Column

: SEARCH : : LOGFILE : : ADMIN :

…コラム…

  2025年 観た映画 5月

『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』(2023/韓/イ・ヘヨン/ソル・ギョング、イ・ハニ、パク・ソダム、パク、ヘス、他)
1930年代、日本統治下のソウル、総督暗殺を阻止するため、暗躍する抗日組織「黒色団」のスパイ「ユリョン」を炙り出すべく、人里離れたホテルに集められた容疑者達と日本政府との心理合戦と死闘を描く。立場上、複雑な出自を背負う胸中の村山の登場はひとひねり有り新鮮。それと日本語の台詞を覚えるのもさぞ大変だったろうと思う。
★★★☆☆

2025/05/04(Sun) 15:39


  2025年 観た映画 4月

『ヒプノシス レコードジャケットの美学』(2022/英/アントン・コービン/ロジャー・ウォータース、デヴィッド・ギルモア、ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、他)
1970〜80初頭を中心に、ピンク・フロイド、レッド・ツェッペリン、ポール・マッカートニーといった人気アーティストたちのアルバムデザインを手がけたデザイン集団・ヒプノシス。その独創的なデザインは、それまで宣伝用パッケージに過ぎなかったレコードジャケットの概念をくつがえし、芸術の域にまで高めた狂気とも言える舞台裏を追ったドキュメンタリー。ポランスキー「反撥」の映像も出て来てビックリ!面白かった!
★★★★☆

『死刑にいたる病』(2022/日/白石和彌/阿部サダヲ、岡田健司、岩田剛典、宮崎優、鈴木卓爾、他)
櫛木理宇の原作「つながれた犬」を「凶悪」「孤狼の血」の白石和彌が監督したサイコ・スリラー。
家庭環境などで心に深い傷を持つ人間の深層心理をうまく洗脳し、支配していく阿部サダヲ演じる榛村の蛇のような瞳と静かな狂気は流石。拘置所でのいつの間にか面会窓を通り抜け絡み合う手やマサヤの肩を抱く暗喩的映像も面白い。原作の題名に納得。
★★★★☆

『ザ・ゲスト』(2014/米、英/アダム・ウィンガード/ダン・スティーヴンス、マイカ・モンロー、ブレンダン・マイヤー、シーラ・ケリー、他)
あまり余計な事を考えずに観ると結構楽しめる。こういうB級作品もあっていい。
★★★☆☆

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022/米/ミシェル・ヨーエブリン、キー・ホイ・クァン、ステファニー・シュウ、ジェイミー・リー・カーティス、他)
ハチャメチャだけどよくまとめられていて楽しませて頂いた。
★★★☆☆

『サバイバー』2015/米、英/ジェームズ・マク・ティーグ/ミラ・ジョボビッチ、ピアース・ブロスナン、ディラン・マクダーモット、アンジェラ・バセット、他)
まぁ、こんなもんでしょう。
★★★☆☆

2025/04/06(Sun) 19:43


  2025年 観た映画 3月

『インフィニティー・プール』(2023/カナダ、クロアチア、ハンガリー/ブランドン・クローネンバーグ/アレクサンダー・スカルス・ガルド、ミア・ゴス、クレオパトラ・コールマン、トーマス・クレッチマン、他)
流石、Ⅾ・クローネンバーグの長男、独自の世界観を持つカルト的人気を集める鬼才B・クローネンバーグ監督のブッ飛んだ作品。
★★★☆☆

『海にかかる霧』(2014/韓/シム・ソンホ/キム・ユンソク、ユ・チョン、イ・ヒジュン、ムン・ソングル、、キム・サンホ、他)
2001年、韓国で実際に起こった「テチャン号事件」を題材に、「殺人の記憶」「グエムル 漢江の怪物」のポン・ジュノが制作、「殺人の記憶」の脚本を担当したシム・ソンボが監督デビュー作のサスペンス。ジメジメして魚臭くて、ほんでもってシニカルで怖い。再鑑賞。
★★★★☆

『クーデター』(2015/米/ジョン・エリック・ドゥードル/オーウェン・ウィルソン、ピアース・ブロスナン、レイク・ベル、他)
海外赴任先でクーデターに巻き込まれた男のサバイバルを、O・ウィルソン&P・ブロスナン共演で描いたスリラー。実際にあり得ることなのでリアルで怖かった。
★★★☆☆

『チェイス』(2022/米/ブライアン・グッドマン/ジェラルド・バトラー、ジェイミー・アレキサンダー、ラッセル・ホーンズビー、イーサン・エンブリー、他)
ジェラルド・バトラー主演の犯罪組織に妻を誘拐された男の必死の追跡劇を描いたアクション。まぁ、可もなく不可もなく。。。
★★☆☆☆

2025/04/06(Sun) 18:44


  2025年 観た映画 2月

『Mommy』(2024/日/二村真弘/林眞須美、林健治、他)
今だにマスメディアなんてず〜っと信じてはいないし、この事件に対してもなぜ最審が認められないのか。。。
改めて悶々とした心持ちが残る作品だった。カオスやなぁ。
★★★☆☆

『暗殺の森』(1972/伊、仏、西独/ベルナルド・ベルトリッチ/ジャン=ルイ・トランティ二アン、ドミニク・サンダ、ステファニア・サンドレッリ、ガストーネ・モスキン、他)
ベルトルッチと撮影監督ビットリオ・ストラーロのコンビが描く映像美は何度観ても素晴らしい!再々鑑賞。
★★★★☆

『ハント』(2022/韓/イ・ジョンジェ/イ・ジョンジェ、チョン・ウソン、チョン・ヘジン、
ホ・ソンテ、他)
80年代 韓国政府の情報部で二重スパイ探しに駆けずり回る姿を史実と虚構を織り交ぜテンポよく描いた傑作。面白かった!
★★★★☆

『ヴェルクマイスター・ハーモニー』(2000/ハンガリー、独、仏/タル・ベーラ/ラルス・ルドルフ、ペーター・フィッツ、ハンナ・シグラ、他)
ハンガリーの鬼才タル・ベーラが大作「サタンタンゴ」に続いて撮りあげた長編作品。「サタンタンゴ」に通ずる現代人に対しての警告であり、黙示録とも取れる。コントラストの強いモノクロの映像は美しい。H・シグラ「マリア・ブラウンの結婚」がまた観たくなった。
★★★★☆

2025/03/02(Sun) 13:57


  2025年 観た映画 1月

『ブラック・スワン』(2010/米/ダーレン・アロノフスキー/ナタリー・ポートマン、バンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノラ・ライダー、他)
どの世界でも一流と呼ばれる方達は少なからず精神的に追い詰められ、血反吐を吐きながらも乗り越えて来たんだろうなぁ。それ位の精神力も持ち合わせていたということ。二ナ(N・ポートマン)は家庭環境も影響し、メンタルももろく生真面目過ぎたのかな。ドッペル・ゲンガーに苛まれてゆく過程は本当に痛々しい。
★★★☆☆

『アウトフィット ある仕立て屋の長い夜』(2022/米/グレアム・ムーア/マーク・ライランス、ゾーイ・ドゥイッチ、ジョニー・フリン、ディラン・オブライエン、他)
訳ありの仕立て屋がギャングの抗争に巻き込まれていくサスペンス。
腕利き仕立て屋の店内のみで繰り広げられる、良質で静かな台詞で魅せる会話劇。素晴らしい秀逸作でした!
★★★★☆

『コンタクト・キラー』(1990/フィンランド、英、独、スウェーデン/アキ・カウリスマキ/ジャン=ピエール・レオ、マージ・クラーク、ケネス・コリー、アンジェラ・ウォリシュ、他)
不器用な人々のユーモアとペーソスを重くなり過ぎなく描くのが本当に上手いですなぁ。マーガレットも美しい。眼鏡屋の店主は監督本人。佳き作品。
★★★★☆

2025/01/13(Mon) 15:47


  2024年 観た映画 12月

『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』(2016/スペイン/オリオル・パウロ/マリオ・アナ・ワヘネル、ホセ・コロナド、バルバラ・レニー、他)
密室殺人の容疑者とその弁護人が「悪魔の証明」(=存在しない事実の証明)を成し遂げて無罪を勝ち取ろうとする姿を描いたスペイン製クライム・サスペンス。ネタバレになるのであまり語りません。面白かった!
★★★★☆

『アメリカン・サイコ』(2000/米/メアリー・ハロン/クリスチャン・ベール、ウィレム・デフォー、ジャレッド・レト、ジョシュ・ルーカス、他)
1980年代のウォール街を舞台に、投資銀行に勤めるヤッピー(エリート・サラリーマン)の心の闇を描くサイコ・スリラー。というより中途半端なブラック・コメディー。
★★☆☆☆

『アポカリプト』(2006/米/メル・ギブソン/ルディ・ヤングブラッド、ダリア・ヘルナンデス、ラオール・トゥルヒロ、ジョナサン・ブリューワー、他)
スペイン人侵略直前のユカタン半島を舞台に、生贄にされそうになった捕虜の脱走と生き残りを掛けた逃走を描くアクション・アドベンチャー。全編通じて、マヤ語を使っており、衣装やメイク、美術等にはそれは金を掛けたであろう作品。生贄をささげるシーンはリアルで目を背けたくなる。再鑑賞。
★★★★☆

『アトミック・ブロンド』(2017/米、独、スウェーデン/デヴィッド・リーチ/シャーリーズ・セロン、ジェームズ・マカヴォイ、ジョン・グッドマン、エディ・マーサン、他)
1989年 冷戦末期、ベルリンの壁崩壊直前のベルリンを舞台に、腕利きのスパイが奪還を命じられた最高機密のリストをめぐってし烈な戦いを繰り広げるというストーリー。スタイリッシュでテンポも良く、どんでん返しあり、挿入音楽も懐かしく十二分に楽しめる!再鑑賞。
★★★★☆

2024/12/13(Fri) 13:46


  2024年 観た映画 11月

『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル 1080、コメルス湖畔通り23番地』
(1975/ベルギー、仏/シャンタル・アケルマン/デルフィーヌ・セイリグ、ジャン・ドゥコルト、ジャック・ドニオル=バルクローズ、他)
ジャンヌの儀式化された凡庸で几帳面な日常が次第に壊れてゆく様子を、近付き過ぎることもなく、遠過ぎることもない一定の距離を保つカメラアングルと、極端に削り取られた台詞と彼女の微妙な心の動きの変化を研ぎ澄まされた演出で表現しているところは流石。ラストの長回しも圧巻。Ⅾ・セイリグ、「去年マリエンバードで」でもそうだったが、アンニュイですなぁ。やっと観られた!少々長いが観る価値は有り!
★★★★☆

『フロッグ』(2019/英/アダム・ランドール/ヘレン・ハント、ジョン・テニー、オーウェン・ティーグ、リベ・バーラー、他)
「恋愛小説家」「セッションズ」のヘレン・ハント主演によるサスペンススリラー。な〜るほど、そういう事だったんですね。2つの物語を上手く交差させながらのどんでん返し!面白かった!
★★★★☆

『searchi/サーチ』(2018/米/アニーシュ・チャガンティ/ジョン・チョウ、デブラ・メッシング、ミシェル・ラー、ジョセフ・ラー、他)
普段、映画を観る以外にこんなにパソコンの画面を見ることがないので最後まで飽きずに鑑賞出来るかの不安とギミックありきの作品かと思いきや、いやいや よく練られた脚本に最後まで楽しめた。現在社会が抱える問題や皮肉も取り入れ、親子愛も感じられる良質なサスペンス。
★★★★☆

『真夜中の虹』(1988/フィンランド/アキ・カウリスマキ/トゥロ・パヤラ、スサンナ・ハービスト、マッティ・ペロンパー、E・ヒルカモ、他)
南を目指す男の波乱万丈な旅を、A・カウリスマキが淡々としたタッチで描くハードボイルド・ロマンス。シリアスでペーソス感漂う中にもクスッと笑ってしまうカットを散りばめ、陰湿にならない演出は見事。素晴らしい作品。★★★★☆

『無双の鉄拳』(2018/韓/キム・ミンホ/マ・ドンソク、ソン・ジヒョ、キム・ソンオ、キム・ミンジャ、他)「犯罪都市」「悪人伝」のⅯ・ドンソクが、誘拐された妻を追う男を演じた韓国ノワール・アクション娯楽作。★★★☆☆

2024/11/18(Mon) 12:29


  2024年 観た映画 10月

『すばらしき世界』(2021/日/西川美和/役所広司、仲野太賀、六角精児、キムラ緑子、梶芽衣子、他)
「ゆれる」「永い言い訳」の西川美和監督が役所広司と初タッグを組んだ人間ドラマ。原作は佐木隆三が実在の人物をモデルにした「身分帳」。時代は原作から35年後という設定だが、人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした不器用で正義感が強くて、心優しくて少年の様な純粋で無邪気な三上(役所)の生きざまと世間とのギャップが細かく描かれ泣ける、泣ける。
★★★★☆

『ゆれる』(2006/日/西川美和/オダギリ・ジョー、香川照之、真木よう子、伊武雅刀、蟹江敬三、他)
人の心も世の中のちょっとした確執や偏見、ギャップ等に少なからず揺さぶられ生きている。再鑑賞。
★★★☆☆

『グラスホッパー』(2015/日/瀧本智行/生田斗真、浅野忠信、山田涼介、麻生久美子、石橋蓮司、他)
やっぱり脚本なのかなぁ、テンポも良くないし、つまらなかったなぁ。
★☆☆☆☆

『パーフェクト・ドライバー/成功率100%の女』(2022/韓/パク・デミン/パク・ソダム、ソン・セビォク、キム・ウィソン、他)
「パラサイト 半地下の家族」で半地下の家族の長女役を演じたパク・ソダムが、凄腕の運び屋を演じたカーアクション。少年役は「パラサイト」でパクが家庭教師をした子役というのも面白い。嫌味なく楽しめる。
★★★☆☆

『パラダイスの夕暮れ』(1986/フィンランド/アキ・カウリスマキ/マッティ・ペロンパー、カティ・オウティネン、エスコ・ニッカリ、ユッカ=ペッカ・パロ、他)
A・カウリスマキ全開。ペーソスが効いていて好きな作品。
★★★★☆

『関心領域』(2023/米、英、ポーランド/ジョナサン・クレイザー/クリスティアン・フリーデル、サンドラ・ヒュラー、他)
塀(壁)をひとつ隔てた天国と地獄の現実を淡々と描いた傑作。アウシュビッツの残虐なシーンは一切観せず、幸福な家族を中心とした構成と、黙々と上がる黒い煙、メタファーらしきモノクロ映像、音声、効果音(に関しては、ちょっと過剰気味。あえて無音の方がより想像力を駆り立てられたと思う。)で描いた闇が一段と恐怖心を煽った。Ⅿ・ハネケに通ずる部分がある。観て損はない作品。
★★★★☆

2024/10/20(Sun) 22:22


  2024年 観た映画 9月

『エスター ファースト キル』(2022/米/ウィリアム・ブレント・ベル/イザベル・ファーマン、ジュリア・スタイルズ、ロッシフ・サザーランド、マシュー・アーロン・フィンラン、他)
孤児院から養子として、ある一家に迎え入れられた少女エスターが巻き起こす恐怖を描いたホラー「エスター」のシリーズ第2弾。エスターが孤児院に入る前の前日譚が描かれている。2009年制作の前作が衝撃で面白かったので鑑賞。なるほど、そういう展開だったのね。ふふふ。
★★☆☆☆

『エスター』(2009/米/ジャウム・コレット=セラ/イザベル・ファーマン、ベラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、CCH・バウンダー、他)
「エスター・ファースト キル」を鑑賞後に再鑑賞。胸糞悪いという意見も多く聴かれるが、これはこれで衝撃的で面白い。エスター役のT・ファーマン、不気味ですねぇ〜、怖い、怖い。
★★★★☆

『蜘蛛女』(1994/米/ピーター・メデック/レナ・オリン、ゲイリー・オールドマン、アナベラ・シオラ、ジュリエット・ルイス、トム・ウェイツ、他)
あまり知られていない名作。脚本もよく出来ているし、役者も良い。特にモナ役のレナ・オリンの最強ファム・ファタールは一見の価値有り。T・ウェイツも出て来てビックリ!(再鑑賞)
★★★★☆

『TITANE チタン』(2021/仏、ベルギー/ジュリア・デゥクルノー/バンサン・ランドン、アガト・ルセル、ガランス・マリリエール、他)
う〜ん、好き嫌いがはっきり分かれる作品ですな。随分前に観たⅮ・クローネンバーグの「クラッシュ」を思い出した。可哀想なストーリーであり、世間の常識を覆させられる映画。
★★★☆☆

『隣人 13号』(2004/日/井上靖雄/中村獅童、小栗旬、新井浩文、吉村由美、他)
暴力が暴力を産むという負の連鎖。
★☆☆☆☆

2024/09/22(Sun) 16:04


  2024年 観た映画 8月

『オッペンハイマー』(2023/米/クリストファー・ノーラン/キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、
マット・デイモン、ロバート・ダウ二ー・Jr、ゲイリー・オールドマン、他)
Ⅽ・ノーラン監督が、原子爆弾の開発に成功したことで「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた歴史映画。3つの時間軸とオッペンハイマー主観で描かれるカラー映像と第3者
(主にストローズ)から見たモノクロ映像から構成され行き交うシノプシスは、まさに核分裂と核融合か、ちと解りづらい。時間のある時にもう一度観てみようと思う。同年、7部門でアカデミー賞を受賞した本作と、大量殺戮兵器に真正面から立ち向かう「ゴジラ—1.0」が同時に受賞というのも非常に興味深い。
★★★☆☆

『首』(2023/日/北野武/ビートたけし、加瀬亮、西島秀俊、木村祐一、遠藤憲一、小林薫、他)
シリアスとコメディーのバランスが塩梅良く、「狂ってやがる」人間達がリアルに表現されている。エンターテイメント作品として鑑賞すると面白い。
★★★☆☆

『アメリカン・ユートピア』(2020/米/スパイク・リー監督/デヴィッド・バーン、ジャクリーン・アセベド、グスタボ・ディ・ダルバ、他)
素晴らしい!再鑑賞
★★★★★

『CLIMAX クライマックス』(2018/仏、ベルギー/ギャスパー・ノエ/ソフィア・ブラテ、キディー・スマイル、ロマン・ギレルミク、スエイラ・ヤク−プ、他)
「カノン」「アレックス」「LOVE 3Ⅾ」など、さまざまな問題作を手がけてきたフランスの鬼才G・ノエが
酒とドラッグでトランス状態になったダンサーたちの狂乱の一夜を描いた異色作。
★★☆☆☆

2024/08/14(Wed) 14:24


  2024年 観た映画 7月

『隣人 The Neighbors』(2012/韓/キム・フィ/キム・ユンジン、キム・セロン、キム・ソンギュン、マ・ドンソク、他)
団地で連続殺人事件が発生。犯人の手がかりも掴めず、住民達が恐怖に怯え生活してゆく中、ある事をきっかけに団地内に住む一人の男が浮上する。内容はかなり悲惨な事件を扱っており、被害者家族には涙無しではいられないのだが、犯人の動機などもよく描かれていないのが残念。マ・ドンソクが隠し味的に出演するシーンは一息つける。★★★☆☆

『目撃者』(2018/韓/チョ・ギュジャン/イ・ソンミン、キム・サンホ、チン・ギョン、クァク・シヤン、他)今回2度目の鑑賞だが、このハラハラ、イライラ感は妙に癖になるサスペンス・スリラー。
★★★☆☆

『変態村』(2004/ベルギー、仏、ルクセンブルグ/ファブリス・ドウ・ヴェルツ/ローラン・リュカ、フィリップ・ナオン、ジャッキー・ベロワイエ、他)
もの凄く直接的な邦題だが、原題はCalvaire。フランス語で”ゴルゴタの丘”という意味だそう。だからかキリスト教の概念である”受難”という不条理な仕打ちがこれでもかと主人公を襲う。ほとんどBGMの無い美しい風景の映像がかえって狂気渦巻く閉塞感極まりないこの村を浮き出させる。何度も観たいとは思わないが、印象に残る不思議な映画。
★★★★☆

『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014/英、独/ウェス・アンダーソン/レイフ・ファインズ、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、レア・セドゥ、マチュー・アマルリック、ハーベイ・カイテル、トニー・レボロリ、他)何の予備知識もなく友人に薦められ鑑賞。まず驚いたのは次から次へと登場する豪華な役者陣。ほとんどのシーンで多用されるシンメトリーの構図と美しい色調にテンポの良いシュールな絵本を観ているような感覚を覚え、
興味深かった。ロングで撮られたケーブルカーの図が特に好き。役者陣も撮影中はさぞ楽しかっただろうなぁ。
★★★☆☆

2024/07/22(Mon) 13:47


  2024年 観た映画 6月

『暗殺の詩/知り過ぎた男どもは、抹殺せよ』(1973/仏/ロベール・アンリコ/ジャン・ルイ・トランティ二アン、マルレーヌ・ジョベール、フィリップ・ノワレ、他)
「冒険者たち」「追想」のR・アンリコ監督によるフレンチノワール。はっきり言って、J・Ⅼ・トランティ二アン、F・ノワレ出演で何とか持っている作品の気がする。国家機密を知ってしまったが為に追われる身となった男と彼を助ける夫婦の話なのだが、他の監督作品等が素晴らしいが故、少し残念。音楽のモリコーネも活かされず。。
★★☆☆☆

『葛城事件』(2016/日/赤堀雅秋/三浦友和、南果歩、新井浩文、若葉竜也、田中麗奈、他)
無差別殺人事件を起こした加害者青年とその家族、加害者と獄中結婚した女性が繰り広げる壮絶な人間模様を描いたドラマ。ここまで極端でなくも、どこの家庭にも起こりうる話だと思う。賛否両論は有ると思うが、この陰湿感極まりない重っ苦しい作品は決して嫌いではない。
★★★☆☆

『蛇の道』(1998/日/黒沢清/哀川翔、香川照之、下元史郎、柳憂玲、他)
幼い娘を殺された男と、彼に手を貸した謎の男が繰り広げる復讐劇を描いたバイオレンス・ドラマ。脚の悪い通称コメットさんが最初に出て来た時は杖を左手に持っていたのが、次のシーン以降 右手に持っていたのは何だったんだろう?本当はまったく脚なんか悪くもなく、常に座頭市の様に隠し杖を潜ませた怖い女ってことなのかなぁ。まぁ、どちらにせよ気持ち悪い映画でした。
★★☆☆☆

2024/06/18(Tue) 00:21


Page : 0 / 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / 12 / 13 /


MOMO'S WEB DESIGN
mo_dib Ver2.00