『隣人 The Neighbors』(2012/韓/キム・フィ/キム・ユンジン、キム・セロン、キム・ソンギュン、マ・ドンソク、他) 団地で連続殺人事件が発生。犯人の手がかりも掴めず、住民達が恐怖に怯え生活してゆく中、ある事をきっかけに団地内に住む一人の男が浮上する。内容はかなり悲惨な事件を扱っており、被害者家族には涙無しではいられないのだが、犯人の動機などもよく描かれていないのが残念。マ・ドンソクが隠し味的に出演するシーンは一息つける。★★★☆☆
『目撃者』(2018/韓/チョ・ギュジャン/イ・ソンミン、キム・サンホ、チン・ギョン、クァク・シヤン、他)今回2度目の鑑賞だが、このハラハラ、イライラ感は妙に癖になるサスペンス・スリラー。 ★★★☆☆
『変態村』(2004/ベルギー、仏、ルクセンブルグ/ファブリス・ドウ・ヴェルツ/ローラン・リュカ、フィリップ・ナオン、ジャッキー・ベロワイエ、他) もの凄く直接的な邦題だが、原題はCalvaire。フランス語で”ゴルゴタの丘”という意味だそう。だからかキリスト教の概念である”受難”という不条理な仕打ちがこれでもかと主人公を襲う。ほとんどBGMの無い美しい風景の映像がかえって狂気渦巻く閉塞感極まりないこの村を浮き出させる。何度も観たいとは思わないが、印象に残る不思議な映画。 ★★★★☆
『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014/英、独/ウェス・アンダーソン/レイフ・ファインズ、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、レア・セドゥ、マチュー・アマルリック、ハーベイ・カイテル、トニー・レボロリ、他)何の予備知識もなく友人に薦められ鑑賞。まず驚いたのは次から次へと登場する豪華な役者陣。ほとんどのシーンで多用されるシンメトリーの構図と美しい色調にテンポの良いシュールな絵本を観ているような感覚を覚え、 興味深かった。ロングで撮られたケーブルカーの図が特に好き。役者陣も撮影中はさぞ楽しかっただろうなぁ。 ★★★☆☆ |