「毛皮のエロス〜ダイアン・アーバス幻想のポートレイト」(2006/米/スティーヴン・シャイン・バーグ) 冒頭で「ダイアン・アーバスに捧げる」とあったように、アメリカの女流写真家、ダイアン・アーバスの伝記「炎のごとく〜写真家ダイアン・アーバス」をもとにして、よき妻、よき母であり、カメラマンの夫の良き助手として生きてきた女性が、どのような心の軌跡をたどり、写真家としてフリークスをテーマにした写真を撮るにいたったかを描いた作品で、ダイアン・アーバス自身を描いた作品ではなく、ダイアン・アーバスへのオマージュ作品。 映画としては、「不思議の国のアリス」「美女と野獣」そしてイプセンの「人形の家」を思わせる。
「天使と悪魔」(2009年/米/ロン・ハワード) かつて、生まれたばかりの若い科学をカトリック教会が弾圧、迫害した時代、天動説を唱えローマ・カトリック教会から激しい弾圧を受けたガリレオ・ガリレイを中心に結成された最強の秘密結社イルミナティ。 ヴァチカンの激しい弾圧により消滅したはずのイルミナティが復活し、ヴァチカンに復讐をもたらす!?
「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」(2015/米/ドン・チードル) 「ホテル・ルワンダ」でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、近年は「アベンジャーズ」シリーズでも活躍するドン・チードルの初監督、脚本、主演作品。 常に音楽業界をけん引してきた帝王 マイルスの失踪していた空白の5年間に焦点を当てた様な題だが、実際はその内の2日間の出来事をクローズ・アップ。確かに数時間で5年間を描くのには無理も有ろうが、何とも中途半端な出来にガックリ。。。 |