二年前に中山道歩き旅で訪れたときの信濃路の高原の爽やかさと街道を彩るコスモスの印象が強く心に残っており、無性に北国街道を歩きたい気分が高まった。
北国街道の起点・終点についてはいくつかの説があるが、今回は、中山道追分宿から小諸、上田、善光寺、越後・信濃国境の関川関所を経て高田まで行き、その先、海沿いに東に向かって黒井、鉢崎、柏崎を経て出雲崎までを北国街道として旅することにする。追分~高田まで約132km、高田~出雲崎まで約80km、合計212kmほどの旅となる。
この街道は、高田で古北陸道に繋がっており、古くから塩や米などの運搬や善光寺への参詣に使われるとともに、佐渡で産出された金銀の輸送、加賀藩をはじめとする北陸諸藩の参勤交代に使われることで五街道に次いで重要視された。
追分から上田にかけては、青い空と爽やかな空気、街道沿いに咲き乱れるコスモス、どこまで行っても臨める浅間山、小諸では、島崎藤村の詩と千曲川旅情、海野の風情たっぷりな街並み、真田家の栄枯が偲ばれる上田城下、・・・・・と想像しただけでも楽しみが膨らむ。
善光寺から先、野尻湖や妙高、城下町の高田は、私自身が生まれ育った故郷に近いこともあり、昔からなじみ深いところだ。しかし、今回のように旧街道を歩いて訪ねるとなると、これまでとは全く違った多くの発見があるものと期待している。