「イップマン 葉問」(初) 3部作の内の1つで、ブルース・リーの師匠である伝説のカンフー・マスター、イップ・マンの激動の半生に迫る人間ドラマ。中国本土から香港に移り住み、中国武術の達人としておごることなく謙虚に生きた男の生き様を映し出す。主演のドニー・イェンの眼が実に良い。派手さはないが、内に秘めたる想いがひしひしと伝わってくる演技も良い。 ワイヤーを使ったアクションは好きではないが、それでもストーリー、展開、配役も含めて丁寧に作られているのが伝わってきて観ていて飽きない。 最後、リー少年の登場には笑った。
「FAKE ディレクターズ・カット版」(初) 2014年、ゴーストライター騒動で日本中の注目を集めた佐村河内守をとらえたドキュメンタリー。監督は、オウム真理教を題材にした「A」「A2」の森達也。 一言で言うと、ドキュメンタリーのドキュメンタリー。さぁ、真実はどっちだ!と言わんばかりの宣伝コピー「誰にも言わないでください、衝撃のラスト12分間」。確かに『えっ!』とは思ったが、同時に世の中、2言論的に囚われてはつまらないし、ただただ白黒をつける事が良いだけの問題ではないとも思った。そして、怒りよりも悲しみの方が普遍性を持つものだと。夫婦愛も含めて奥様の存在が大きく、常に傍で応援をしてくれているので、まだ彼は救われている。その為にも、出来るのだから、素晴らしい作品を創っていって頂きたいものである。 豆乳がお好きなんですね。
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