「キラー・インサイド・ミー」(2010/米、スウェーデン、英、カナダ/マイケル・ウィンターボトム) 原作はジム・トンプスン「おれの中の殺し屋」。まぁ、何と言うか、後味の悪いサイコ・キラー・サスペンスとでも言うのか。。。腑に落ちぬ脚本ではあるが、このルーを演じるケイシー・アフレック(兄はベン・アフレック)のヘラヘラと笑いながらの冷淡な狂気は尋常ではなく、暫く脳裏に焼き付いて離れない。うぅ〜っ!
「パリのランデブー」(1994/仏/エリック・ロメール) 「モード家の一夜」「満月の夜」などで知られるヌーヴェル・バーグの巨匠エリック・ロメール監督がパリを舞台に若い男女の恋愛をテーマにそれぞれ3つの物語を描いたオムニバス映画。3話とも淡々としているストーリーなんだけれど、その中に大人のユーモアと切なさがたくさん詰まっていて素敵です。いつもロメール作品を観て思うことだが、女性の描き方が実に上手い。ちょっとした仕草や表情、台詞まわし、細か〜いところまで眼が行き届いているんでしょうね。 また、パリを知り尽くしているロメールだからこそ、普段あまり観たことのない観光地ではないパリの路地裏や小さな公園、古い建物など、その少しくたびれたシャンソンが聴こえてきそうな街並みを案内してもらっている様な気持ちになる洒落た映画。それにしてもランデブーって妙に不思議な響きを持った単語ですなぁ。
「新しき世界」(2013/韓/パク・フンジョン) 韓国最大の犯罪組織への潜入モノ映画。今までいくつかの潜入モノ映画も観てきたがこの作品は面白かった。チョンチョンという組織のナンバー2を演じていたファン・ジョンミンがもの凄く良かった。
「メイキング・オブ・モータウン(米、英/ベンジャミン・ターナー、ゲイブ・ターナー) スティービー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、スプリームス、ジャクソン5など、数多くのスターを輩出し、ソウルやR&Bの名曲の数々を世に送り出した音楽レーベル「モータウン」。その創設者であるベリー・ゴーディーを中心に親交の深かったスモーキー・ロビンソンなどの証言や貴重な映像を元に作られたドキュメンタリー。 初っ端、テンプスの「Get・Ready」が流れた瞬間からワクワク、おぉ〜っ!ですな。デヴュー当時のスティービーやマイケルの天才ぶりには圧巻され、ダイアナ・ロスなどの珍しい映像も嬉しかった。また、「What’s・Going・on」のリリースを巡ってのモータウン首脳陣とマーヴィン・ゲイのやり取りのエピソードには感慨深いものがあった。まぁ、こういう作品はまずは体験しないと! |