイム飛散数は、厚木10、相模原7、高尾56、中央区0で最近の状況から見ると非常に低い数値になっています。風向は東京は北の風、埼玉は北西の風というところです。
18時から21時の花粉数は、厚木28、相模原10、高尾1、中央区1となっています。
夜に入って東京は北よりの風ですが、風速4メートル以下の弱い風というところです。
花粉の挙動は、発生源の花粉濃度、風向、風力、気温、湿度、雨など多くの因子によって左右されるものと思われます。

(2月27日)
13時から16時までの、リアルタイム飛散数は、厚木446、相模原88、高尾182、中央区171です。
風は東、一部北よりとなっています。
この風向では都心部に比較的多く飛散するようです。
午後8時から11時までの飛散は厚木35、相模原43、高尾52、中央区51です。
風は北東、飛散は東高西低の逆転型の飛散タイプです。
この場合の花粉発生源は一体どこなのかが気になるところです。
これをチェックするために、新たなリアルタイム観測の「空快」のホームページを見ることにします。
つくばの今日の最高値は157、同じく水戸では159で昨日のそれぞれの最高値51、121をそれぞれ上回っています。
都内のめぼしいところを拾ってみますと、高尾1152、杉並462、奥多摩705、などです。

(2月25日)
今日の日中の花粉飛散は、昨日まで分析対象にしていた4地点では、厚木は昨日より高めですが、他は減少しています。風は、南東方向です。
むしろ、注目すべきは、都が発表した21日の飛散量ですが、これを見ますと、都心部が多摩地区を大きく上回っています。
つまり全体傾向としての、西高東低型に逆転現象が見られますが、風向との関係でしようか。
東京の東ないし北地域の花粉発生または飛散の実体を知りたくなります。

(2月24日)
昨日は飛散量が大変多かった日ですが、本日もかなりの飛散があると思われますので、リアルタイムの飛散情報を追いかけてみたいと考えます。
午前6時から午前9時までの飛散数は、厚木154、相模原53、高尾175、中央区16で中央区は低い状態が見られますが、この数値が本日どのように変化していくかについて注目したいと思います。
風向きは北ないし北東の風が吹いています。
午前10時から午後1時までの飛散数は、厚木200、相模原120、高尾513、中央区40です。
今日は北風が主風のようで、花粉も西からの移動は少ないのではないかと思われます。
高尾の飛散数は多いですが、中央区に影響が及ぶかどうかは、夕刻まで経過を見た方が良いようです。
4時から7時までの飛散数は、厚木87、相模原155、高尾347、中央区318ですが、風向は北ないし東ということで、北側および東方向の地点でのリアルタイム花粉源情報がありません(もしありましたら教えてください)ので推定は難しいのですが、中央区の数値が昨日より多いのは、昨日のもっぱら東の風に加えて、北部からの飛来があるかとも思われます。
午後7時から10時の飛散数は、厚木147、相模原69、高尾259、中央区74となり、昨日の同時刻を下回ってきました。
風は東風となっています。


(2月23日)
PPnetの22日、終日飛散値概数は、厚木で2000、相模原320、高尾520、中央区190というところです。
本日もかなり多いようで、午後1時から4時の間で、厚木で374、相模原94、高尾339、中央区113です。
午後7時から10時の間では、厚木396、相模原152、高尾425、中央区184です。
今日は夜に入って各地区で飛散数が上昇していますが、中でも都心の中央区の飛散数上昇率がもっとも高くなっていることに注目すべきでしよう。
夜に入って、東風が吹いていることで、都心部は房総の花粉の影響を受けていることも考えられます。

(2月22日)
PPnetの飛散数値は、21日が本年最高値を示し、概数ですが厚木1400、相模原270、高尾580、中央区200でした。
厚木の数値の高さが目立ちます。
22日は午後6時から午後9時までの飛散数は、厚木138、相模原112、高尾155、中央区93となっています

(2月20日)
PPnetの午前10時から午後1時までの飛散数は、厚木377、相模原40、高尾74、中央区13となっています。
午後2時から午後5時までの飛散数は、厚木95、相模原64、高尾90、中央区33でした。
本日の風は、おおむね西風と思われますが、神奈川、東京地域の風向きは複雑で一概に言えない要素もあります。
従いまして、花粉が西から東へ移動するという推定は可能かと思いますが、風向きが単純ではないので、発生源と都心部の飛散関係が必ずしも直線的に結びつかないところもあるように思われます。
発生源関係の観測地点は北風も考慮しますともう少しある方が、効果的とも思われますがいかがでしょうか。

(2月19日)
今日もPPnetを追いかけて見ましょう。
午前8時から11時までの飛散数は、厚木180、相模原67、高尾20、中央区13となっています。
午後2時から5時までの飛散数は、厚木194、相模原162、高尾192、中央区48でした。

(2月18日)
PPnet によれば、本日、午前10時から13時までの飛散数は、厚木928、相模原164、高尾190、中央区47です。
都心部の飛散数が午後になってどのように変化するか見ることにしましょう。
午後チェックする時間的ゆとりがなく夜になってしまいました。
21時から午前0時までの3時間の飛散数をみますと、厚木24、相模原23、高尾59、中央区7という結果です。
夜は全体的に数値が下がってしまい、花粉の移動という現象を明確にすることはできませんでしたが、PPnetのグラフ表示を見ますと中央区の昼間の飛散数が80以上になっているようです。

(2月17日)
PPnetのサイトを訪問しました。
即時情報の迫力を感じます。今日の流れを追って見ましょう。
本日の午前6時から9時までの3時間の花粉飛散ですが、厚木111、相模原35、高尾5、中央区57となっています。
10時から13時までの3時間では、厚木78、相模原34、高尾34、中央区17となっています。
14時から17時までの3時間では、厚木49、相模原30、高尾68、中央区24となっています。
19時から22時までの3時間では、厚木0、相模原10、高尾4、中央区4となっています。

(2月16日)
環境省主催の「環の国くらし会議」が新宿御苑で開かれ、私も出席しましたが、暖かい日で御苑の中は、カンザクラは、もう終わりに近づいているほか、ウメの花が盛りです。
今井先生のお話では、2月、3月の花粉早期の飛散数は気温に左右されるのではないかとのことです。
以下、私の分析ですが、この時期の飛散数は、10年間の記録では、明らかに西高東低となっている東京地区の花粉飛散数に関係なく、都心部の方が多いということもあります。たとえば2月7日は杉並区が高いという現象があります。
この理由はいったい何でしょうか、考えるに値するのではありませんか。
早い時期は、当然都心部の方が気温が高い、だから花粉が飛ぶ、しかしそのためには、都心部にも花粉の飛散源があるという推理が成り立ちはしませんか。もしそうでないとすると、それまでに飛来していた花粉が、都心部では吸収される場所がなく(自然の土地が少ない)、気温が高い日には日中舞い上がって、飛散数が増えるという状況を作り出しているとも考えられます。
どんなものでしょうか。

( 2月15日)
今までは、医療関係者用だったといわれる、PPnet が一般公開されました。
四地点での観測結果が即時情報として得られます。
聖路加国際病院(慈恵医大)の今井先生のコメントでは、自動計測の場合は人間の眼で見ての判断ではないので、他の粒子も読みとることがあり、数値の解釈には注意が必要とのことです。
なお、品川での観測では、スギ以外の花粉の観測値も発表されております。その他花粉は、2月8日4.6、9日3.1、12日1.2が一覧表以外の数値としてあります。

(2月14日)
14日の朝刊各紙の、都のマレイン酸によるスギ雄花の着花抑制効果実験結果の報道が目立ちました。
これは、二年続きの実験ですが、ジャガイモなどの発芽抑制に用いられているマレイン酸を昨年7月、スギの人工林(日の出町所在2千平方米)の立木の幹にドリルで穴を開け、約二千倍の希釈溶液を注入したところ、樹幹直径が20ないし27センチのスギでの、水溶液1リットルの注入により、平均で九割の雄花量を減少させる効果が判明したということです。

(2月12日)
今年は去年に比べて、飛散の開始がかなり早いようです。
去年は、2月20日ごろから始まっていますから、今年は2週間ほど早いといえます。
私は、平成7年から花粉飛散を調べていますが、その年は、3月8日ごろから本格的な飛散が始まったと見られます。
それから見ますと、今年は一か月も早いということです。どうも年々早くなる傾向があるようです。これも温暖化が進んでいるということのあらわれなのでしょうか。(元日からの各日の最高温度の累積値が400℃で飛散開始といわれています。)
さて東京都の飛散情報は、11か所で行われていますが、ここでは、平年値(平成4年から13年までの平均値)が高い、あきる野市(9,692)、青梅市(8,342)、それよりやや低い八王子市(4,664)、中間の千代田区(2,749)、杉並区(2,592)、もっとも低い葛飾区(1,842)の6地区の数値を追いかけて見ることにします。


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