『ゴヤ・マーダー』(2019/スペイン/ヘラルド・エレーロ監督/マリベル・ベルドゥ、アウラ・ガリート、ロベルト・アラモ、他) 「ゴヤの名画に見立てた猟奇殺人事件を追う2人の捜査員」と書かれたポスターに、これは「セブン」を彷彿させるスペインの良質クライムサスペンス?と期待して観たのだが、何だかどれも中途半端な描き方で期待外れ。残念。 ★★☆☆☆
『顔の無い女』(1959/日/村山新治監督/松本克平、神田隆、堀雄二、他) 松本清張作品ほどの完成度は無きにしも非ずだが、当時の生活様式や街並みを観るだけでも結構楽しめた。好きな潮健児も出ていた。 ★★★☆☆
『アナザーラウンド』(2020/デンマーク/トマス・ヴィンターベア監督/マッツ・ミケルセン、トマス・ボー・ラーセン、マグナス・ミラン、ラース・ランゼ、他) 「血中アルコール濃度0.05%を保つことで生活や仕事の効率が高まる」という説を、冴えない中年男性教師4人が検証しようと実行する姿をユーモアを交えほろ苦く描いたヒューマンドラマ。肩の力を抜いたⅯ・ミケルセンが良い味を出している。 ★★★☆☆
『告発のとき』(2007/米/ポール・ハギス監督/トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドン、他) イラク戦争に派兵されていた息子が行方不明になり、その後 無残な死体となって発見される。彼の父は地元警察の女性刑事と共に真相究明に乗り出すが、あまりにも悲しい真実を見ることになる。戦争は人を狂わせ悲しませる。 ★★★☆☆
『メランコリック』(2018/日/田中征爾監督/皆川暢二、磯崎義知、吉田芽吹、他) 東大卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公。ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生と再会したのをきっかけに、その銭湯でアルバイトを始めるのだが、閉店後のその銭湯は人を殺し、後処理をする場所だった・・・。 設定からすると重くなりがちな内容だが、そうでもなく淡々と普通に進む展開に妙なリアリティーがあり、とても楽しめた。製作費300万。素晴らしい! ★★★★☆
『ザ・コンサルタント』(2016/米/ギャヴィン・オコナー監督/ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、J・K・シモンズ、ジョン・バーンサル、他) 田舎町のしがない会計士クリスチャン・ウルフには、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切り、年収10億円を稼ぎ出す命中率100%のスナイパーというもう一つの顔があった。 伏線がたくさん有り過ぎの感もあるが、まぁまぁ楽しめる。 ★★★☆☆
『CURE』(1997/日/黒沢清監督/役所広司、萩原聖人、うじきつよし、でんでん、洞口依子、他) メスマーという18世紀のドイツの医者が開発した患者の精神、とりわけ潜在意識に働きかける治療を取り入れた猟奇的殺人事件の真相を追う刑事の姿を描いたサイコ・サスペンス。朽ちた建物、蔦の這う交番、犯人の借りていた部屋、机、ベッドなど、細部にまでこだわった美術。ラストのレストランでのシーンもゾクッとした。「木乃伊取りが木乃伊になる」とはこの事。 ★★★★☆ |