Column

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…コラム…

  2018年 観た映画 1月

「毛皮のエロス〜ダイアン・アーバス幻想のポートレイト」(2006/米/スティーヴン・シャイン・バーグ)
冒頭で「ダイアン・アーバスに捧げる」とあったように、アメリカの女流写真家、ダイアン・アーバスの伝記「炎のごとく〜写真家ダイアン・アーバス」をもとにして、よき妻、よき母であり、カメラマンの夫の良き助手として生きてきた女性が、どのような心の軌跡をたどり、写真家としてフリークスをテーマにした写真を撮るにいたったかを描いた作品で、ダイアン・アーバス自身を描いた作品ではなく、ダイアン・アーバスへのオマージュ作品。
映画としては、「不思議の国のアリス」「美女と野獣」そしてイプセンの「人形の家」を思わせる。

「天使と悪魔」(2009年/米/ロン・ハワード)
かつて、生まれたばかりの若い科学をカトリック教会が弾圧、迫害した時代、天動説を唱えローマ・カトリック教会から激しい弾圧を受けたガリレオ・ガリレイを中心に結成された最強の秘密結社イルミナティ。
ヴァチカンの激しい弾圧により消滅したはずのイルミナティが復活し、ヴァチカンに復讐をもたらす!?

「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」(2015/米/ドン・チードル)
「ホテル・ルワンダ」でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、近年は「アベンジャーズ」シリーズでも活躍するドン・チードルの初監督、脚本、主演作品。
常に音楽業界をけん引してきた帝王 マイルスの失踪していた空白の5年間に焦点を当てた様な題だが、実際はその内の2日間の出来事をクローズ・アップ。確かに数時間で5年間を描くのには無理も有ろうが、何とも中途半端な出来にガックリ。。。

2018/01/22(Mon) 16:01


  2017年 観た映画 12月

「暗黒街のふたり」(1976/仏・伊/ジョゼ・ジョヴァンニ)
理不尽ともいえる運命に翻弄された一人の男の姿を描いた社会派ドラマ。
J・ジョヴァンニは自身の実体験を元にした、脚本と演出がリアル過ぎるほどにリアルですなぁ。

『刑事コロンボ』シリーズ
第45話「策謀の結末」
500丁の自動小銃の密輸をめぐる殺人事件という、スケールの大きい作品。犯人役のクライブ・レビルは陽気さと愛おしい笑顔の陰から時折ぞっとするような冷酷さが覗く怪優。

『刑事コロンボ』シリーズ
第40話「殺しの序曲」
全人口の上位2%という高 IQの持ち主だけが入会を許されるクラブの会員とのスリリングな対決が見もの。
あまり頭が良すぎるのも墓穴を掘ることになりますなぁ。

2018/01/22(Mon) 15:10


  2017年 観た映画 11月

「刑事コロンボ」シリーズ
第34話「仮面の男」
辣腕経営コンサルタントであり、実は裏の顔を持つ CIA西部支局長のブレナーは、さらにもう一皮めくると二重スパイで大金を稼いでいた。その事をネタに脅迫してきたかつての同僚”ジェロニモ”を強盗の名所として有名な海岸に呼び出し撲殺してしまう。被害者も犯人も詳細不明、しかも CIAから圧力まで掛けられるというコロンボにとってかなり面倒な事件となった。
本作では監督も担当、「祝砲の挽歌」で犯人を演じたパトリック・マクグーハンのカツラに髭という変装も楽しめる。被害者役のレスリー・ニールセンは、「もう一つの鍵」に続く出演。

「刑事コロンボ」シリーズ
第35話「闘牛士の栄光」
引退した今も国民的ヒーローである伝説の闘牛士モントーヤの、あまりの名声とプライドが高すぎて墓穴を掘ってしまったよい例ですな。メキシコが舞台というのは、第29話「歌声の消えた海」の続編ともとれる。
牧場で働くエミリオ・フェルナンデス演ずるミゲルがとても茶目っ気たっぷりで、笑顔が素敵な俳優さんでした。

「街の灯」(1931/米/チャールズ・チャップリン)
CSで放送していたので、何十年振りかで鑑賞。
言わずと知れた名作中の名作。笑いあり涙あり、コミカルなギャグシーンあり、楽しませていただきました。

2017/12/11(Mon) 11:45


  2017年 観た映画 10月

「キンスキー、我が最愛の敵」(1998〜99/独、英、米、芬蘭/ヴェルナー・ヘルツォーク)
ヴェルナー・ヘルツォーク特集 2017『誕生!ヘルツォーク』にて鑑賞。
10代の頃、同じ下宿で暮らしたヘルツォークとキンスキー。
この運命的な出会いから、やがてお互いに殺意を抱く程、正気の沙汰とは思えぬ半端ない 5本の映画を共作した、凄まじいエネルギーがビシビシと伝わるドキュメンタリー。
まさにヘルツォークとキンスキー、狂気とも言える二人の"火"と"水"が出会った時から宿命的な化学反応によってスパークし、とてつもない賜物を生み出した二人。
出会いはまさしく必然なんですなぁ。

「ヴォイツェック」(1979/西独/ヴェルナー・ヘルツォーク)
原作は19世紀に23歳で亡くなった天才ゲオルク・ヴューヒナーによる未完の小説。
妻と息子のいるドイツの一兵卒ヴォイツェックの頭には、しょっちゅう、不思議な声が響いていた。その声に導かれるように彼はやがて。。。
哀愁漂う狂気のクラウス・キンスキーがいい!

「彷徨える河」(2015/コロンビア、ベネズエラ、アルゼンチン/シーロ・ゲーラ)
前から観たかった映画。
太古からとてつもない悠久を経て、今も驚愕すべく様々な顔を持つ大自然の神秘。ましてそれをも孕む広大無辺の宇宙の下で物欲に走り、科学の力だけで物事を判断しようとする愚かな我々現代人に対しての警鐘とも取れる作品だった。
そう、「1+1=2」だけではない事を知っている先住民は、常に己の心と宇宙を交信し今も素直に生きている。
アマゾンのジャングル地帯を蛇の様に曲がりくねって流れる河が、善と悪に揺れる人間の煩悩の様にも感じた。
どのシーンも1枚のモノクロームの絵葉書にしてもおかしくない程の映像美。
それにしても、ヘルツォーク作品と同じ位に撮影は大変だったことだろうなぁ。
素晴らしい映画!

2017/10/15(Sun) 16:14


  2017年 観た映画 9月

「親密すぎるうちあけ話」(2004/仏/パトリス・ルコント)
ある日、税理士のもとに、同じフロアにある精神科医のオフィスと間違えて入って来た一人の女。
ゆったり、ゆったりと二人の奇妙な関係が進んでいく。

「マリアンヌ」(2016/米/ロバート・ゼメキス)
何気なく観はじめたら、ぐいぐいと引き込まれてしまった。やっぱりゼメキスは上手いですなぁ。
マリアンヌ役のマリオン・コティヤール、「エディット・ピアフ 愛の賛歌」も素敵だったけど今作も素晴らしい。
いやー、面白かった!

2017/10/15(Sun) 15:43


  2017年 観た映画 8月

「ディーン、君がいた瞬間」(初)
死の直前のジェームズ・ディーンを、LIFE 誌の天才写真家デニス・ストックとの2週間にわたる旅と友情を描いた映画。まさに、マーロン・ブランドとモンゴメリー・クリフトが同居したような魅力ある人物。だけど、いつも傍に居たら結構大変だったろうなぁ。撮られた写真はみんな素晴らしい。

「フリークス」
1932年(米) 監督 トッド・ブラウニング。『喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α』のパンフレットを見て、”これは何としてでもまた観に行こう”と、実に38年振りでの鑑賞。
以前に観た時の物とは比べものにならない程 画像も良く、カットされていたシーンも追加された完全版であった。
旅回りの見世物小屋が舞台で、出演者は実際の見世物小屋のスターなどの本物の奇形者や障害者達。イギリスでは公開から30年もの間、悲しくも公開禁止となっていた作品。
見た目ではなく、飼っている”心の中の怪物”が問題ですなぁ。一見の価値ある素晴らしい映画!

2017/08/15(Tue) 16:09


  2017年 観た映画 7月

「地獄」
何十年か振りでの鑑賞。最も罪深い愛のかたち“近親相姦”。果てしなき人間の業と妄執、根深い女の情念の極致を、「青春の蹉跌」「四畳半襖の裏張り」の鬼才・神代辰巳が、美しくも壮絶な地獄絵巻として映像化した問題作。”因果”は必ず巡って来るんですなぁ。怖い、怖い。それにしても、凄いシュールでカルト的要素満載の映画。
山崎ハコの唄う主題歌「心だけ愛して」が耳にこびり付いて離れない〜。
中川信夫監督版、石井輝男監督版もぜひ観てみたい。

2017/08/15(Tue) 15:08


  2017年 観た映画 6月

「イップマン 葉問」(初)
3部作の内の1つで、ブルース・リーの師匠である伝説のカンフー・マスター、イップ・マンの激動の半生に迫る人間ドラマ。中国本土から香港に移り住み、中国武術の達人としておごることなく謙虚に生きた男の生き様を映し出す。主演のドニー・イェンの眼が実に良い。派手さはないが、内に秘めたる想いがひしひしと伝わってくる演技も良い。
ワイヤーを使ったアクションは好きではないが、それでもストーリー、展開、配役も含めて丁寧に作られているのが伝わってきて観ていて飽きない。
最後、リー少年の登場には笑った。

「FAKE ディレクターズ・カット版」(初)
2014年、ゴーストライター騒動で日本中の注目を集めた佐村河内守をとらえたドキュメンタリー。監督は、オウム真理教を題材にした「A」「A2」の森達也。
一言で言うと、ドキュメンタリーのドキュメンタリー。さぁ、真実はどっちだ!と言わんばかりの宣伝コピー「誰にも言わないでください、衝撃のラスト12分間」。確かに『えっ!』とは思ったが、同時に世の中、2言論的に囚われてはつまらないし、ただただ白黒をつける事が良いだけの問題ではないとも思った。そして、怒りよりも悲しみの方が普遍性を持つものだと。夫婦愛も含めて奥様の存在が大きく、常に傍で応援をしてくれているので、まだ彼は救われている。その為にも、出来るのだから、素晴らしい作品を創っていって頂きたいものである。
豆乳がお好きなんですね。

2017/08/15(Tue) 14:38


  2017年 観た映画 5月

「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」(初)
北欧フィンランドの雄大な自然を背景に、テロリストに狙われたアメリカ大統領と13歳の少年ハンターの友情を描いたサバイバルアクション。
ストーリーも雑で何だかよく解らない映画だが、ハンターの少年目線で観ればゲーム好きの人達には楽しめるかも。

2017/08/15(Tue) 13:44


  2017年 観た映画 4月

「紙の月」(初)
監督曰く『お金を介してでしか恋愛できない、歪な形にもがき苦しむ女性』がテーマ、だそうです。
うーん、もうひとつだったなぁ。

「皆殺しの流儀」(初)
引退したギャングと若者ギャングが復讐の応酬を繰り広げるクライムアクション。北野武「龍三と七人の子分たち」の外国版といったところ。ギャグはないが、報復(やる)ことはやる年老いた男達。

2017/05/20(Sat) 15:24


  2017年 観た映画 3月

「靴職人と魔法のミシン」(初)
アダム・サンドラー演ずるマックスは、ごく平凡の日常生活をおくる靴職人。ある日、先祖代々のミシンで修理した靴を履くと、その靴の持ち主に変身してしまう。さまざまな他者の世界を体験しながら、マックスは本当の自分を見つけていく。ストーリーに無理感も否めないが、ファンタジーありブラック・ユーモアありで単純に楽しめた。
スティーヴ・ブシェミが凄く良い!

「ヒトラー暗殺 13分の誤算」(初)
1939年11月8日、ミュンヘンのビアホール「ビュルガーブロイケラー」で発生したヒトラー暗殺事件の首謀者、ゲオルク・エルザーを描いた作品。
『このままでは、この国はおかしくなる』そう思った時計職人のゲオルクは、精密な時限爆弾を作り、ち密なヒトラー暗殺計画を企て実行する。当時のナチスドイツ政権下の人々の様子などに興味があれば、見て損はないと思うが、決して気分の晴れる映画ではない。

2017/05/20(Sat) 14:12


  2017年 観た映画 2月

「映画 立川談志 ディレクターズ・カット」
2011年 11月に喉頭がんで他界した落語家・立川談志の高座を故人の一周忌に合わせて映画館で上映した作品。演目は、これまでDVDなどには収録されていない『やかん』と『芝浜』。未公開のドキュメンタリー映像も盛り込まれ、独自の哲学で落語界に多大な影響を与えた天才落語家・立川談志の落語哲学にも迫る。ナレーションは俳優の柄本明。

2017/05/20(Sat) 13:01


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