【 10 】 木材
  カーステの強化に使用する木材は、たいがいこのMDFと言われる
  圧縮集積合板なるものが使われます。(色々な名称で売られてる)
  これは、粉々にした木を接着・圧縮して板にしたものです。
  普通の木材は、ささくれたり、ソリやフシ等が有り、
  素人には綺麗に加工する事が困難ですが、MDFは違います!
  加工が綺麗に容易に出来る事に加えて、
  スピーカーを取り付ける為の音響木材としても、それなりに良いです。
  色が濃い方が良いなんて話もあります。
  当然、重たい方が良いですな。

【 11 】 インナーボード
  これは、ドアの内板と内張りの隙間を埋める為の板です。
  ここからの、フロントスピーカーを取り付ける為の作業は、
  今時の普通の自家用車には、あまり適用されません。
  普通の車の方は、他のサイトや本でいくらでも強化方法が
  載っているので、このページは参考程度としてね。
  このカーステ工房は、他では絶対?紹介されてない
  4ナンバーキャラバンを対象としています。

【 12 】 アウターボード
  これを内張りの上に取り付け、スピーカーを取り付けます。
  キャラバンの場合、この板の厚みが、スピーカー選びと共に
  結構シビアであります。
  今回のような奥行きのあるスピーカーを選択した場合、
  この板を薄くしてしまうと、窓ガラスがスピーカーに当たり
  下がらなくなります。(ケーブルの取り回し時も
  窓ガラスを上下させ干渉しないか注意しましょう)
  逆に厚くしてしまうと、スピーカーグリルが
  ダッシュボードに当たってしまいます(右側のみ)。
  今回取り付けているA/D/Sが限界です。

【 13 】 ボードの塗装
  このMFDなる板は、非常に吸湿性が高いので、
  ウレタン塗料などの防水性の高い物を塗ります。
  みてくれに余りこだわらなければ、
  この状態でスピーカーを取り付けてもいいかと思います。
  俺のように、上に何かを貼り付ける場合でも、
  それなりに綺麗に塗らないと貼った物もボコボコになってしまう。

【 14 】 ボードの仕上げ
  アウテーボードは、合成皮革(ビニールレザー等)を
  ボンドで貼りましたが、初めての方(自分もそうだ)は、
  こんな単純な形の物でも、かなりてこずるはずだ。
  昔は、手を抜いてフェルトを貼っていたのだけれど、
  苦労した甲斐がありました。かなり俺的に満足です。

【 15 】 ボードの裏
  MFDは、木ネジ等を何度も着け外ししていると、
  すぐ山(穴)が馬鹿になってしまうので、
  裏から鬼目ナットなどを打ち込み、
  普通のJISネジでスピーカーを取り付けられるようにします。
  また、穴をあけた所は、瞬間接着剤を染み込ませて
  強化しておくと良いと思います。

【 16 】 インナーボードの取り付け
  皿頭の鉄板ビスで、内板に取り付けます。
  鉛シートを貼る時に書くべきでしたが、
  スピーカーの後側の外板には、吸音材を貼るのがセオリーのようだ。
  (俺はその効果が体感出来なかったけどネ)
  それから、純正でスピーカーの雨よけが有りますが、
  これは、下半分位は切ってしまいましょう。
  このようなダサい車の場合、必ず雨は入り込みますので、
  取り去ってしまうのは、やめましょう。

17 】 内張りの取り付け
  アウターボードを取り付けるための穴の部分は切り欠いておきます。
  ちなみに、ドアのアームレスト?の取り付けは、注意が要ります。
  取り付けネジは、ドアに対して斜め上に締め付ける形となりますので、
  無理やりまっすぐ閉めこんで塩ビのネジ山をこわさないようにネ。

【 18 】 アウターボードの取り付け
  皿頭の鉄板ビスで、インナーボードを貫通させて、
  インナーボードと内張りを挟み込む形で内板に取り付けます。
  ここまで来ると、今までの苦労が走馬灯のようにかけまわり、
  満足感でいっぱいになり、イップクして、
  おもわず眺め入ってしまうのダ!
  (俺だけか?みんなも気合入れて洗車した時なんか、
  おもわず車から少し離れて、満足げに眺めちゃうよね。
  それと同じですな。)

【 19 】 スピーカーの取り付け
  スピーカーをアウターボードに打ちつけた鬼目ナットに
  JISビスで締め付けてフロントスピーカー(ドア)の強化は完成です。
  ちなみに、スピーカーケーブルのドアへの通線は、
  ドアひんじの近くを通っている
  ドアへのハーネスに沿わせて通しますが、
  入り口が非常に強固にゴムやテープで覆われているうえに、
  非常に手が入りにくいので、
  強引にキリなどでゴムに穴をあけ(ハーネスを傷つけないように)
  細い棒にケーブルをガムテープなどでくくりつけ、
  シリコンなどを塗りつけて強引に通したら、
  ブレーキクリーナーなどの脱脂出来るスプレーで
  ハーネスやケーブルの油分や汚れを取り去り、
  念のためブチルゴムテープなどで穴をあけた所をふさいでおきます。