第81号 家庭学習ノススメ <その2>
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小学生の子どもをお持ちの方、
「子どもの勉強」について、あなたはどうお考えですか。
| 1 | 学校や塾に任せる |
| 2 | 子どもの自主性に任せる |
| 3 | 家で勉強させる |
| 4 | その他 |
おおげさですが、
家庭学習が学力低下を防ぐ!
と私は思っています。
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人間の生きる権利は平等です。
しかし、生まれながらの能力には違いがあります。
それを「個性」といいます。
ズバ抜けて頭のいい子は、学校の勉強だけで
充分な学力を身につけることができるかもしれません。
しかし、多くの普通の子の場合、学校の勉強だけでは足りません。
子どもが国語の時間に習う漢字が覚えきれないのは、
今の教育制度に問題があるからではありません。
家で復習していないからです。
能力に違いがあると言っても、
たいていの場合、能力の違いなど五十歩百歩です。
やはり、家で勉強している子は着実に学力を身につけていきます。
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学校の勉強だけでは足りないことに気づいている人はたくさんいます。
でも、「私は勉強は教えられないから」と言って、
塾に任せてしまう人がいます。
塾へ行くのはいいのです。
しかし、塾へ行っているからと安心するのは早計です。
塾へ行っているだけで成績が向上する子は、
よほど運がよかったか、よほど頭がよかったかのどちらかだと思います。
塾へ行っていても、やはり、家で復習しなければ本当の力は身につきません。
せめて塾の宿題は真面目にやらせたほうがいいです。
塾の宿題もさぼっているようなら、学力向上はあまり期待できません。
教育熱心な親なのに、子どもに「勉強しろ」と言わない人がいます。
子どもの「やる気」を信じ、
子どもの「自主性」に任せているのです。
それで子どもがどんどん勉強するようなら問題ありません。
ところが、たいてい「子どもがちっとも勉強しない」と嘆いています。
「うちの子は、いつになったら、やる気になってくれるのかしら」と。
子どもの「やる気」を信じてあげるのはいいことですが、
今は「やる気」だけで子どもが勉強するような時代ではありません。
モノがあふれ、家事を言いつけられることもほとんどない、今の日本で、
自分のうちの子が第二の二宮金次郎になるだろうなどと、
どうして想像できるでしょうか。
小さな子どもに「自主性」を求めるのは、
生まれたばかりの赤ん坊に
「永久歯がまだ生えてこない」
と言って心配するのと似ています。
永久歯が生えてくる年齢があるように「自主性」が育ちはじめる年齢があります。
あまり小さい子に「自主性」を求めてはいけません。
子どもに「歯磨き」を覚えさせたころのことを思い出してください。
「私は自主性を大事にしているので、『歯磨きしろ』などと一度も言ったことはありません!」
などと悠長なことを言っていて、子どもが歯磨きするようになるでしょうか。
歯磨きの習慣は、親が身につけさせてあげなくてはいけないことは明らかです。
勉強だって同じです。
低学年のうちに親が勉強する習慣を身につけさせてあげなければ、
自主的に勉強する子にはなりません。
勉強する習慣が身についているから、
「自主性」が育ちはじめたとき、自主的に勉強する子になるのです。
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