Column

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…コラム…

  2019年 観た映画 4月

「トーマス・クラウン・アフェアー」(1999/米/ジョン・マクティニアン)
スティーヴ・マックィーンの代表作の一つ「華麗なる賭け」を、ピアース・ブロスナン主演でリメイクしたサスペンス・アクション。「ダイ・ハード」を撮った監督だからスピード感ありハラハラ感ありで、結構楽しめた。フェイ・ダナウェイもチラっと出て来るし、ミシェル・ルグランの「風のささやき」も使われていて嬉しかった。
それから、レネ・ルッソも素敵。

「007 危機一発/ロシアより愛をこめて」(1963/英/テレンス・ヤング)
初期007シリーズ中の最高傑作!突然観たくなったのでした。
「トーマス・クラウン・・・」のピアーズ・ブロスナンを観たせいかどうかは判らぬが、やはりボンドと云えばこの方でしょうという潜在意識が働いたのかも知れない。
何も申すことはありませぬ。タチアナ役のダニエラ・ビアンキはこの時なんと22歳!ビックリ!その後良い作品に恵まれず数年後には引退をしてしまったのが非常に残念。

「ゴー・ファースト 潜入捜査官」(2008/仏/オリヴィエ・ヴァン・ホーフスタッド)
最速で麻薬を運ぶ“ゴー・ファースト”として麻薬密売組織に潜入した捜査官の決死の戦いを描いたサスペンス・アクション。たまにはこういうのも観たくなるのです。

2019/04/28(Sun) 16:26


  2019年 観た映画 3月

「エル」(2016/仏、独、ベルギー/ポール・ヴァーホーヴェン)
「氷の微笑」のポール・バーホーベン監督が「ピアニスト」のイザベル・ユペールを主演に迎え、「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」の原作者フィリップ・ディジャンの小説「oh...」を実写映画化した作品となると、そりゃーまともな方は登場しません。(笑)イザベル・ユベールっておもしろい役者さんですな。「天国の門」をまた観たくなった。

「ブロンクス物語/愛に包まれた街」(1993/米/ロバート・デニーロ)
主役のチャズ・パルミンテリーのオフ・ブロードウェイで大評判をとった舞台作品(一人芝居)をデニーロが初監督した作品。雑なカメラ・ワークが少々気にもなったが、地味ながらも良い映画だった。

2019/04/28(Sun) 15:47


  2019年 観た映画 2月

「レフト・ビハインド」(2014/米/ヴィク・アームストロング)
つまらなかった。。。

「満月の夜」(1984/仏/エリック・ロメール)
やはり、満月は人を狂わせるのか。。。内容はあまり好きになれないが、ロメールらしいと言えばそうなんでしょうなぁ。ルイーズ役のパスカル・オジェはこの映画を撮った年に25歳の若さで亡くなっている。それを知って観たせいか、不思議な儚さ、透明感が漂っている。この映画でヴェネツィア映画祭主演女優賞受賞。

「ノスフェラトゥ」(1979/西独、仏/ヴェルナー・ヘルツォーク)
脚本、演出、映像、音楽、キャスト他、すべてが言うことなし。大好きな映画。

2019/03/04(Mon) 14:51


  2019年 観た映画 1月

「ZOO」(1985/英/ピーター・グリーナウェイ)
グリーナウェイほど、極端に好き嫌いの分かれる監督は居ないと云われるが、賛否両論は別として、構図や色使い、カメラ移動などはかなり興味深い。今回の作品においては、随分と遊びや工夫、シンメトリーの多様が目立つ。(写真家:ダイアン・アーバスを思い出した)私の好きなヴェルナー・ヘルツォークも普通の人間をあまり描かぬ作品が多いが、ある意味でグリーナウェイも似ている気がする。
交通事故を起こしたアルバの主治医の名前メーヘレンは、フェルメールの贋作で有名な実在の人物と同じ。その愛人カテリーナとはフェルメール夫人の名前だし、「赤い帽子の女」のファッションで登場。アルバにも「ヴァージルの練習」のポーズをとらせるという徹底ぶりには笑ってしまった。

「コックと泥棒、その妻と愛人」(1989/英、仏/ピーター・グリーナウェイ)
大人の人間の持つ醜い欲望を描いた、これまた内容はかなりグロテスクな賛否両論のハッキリ分かれる作品ですな。幼少期から画家を目指し美術学校に通ったというグリーナウェイだけあって、その美しい映像美には感心しかり。ヘレン・ミレンも体当たりの演技でよい。ただ、食事をしながら観る映画ではありません。

「シベールの日曜日」(1962/仏/セルジュ・ブールギニョン)
何十年振りかで鑑賞。孤独な少女と、インドシナ戦争で心に傷を負った元兵士との交流と哀しい結末を描いた美しいモノクロ映像作品。
泣けますなぁ。いい映画。

2019/03/04(Mon) 14:45


  2018年 観た映画 12月

「ゴッド・ファーザー PART V」(1990/米/フランシス・フォード・コッポラ)
CS放送で映っていたので久し振りに鑑賞。う〜ん、PART U、1作目に比べ低調であることは否めず。作品としては決して劣らず凄いのだけれど、3部作の完結編としてはどうなのかなぁ。

「ジャングル・ブック(2016)」(2016/米/ジョン・ファヴロー)
CGって凄いんですなぁ!単純に楽しめた。

「夕なぎ」(1972/仏/クロード・ソーテ)
好きな作品なのです。イヴ・モンタン扮する中年男のセザールが、ロザリー(ロミー・シュナイダー)という女性と出会い恋に落ちる。二人は同棲を始めるが、そこへロザリーのかつての恋人が現れる。二人の男性にはさまれ、悩んだロザリーは姿を消すが……。大人の恋と友情を描いたフランス流恋愛ドラマ。後から”じわ〜っ”ときますよ。
ソーテ監督作品では、「リュミエールの子供達」、モンタン主演の「ギャルソン」、ジョゼ・ジョヴァンニ原作、脚本の
「墓場なき野郎ども」が好き。

「Z」(1962/仏/アルジェリア/コンスタンタン・コスタ・ガヴラス)
「告白」「戒厳令」など、政治的な作品の多い監督さんですね。今作はギリシャで実際にあった革新政党の政治家暗殺事件をモデルにしたヴァシリ・ヴァシリコスの小説の映画化。大好きなジャン・ルイ・トランティニアンも出演しています。最近、我が国 日本でも森友学園問題を調べていたNHKの社員の方が辞職に追われる様なこともあったが、何時の時代でも正義感と情熱ゆえ政府を脅かす行動は彼らの圧力によって潰されてしまう。哀しいかなそれが現実であり、そんなことが続く様な国はやがて滅びるであろう。
余談だけど、イヴ・モンタンの日本語版吹き替えは私の師匠の黒沢良であります。

「マカロニ」(1985/伊/エットレ・スコーラ)
マストロヤンニと仲が良いのかな、「特別な一日」「ラ・ファミリア」「スプレンドール」「マストロヤンニ 甘い追憶」などでもコンビを組んでますね。今作はエリート街道をひた走り、富と地位を手に入れたが人生に疲れ果て、家庭も崩壊してしまったアメリカ人(ジャック・レモン)が極めて平凡だが家庭や友人に恵まれ、仕事はそこそこに余暇も十分に満喫している陽気なナポリの友人(マストロヤンニ)と再会し、友情を暖め、次第にマストロヤンニの生き方に惹かれていくという、とても解りやすいストーリー。
凄い名優の競演だけど重くならず、観ていてとても心地よく、ホロリとさせられる作品です。

「サイドマン」(2016/米/スコット・ローゼンバウム)
アメリカを代表するブルーズシンガー、マディ・ウォーターズとハウリン・ウルフ、そして彼らビッグアーティストの音楽を支えた3人のサポートミュージシャンの足跡を描いたドキュメンタリー。こういう方々の功績をいつまでも称えていかなければいけませんよ!映画としても素晴らしかった!

2019/01/02(Wed) 01:01


  2018年 観た映画 11月

「続 深夜食堂」(2016/日/松岡錠司)
大好きなテレビドラマの映画化第2弾。いやぁ、決して悪くは無いんだろうが、狭い”めしや”の中でのミニマムな人間模様に”醍醐味”があるわけで、舞台の大部分を屋外に広げた展開がファンだけに惜しい気がした。
しかし、こういう”めしや”が有って”マスター”が居ると常連になること間違いなし。

「ミツバチのささやき」(1973/スペイン/ヴィクトル・エリセ)
戦場ではなく、日常を淡々と映すことで状況の異常性を映像で語り、天才少女アナ・トレントの澄み渡った何も語らない無垢な目線は他の何よりも多くを語り身に迫る。 随分と久し振りに観たが、いい映画ですなぁ。

「エル・スール」(1983/スペイン、仏/ヴィクトル・エリセ)
前出の「ミツバチのささやき」から何と10年後のエリセ作品。1950年代のスペインを背景に、少女にとって未知の底知れぬ存在だった父親と、その父親の故郷である南部への夢とを描いた静かで美しい作品。

2019/01/01(Tue) 22:52


  2018年 観た映画 10月

「カポーティ」(2005/米、カナダ/ベネット・ミラー)
1959年11月、アメリカのカンザス州で実際に起きた一家殺人事件を基に、トルーマン・カポーティがノンフィクション・ノベルの傑作『冷血』を取材し書き上げるまでを中心に描いた伝記映画。殺人者が冷血なのか、それともカポーティの虚栄心が冷血なのか。本人も認めているが、この二人には確かに似通ったところがある。そのあたりを意識して観るととてもおもしろかった。
フィリップ・シーモア・ホフマンの計算され尽くした細やかな演技には脱帽ですなぁ。

「名もなき復讐」(2015/韓/アン・ヨンフン)
何とも居たたまれぬ映画でした。

2018/12/09(Sun) 18:02


  2018年 観た映画 9月

「ヒットマン」(2007/米、仏/ザヴィエ・ジャン)
スキンヘッドの後頭部にバーコードの刺青の主人公。まぁ、世の中 不死身で強い方がたくさん居るんですなぁ。
ニカ役でパンク・ファッションのオルガ・キュリレンコは、
『007/慰めの報酬』のボンド・ガールの方ですね。単純に楽しめました。

「エゴン・シーレ 死と乙女」(2017/オーストリア、ルクセンブルグ/ディーター・ヴェルナー)
28歳で夭折した天才画家エゴン・シーレ。彼の生涯のうち、ウィーン美術アカデミーを中退して仲間たちと「新芸術集団」を結成した1910年から1918年に病死するまでを実話に基づき、とりわけ名作『死と乙女』のモデルとなったヴァリと画家との関係を主に描いた作品。
シーレを演じたノア・サーベトラは見た目、線も細く神経質っぽく、シーレ役にはピッタリ。ヴァリ役のファレリエ・ペヒナーも魅力的で、音楽も風景を含めた映像もとても美しいのだが、う〜ん、シーレ好きな私には、何か物足りぬ感が残ったのも事実。

「ファイヴ・イージー・ピーセス」(1970/米/ボブ・ラフェルソン)
アメリカン・ニュー・シネマの傑作のひとつ。女性からすると、いつも現実から逃げてばかりいるただのどうしようもない男の物語と片づけられるかも知れませんが、実は、いや、はいその通りなんではございますが、何故に、何故に
ボビー(J・ニコルソン)がそういった行動を取ってしまうのか、そこんところを考えた時に、グッときてしまうのですよ。カレン・ブラックも可愛い過ぎ。私は大好きな映画です。あなたは、お気に入りの簡単な曲を一つでも奏でられますか?

2018/11/12(Mon) 16:00


  2018年 観た映画 8月

「博打打ち外伝」(1972/日/山下耕作)
東宝から招いた鶴田浩二を主演に据えて製作した「博奕打ち」シリーズ最後の作品。ともかく物凄い豪華な俳優陣ですなぁ。普通任侠映画では、善玉、悪玉と判りやすい筋がほとんどではあるが、これだけの役者を揃えているからそれぞれに華を持たせた見せ場、脚本、演出に苦労なさったでありましょう。
主役の5人は勿論カッコイイのだが、どうしても私なんぞは脇を固める役者さんについつい目が行ってしまうのです。金子信雄、川谷拓三、内田朝雄、潮健児などなど。それから芸者役の浜木綿子のまぁ綺麗なこと。

「M:i:TTT」(2006/米/j『M:i:III』(J・J・エイブラムス)
いやぁ〜っ、また観てしまった〜!

「止められるか、俺たちを」(2018/日/白石和彌)
”add9th”でも時々トークライブをやって頂いている若松プロと所縁ある 足立正生監督から案内を介してもらい「止められるか、俺たちを」の試写会に銀座にある東映本社へ。
映画は、’69年当時、新宿でフーテンをしていた"めぐみ"が若松プロへ入り、映画作りに携わっていく姿を軸に半端ない激動の数年間を描く。若松孝二監督はじめ、足立さん、ガイラさん、秋山さん、荒井さんなど実際に私も随分とお世話になった(今も)諸先輩の若き日の姿に"青春"という二文字がとても新鮮に感じた。

2018/09/03(Mon) 12:49


  2018年 観た映画 7月

「お嬢さん」(2016/韓/パク・チャヌク)
ははははぁ〜っ(笑)、淫靡で重苦しい展開をユーモアで繋ぎ止めるパク・チャヌク監督の真骨頂。
おもしろかった。

「日本の悪霊」(1970/日/黒木和雄)
全共闘くずれのインテリヤクザと、戦時中は特攻機の整備兵として、同世代の多くの若者の命を奪ってしまった過去を持つ刑事(佐藤慶の二役)がひょんな事から知り合い親近感を深めていく。やがてお互いのフリをして入れ替わり、過去のオトシマエをつけに行く。。。
ゲリラ的に登場する岡林信康ほか、土方巽、殿山泰司なども出演。

「裸の十九才」(1970/日/新藤兼人)
連続射殺魔、永山則夫がモデルになっているが、一方で、高度成長期を裏で支えた東北地方の中卒集団就職の貧しく哀しい物語がテーマになっている。新藤監督は人間観察が鋭いですなぁ。
比べられるものではないが、足立正生監督『略称 連続射殺魔』と両方観てみるのも面白い。

2018/09/03(Mon) 12:00


  2018年 観た映画 6月

「日本で一番悪い奴ら」(2016/日/白石和彌)
コメディーを観ている様でした。

「冷たい熱帯魚」(2010/日/園子温)
1993年に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件をベースとした物語。まぁ、”えぐい”映画ですなぁ。ビックリした。
でんでんの滑舌が悪いのが少々気になったが、飄々と死体の処理をする姿は本当怖い。
桐野夏生の「OUT」を思い出した。

2018/07/15(Sun) 16:27


  2018年 観た映画 5月

「奴らに深き眠りを」(1997/米/ビル・デューク)
”アフリカ系のゴッド・ファーザー”と呼ばれた伝説のギャング、エルズワース“バンピー”・ジョンソンの壮絶な生き様を、激しい抗争と共に描いたギャング・アクション映画。”ダッチ・シュルツ”役を演じたティム・ロスの怪演に乾杯!

「007/ スペクター」(2015/米、英/サム・メンデス)
「カジノ・ロワイアル」が良すぎたのかなぁ。ちょっと期待はずれだった。ダニエル・クレイグもクリストフ・ヴァルツも好きな役者だけに残念。

「裏切りのサーカス」(2011/仏、英、独/トーマス・アルフレッドソン)
英国情報局で自ら諜報活動に従事したジョン・ル・カレのスパイ小説が原作。と言っても、007のような華麗なアクションも色気は無いが、東西冷戦当時を再現した鈍色に沈んだ街並みと空気感が不気味な緊張感を上手く醸し出している。過剰演技気味なゲイリー・オールドマンが本作では打って変わって抑制された演技で、スパイの悲哀と孤独をよく体現している。ただ、よく観ていないとストーリーがあっちに行ったり、こっちに行ったりするので少し判りづらい。こういう静かなスパイ物もなかなか良いですなぁ。

2018/06/10(Sun) 14:57


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