「キンスキー、我が最愛の敵」(1998〜99/独、英、米、芬蘭/ヴェルナー・ヘルツォーク) ヴェルナー・ヘルツォーク特集 2017『誕生!ヘルツォーク』にて鑑賞。 10代の頃、同じ下宿で暮らしたヘルツォークとキンスキー。 この運命的な出会いから、やがてお互いに殺意を抱く程、正気の沙汰とは思えぬ半端ない 5本の映画を共作した、凄まじいエネルギーがビシビシと伝わるドキュメンタリー。 まさにヘルツォークとキンスキー、狂気とも言える二人の"火"と"水"が出会った時から宿命的な化学反応によってスパークし、とてつもない賜物を生み出した二人。 出会いはまさしく必然なんですなぁ。
「ヴォイツェック」(1979/西独/ヴェルナー・ヘルツォーク) 原作は19世紀に23歳で亡くなった天才ゲオルク・ヴューヒナーによる未完の小説。 妻と息子のいるドイツの一兵卒ヴォイツェックの頭には、しょっちゅう、不思議な声が響いていた。その声に導かれるように彼はやがて。。。 哀愁漂う狂気のクラウス・キンスキーがいい!
「彷徨える河」(2015/コロンビア、ベネズエラ、アルゼンチン/シーロ・ゲーラ) 前から観たかった映画。 太古からとてつもない悠久を経て、今も驚愕すべく様々な顔を持つ大自然の神秘。ましてそれをも孕む広大無辺の宇宙の下で物欲に走り、科学の力だけで物事を判断しようとする愚かな我々現代人に対しての警鐘とも取れる作品だった。 そう、「1+1=2」だけではない事を知っている先住民は、常に己の心と宇宙を交信し今も素直に生きている。 アマゾンのジャングル地帯を蛇の様に曲がりくねって流れる河が、善と悪に揺れる人間の煩悩の様にも感じた。 どのシーンも1枚のモノクロームの絵葉書にしてもおかしくない程の映像美。 それにしても、ヘルツォーク作品と同じ位に撮影は大変だったことだろうなぁ。 素晴らしい映画!
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