『老後の資金がありません!』(2021/日/前田哲監督/天海祐希、松重豊、草笛光子、石井正則、他) 他人事として観ると笑えるが、実際に身内にこういう人が居ると大変だろうなぁ。天海祐希の気持ちがよく解る。葬式に300万もかけるなんて想像すら出来ない。予告編にも出てきた「私も宝塚に入ろうかと」「無理よ〜」には笑った。 ★★★☆☆
『オルフェ』(1950/仏/ジャン・コクトー監督/ジャン・マレー、フランソワ・ペリエ、マリア・カザレス、マリー・デア、他) 半世紀近く前、初めて観た時は「ウルトラQ」の映像の様で、話も何が何やらさっぱり解らず、時おりスーッと現れる黒衣装の女性がやたら綺麗やなぁという印象しか残っておらず。その後『オルフェ』の題材が「黄泉がえり」「地獄めぐり」の基本形であることを知り、なるほどと興味を持って違和感なく鑑賞。筋としては、甲高い声のオルフェの自己中心的振る舞いには愛想を尽かしたくなるが、フィルムの逆回しやポジネガの反転、鏡を使ったりと随所に見られる特撮の技巧は流石である。 ★★★☆☆
『詩人の血』』(1932/仏/ジャン・コクトー監督/エンリケ・リベロ、エリザス・リー・ミラー、ポリーヌ・カルトン、他) 「オルフェ」の後に続けて観たのだが、相通ずるモノが。冒頭、「詩はすべて紋章である、紋章を解読するには、詩人の血と涙を必要とする」との文言。この作品はコクトー9歳の時、拳銃自殺をした父親がモチーフになっていると言っても過言ではなかろう。 約100年前にこんな実験的な映画を撮っていたとは驚きである。 ★★☆☆☆
『悪のクロニカル』(2015/韓/ペク・ウナク/ソン・ヒョンジュ、パク・ソジュン、マ・ドンソク、チェ・ダニエル、他) 予想の付く展開だが、人間の心理描写の細部までこだわった見事な脚本と演出、テンポの良さに最後まで一気に観てしまった。 ★★★★☆ |