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…コラム…

  2024年 観た映画 10月

『すばらしき世界』(2021/日/西川美和/役所広司、仲野太賀、六角精児、キムラ緑子、梶芽衣子、他)
「ゆれる」「永い言い訳」の西川美和監督が役所広司と初タッグを組んだ人間ドラマ。原作は佐木隆三が実在の人物をモデルにした「身分帳」。時代は原作から35年後という設定だが、人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした不器用で正義感が強くて、心優しくて少年の様な純粋で無邪気な三上(役所)の生きざまと世間とのギャップが細かく描かれ泣ける、泣ける。
★★★★★

『グラスホッパー』(2015/日/瀧本智行/生田斗真、浅野忠信、山田涼介、麻生久美子、石橋蓮司、他)
やっぱり脚本なのかなぁ、テンポも良くないし、つまらなかったなぁ。
★☆☆☆☆

『パラダイスの夕暮れ』(1986/フィンランド/アキ・カウリスマキ/マッティ・ペロンパー、カティ・オウティネン、エスコ・ニッカリ、ユッカ=ペッカ・パロ、他)
A・カウリスマキ全開。ペーソスが効いていて好きな作品。
★★★★☆

『パーフェクト・ドライバー』

『乱れからくり』

『無双の鉄拳』

2024/10/20(Sun) 22:22


  2024年 観た映画 9月

『エスター ファースト キル』(2022/米/ウィリアム・ブレント・ベル/イザベル・ファーマン、ジュリア・スタイルズ、ロッシフ・サザーランド、マシュー・アーロン・フィンラン、他)
孤児院から養子として、ある一家に迎え入れられた少女エスターが巻き起こす恐怖を描いたホラー「エスター」のシリーズ第2弾。エスターが孤児院に入る前の前日譚が描かれている。2009年制作の前作が衝撃で面白かったので鑑賞。なるほど、そういう展開だったのね。ふふふ。
★★☆☆☆

『エスター』(2009/米/ジャウム・コレット=セラ/イザベル・ファーマン、ベラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、CCH・バウンダー、他)
「エスター・ファースト キル」を鑑賞後に再鑑賞。胸糞悪いという意見も多く聴かれるが、これはこれで衝撃的で面白い。エスター役のT・ファーマン、不気味ですねぇ〜、怖い、怖い。
★★★★☆

『蜘蛛女』(1994/米/ピーター・メデック/レナ・オリン、ゲイリー・オールドマン、アナベラ・シオラ、ジュリエット・ルイス、トム・ウェイツ、他)
あまり知られていない名作。脚本もよく出来ているし、役者も良い。特にモナ役のレナ・オリンの最強ファム・ファタールは一見の価値有り。T・ウェイツも出て来てビックリ!(再鑑賞)
★★★★☆

『TITANE チタン』(2021/仏、ベルギー/ジュリア・デゥクルノー/バンサン・ランドン、アガト・ルセル、ガランス・マリリエール、他)
う〜ん、好き嫌いがはっきり分かれる作品ですな。随分前に観たⅮ・クローネンバーグの「クラッシュ」を思い出した。可哀想なストーリーであり、世間の常識を覆させられる映画。
★★★☆☆

『隣人 13号』(2004/日/井上靖雄/中村獅童、小栗旬、新井浩文、吉村由美、他)
暴力が暴力を産むという負の連鎖。
★☆☆☆☆

2024/09/22(Sun) 16:04


  2024年 観た映画 8月

『オッペンハイマー』(2023/米/クリストファー・ノーラン/キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、
マット・デイモン、ロバート・ダウ二ー・Jr、ゲイリー・オールドマン、他)
Ⅽ・ノーラン監督が、原子爆弾の開発に成功したことで「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた歴史映画。3つの時間軸とオッペンハイマー主観で描かれるカラー映像と第3者
(主にストローズ)から見たモノクロ映像から構成され行き交うシノプシスは、まさに核分裂と核融合か、ちと解りづらい。時間のある時にもう一度観てみようと思う。同年、7部門でアカデミー賞を受賞した本作と、大量殺戮兵器に真正面から立ち向かう「ゴジラ—1.0」が同時に受賞というのも非常に興味深い。
★★★☆☆

『首』(2023/日/北野武/ビートたけし、加瀬亮、西島秀俊、木村祐一、遠藤憲一、小林薫、他)
シリアスとコメディーのバランスが塩梅良く、「狂ってやがる」人間達がリアルに表現されている。エンターテイメント作品として鑑賞すると面白い。
★★★☆☆

『アメリカン・ユートピア』(2020/米/スパイク・リー監督/デヴィッド・バーン、ジャクリーン・アセベド、グスタボ・ディ・ダルバ、他)
素晴らしい!再鑑賞
★★★★★

『CLIMAX クライマックス』(2018/仏、ベルギー/ギャスパー・ノエ/ソフィア・ブラテ、キディー・スマイル、ロマン・ギレルミク、スエイラ・ヤク−プ、他)
「カノン」「アレックス」「LOVE 3Ⅾ」など、さまざまな問題作を手がけてきたフランスの鬼才G・ノエが
酒とドラッグでトランス状態になったダンサーたちの狂乱の一夜を描いた異色作。
★★☆☆☆

2024/08/14(Wed) 14:24


  2024年 観た映画 7月

『隣人 The Neighbors』(2012/韓/キム・フィ/キム・ユンジン、キム・セロン、キム・ソンギュン、マ・ドンソク、他)
団地で連続殺人事件が発生。犯人の手がかりも掴めず、住民達が恐怖に怯え生活してゆく中、ある事をきっかけに団地内に住む一人の男が浮上する。内容はかなり悲惨な事件を扱っており、被害者家族には涙無しではいられないのだが、犯人の動機などもよく描かれていないのが残念。マ・ドンソクが隠し味的に出演するシーンは一息つける。★★★☆☆

『目撃者』(2018/韓/チョ・ギュジャン/イ・ソンミン、キム・サンホ、チン・ギョン、クァク・シヤン、他)今回2度目の鑑賞だが、このハラハラ、イライラ感は妙に癖になるサスペンス・スリラー。
★★★☆☆

『変態村』(2004/ベルギー、仏、ルクセンブルグ/ファブリス・ドウ・ヴェルツ/ローラン・リュカ、フィリップ・ナオン、ジャッキー・ベロワイエ、他)
もの凄く直接的な邦題だが、原題はCalvaire。フランス語で”ゴルゴタの丘”という意味だそう。だからかキリスト教の概念である”受難”という不条理な仕打ちがこれでもかと主人公を襲う。ほとんどBGMの無い美しい風景の映像がかえって狂気渦巻く閉塞感極まりないこの村を浮き出させる。何度も観たいとは思わないが、印象に残る不思議な映画。
★★★★☆

『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014/英、独/ウェス・アンダーソン/レイフ・ファインズ、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、レア・セドゥ、マチュー・アマルリック、ハーベイ・カイテル、トニー・レボロリ、他)何の予備知識もなく友人に薦められ鑑賞。まず驚いたのは次から次へと登場する豪華な役者陣。ほとんどのシーンで多用されるシンメトリーの構図と美しい色調にテンポの良いシュールな絵本を観ているような感覚を覚え、
興味深かった。ロングで撮られたケーブルカーの図が特に好き。役者陣も撮影中はさぞ楽しかっただろうなぁ。
★★★☆☆

2024/07/22(Mon) 13:47


  2024年 観た映画 6月

『暗殺の詩/知り過ぎた男どもは、抹殺せよ』(1973/仏/ロベール・アンリコ/ジャン・ルイ・トランティ二アン、マルレーヌ・ジョベール、フィリップ・ノワレ、他)
「冒険者たち」「追想」のR・アンリコ監督によるフレンチノワール。はっきり言って、J・Ⅼ・トランティ二アン、F・ノワレ出演で何とか持っている作品の気がする。国家機密を知ってしまったが為に追われる身となった男と彼を助ける夫婦の話なのだが、他の監督作品等が素晴らしいが故、少し残念。音楽のモリコーネも活かされず。。
★★☆☆☆

『葛城事件』(2016/日/赤堀雅秋/三浦友和、南果歩、新井浩文、若葉竜也、田中麗奈、他)
無差別殺人事件を起こした加害者青年とその家族、加害者と獄中結婚した女性が繰り広げる壮絶な人間模様を描いたドラマ。ここまで極端でなくも、どこの家庭にも起こりうる話だと思う。賛否両論は有ると思うが、この陰湿感極まりない重っ苦しい作品は決して嫌いではない。
★★★☆☆

『蛇の道』(1998/日/黒沢清/哀川翔、香川照之、下元史郎、柳憂玲、他)
幼い娘を殺された男と、彼に手を貸した謎の男が繰り広げる復讐劇を描いたバイオレンス・ドラマ。脚の悪い通称コメットさんが最初に出て来た時は杖を左手に持っていたのが、次のシーン以降 右手に持っていたのは何だったんだろう?本当はまったく脚なんか悪くもなく、常に座頭市の様に隠し杖を潜ませた怖い女ってことなのかなぁ。まぁ、どちらにせよ気持ち悪い映画でした。
★★☆☆☆

2024/06/18(Tue) 00:21


  2024年 観た映画 5月

『瞳をとじて』(2023/スペイン/ビクトル・エリセ/マノロ・ソロ、ホセ・コロナド、アナ・トレント、ペトラ・マルティナス、他)
Xエリセ、実に31年振りの新作。冒頭に時間の神"ヤヌス像"も出て来るが、過去、現在(未来)を交差させ、余計なものを削ぎ落として描くのが上手い。エリセ自身の過去や作品、影響を受けたと思われる映画へのオマージュであろう、関連する名称がふんだんに引用されているのが興味深く、今作品は彼の集大成でも有るんだろう(『ミツバチのささやき』のアナも出ている)。
ガルデルが持っていたという備品の中に"ホテル◯◯"と漢字で書かれたマッチが入っていたのには驚いた!(笑)
お気に入りの”下高井戸シネマ”にて。
★★★★☆

『枯れ葉』(2023/フィンランド/アキ・カウリスマキ/アルマ・ポウリスティ、ユッシ・バタネン、ヤンネ・フーティアネン、ヌップ・コイブ、他)
2017年に引退宣言したカウリスマキ監督が6年ぶりに復帰した映画愛あふれる話題作。ヘルシンキを舞台に孤独を抱えて生きる男と女が、人生における最初で最後のかけがえのないパートナーを見つけようとする、ユーモアとペーソスの効いた心優しいラブストーリー。青と赤の使い方も実に上手い!”下高井戸シネマ”にて。
★★★★★

『エルスール』(1983/スペイン、仏/ビクトル・エリセ/オメロ・アントヌッティ、ソンソレス・アラングーレン、イシアル・ポジャイン、ロラ・カルドナ、他)
「ミツバチのささやき」から10年を経た1983年に発表された長編監督第2作。
実際に娘を持つ親として、娘と父の距離感の描き方が娘の成長と共に細かくよく描かれ、身に沁みる素晴らしい作品。どのシーンも光と影の陰影が美しく、静寂の中に響く音の使い方も重厚さを際立たせている。
再々鑑賞。下高井戸シネマにて。
★★★★☆

『ブラック・デイ 父を想う日』(2021/米/ショーン・ペン/ディラン・ペン、ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリン、ノーバート・レオ・バッツ、他)
名優S・ペンが実話を元に初めて自身の監督作に出演し、実娘Ⅾ・ペンと父娘役を演じた人間ドラマ。本当にどうしようもない親父なんだけれど、いい映画!
★★★★☆

『街の灯り』(2006/フィンランド/アキ・カウリスマキ/ヤンネ・フーティアイネン、マリヤ・ヤルベンヘルミ、イルッカ・コイブラ、マリア・ヘイスカネン、他)
フィンランドの名匠アキ・カウリスマキによる“敗者3部作”の最終章となる人間ドラマ。世渡りも下手で孤独な男が転落を辿るそのゆく末は。。。無駄無き演出、削りに削った台詞にキャメラワーク。救いのない作品だが、引き込まれて観てしまう。流石です。酒が進む、進む。
★★★★☆

2024/05/13(Mon) 15:13


  2024年 観た映画 4月

『96時間 リベンジ』(2013/仏/オリビエ・メガトン監督)リーアム・ニーソン、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス、他)
Ⅼ・ニーソン主演、Ⅼ・ベッソン制作、脚本で全米ヒットを記録した、エキゾチックな街イスタンブールが舞台のサスペンス・アクション。妻役のF・ヤンセン、整形前のこの頃は美しかったなぁ。
★★★☆☆

『アングスト 不安』(1983/オーストリア/ジェラルド・カーグル監督/アーウィン・レダー、シルビア・ラベンレイター、エディット・ロゼット、他)
1980年にオーストリアで実際に起こった殺人鬼ベルナー・クニーセクによる一家惨殺事件を映画化した実録もの。不安とはこの殺人鬼が抱える歪んだ心理状態であろうと思われるが、幼少期の環境や体験が多かれ少なかれ誰しも心の奥底に潜在意識として形成されることは間違いない。主人公目線のアップショットと手持ちローアングルの長回しキャメラワーク、抑えたトーンのモノローグが臨場感を増す。クラフトワーク”ヨーロッパ横断特急”をベースにしたような音楽も不気味。
★★★☆☆

『シュトロツェクの不思議な旅』(1977//西独/ヴェルナー・ヘルツォーク監督/ブルーノ・S、エヴァ・マッテス、クレメンス・シャイツ、ヴィルヘルム・フォン・ホンブルグ、他)
”誰でも金持ちになれるアメリカ”に夢と希望を抱き、ベルリンからアメリカに渡った彼等だったが複雑に錯綜する新たな苦難が待ち受け、それぞれの人生を狂わせてゆく切なくて儚いロード・ムービー。お気に入り「カスパー・ハウザーの謎」のカスパー同様、今作のシュトロツェクを演じるブルーノ・Sも演技ではなく、まるで彼本人の自伝映画を撮ったかのような錯覚に陥ってしまう。ヘルツォーク作品は何度観ても飽きない。再再鑑賞。
★★★★★

『白いリボン』(2009/独、オーストリア、仏、伊/ミヒャエル・ハネケ監督/クリスティアン・フリーデル、エルンスト・ヤコビ、レオニー・ベネシュ。デトレフ、アンネ=カトレフ・グミッヒ、他)
「ピアニスト」「ファニーゲーム」などで知られるオーストリアの鬼才ミヒャエル・ハネケによるミステリー。
第一次世界大戦直前、気候も寒々しくて暗く、どんよりとした北ドイツの小さな村で連鎖的に起こる不可解な出来事。閉鎖的で抑圧された封建制度が根ずくこの村の不穏な空気と不安感をモノクロ映像が見事に醸し出している。そして抑圧されて鬱屈した気持ちは、より弱い存在を傷つける傾向が生まれる。こういう下地がナチスのファシズムに通じて行ったのかも知れない。
★★★★☆

2024/04/15(Mon) 16:25


  2024年 観た映画 3月

『工作 金黒星と呼ばれた男』(2018/韓/ユン・ジョンビン監督/ファン・ジョンミン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、チュ・ジフン、他)
実業家に扮し、北朝鮮の核情報を探る為に送り込まれた韓国の工作員。国の権力者に翻弄されながらも、祖国統一を夢見た男達の熱い友情。悲しいかな、裏ではどこの国も全ては金、金なんですな。
★★★★☆

『犯人は生首に訊け』(2017/韓/イ・スヨン監督/チョ・ジヌン、キム・デミョン、イ・チョンア、他)
15年にも及ぶ未解決連続殺人事件に巻き込まれる医師の姿を描いたサスペンス。韓国映画特有のエログロは
あまり表面には出てこないが、常に不穏な空気がじわぁ〜ッと漂う不気味さ。ミスリードされぬ様に!
主演のチョ・ジヌンは「お嬢さん」「毒戦」「悪いやつら」などでもよく知られる名優ですね!
★★★☆☆

『鬼はさまよう』(2015/韓/ソン・ヨンホ監督/キム・サンギョン、キム・ソンギュン、パク・ソンウン、ユン・スンア、他)
ソウル東南部で起きた女性や子供の連続失踪事件の捜査にあたる刑事のテス。その渦中で当て逃げ事件に遭遇するのだが。。そこから始まる予想外の急展開が凄まじい。犯人役のパク・ソンウンが不気味。
★★★☆☆

『犯罪都市』(2017/韓/カン・ユンソン/マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チョ・ジュエン、チェ・グイファ、他)
アメリカ国籍を持つ幅広いジャンルで活躍のマ・ドンソクが主演し、警察と韓国ヤクザ、中国マフィアが繰り広げる三つどもえの抗争を描いたクライムドラマ。面白かった!再鑑賞。
★★★★☆

『犯罪都市THE ROUNDUP』2022/韓/カン・ユンソン/マ・ドンソク、ソン・ソック、チェ・グィファ、パク・チファン、他)
結構暴力シーンはグロさもあるが、単純に楽しめる。凶悪犯カン・ヘサン役のソン・ソックが素晴らしい。再鑑賞。
★★★★☆

2024/03/17(Sun) 18:16


  2024年 観た映画 2月

『レッド・スパロー』(2017/米/フランシス・ローレンス監督/ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン、マティアス・スーナールツ、シャーロット・ランプリング、ジェレミー・アイアンズ、他)
元CIA局員という経歴を持つジェイソン・マシューズによる「スパロー」と呼ばれる女スパイの活躍を描いた同名小説の映画化。
★★★☆☆

『ファニーゲーム』(1997/オーストリア/ミヒャエル・ハネケ監督/スザンヌ・ロタール、ウルリッヒ・ミューエ、フランク・ギーリング、アルノ・フリッシュ、他)
湖沿いの別荘で、穏やかな夏のバカンスを過ごす予定であった家族の元へ「卵を分けてほしい」と訪ねて来る一人の青年。ここからイライラと不快感がラストまで続くのだが、ついつい観てしまうのはⅯ・ハネケ監督のマジックにかかってしまっているのだ。「カメラ目線」「問いかけ」「巻き戻し」といった実験的要素も面白い。余談だが、青年の一人パウロを演じたA・フリッシュが、好きだった役者の加藤善博とよく似ている。
★★★★☆

『黒の奔流』(1972/日/渡邊祐介監督/山崎努、岡田茉莉子、谷口香、佐藤慶、松村達雄、松坂慶子、他)
原作は松本清張「種族同盟」。殺人容疑で法廷に立たされた薄幸の女と、彼女を無罪とするのに成功した弁護士との愛憎を描いたサスペンス。役者陣の顔ぶれが豪華!
★★★☆☆

『親切なクムジャさん』(2005/韓/パク・チャニク/イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン、キム・シフ、他)
無実の罪で服役した女性が繰り広げる復讐劇を描いたサスペンスドラマ。怖いでぇ〜。
★★★☆☆

『AMY』(2015/英、米/アシフ・カパディア/エイミー・ワインハウス、ミッチ・ワインハウス、マーク・ロンソン、他)
2011年7月23日に27歳の若さで死去したイギリスの歌手エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー。
”たられば”だが、本当に残念で仕方ない。歳を重ねた彼女の唄を体験したかった。それにしても、27歳で亡くなるミュージシャンは多いなぁ。
★★★☆☆

2024/03/17(Sun) 16:52


  2024年 観た映画 1月

『隣の影』(2017/アイスランド、デンマーク、ポーランド、独/ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン監督/ステインソウル・フロアル・ステインソウル、エッダ・ビヨルグビンズドッテル、シグルズル・シグルヨンセン、他)
些細な隣人トラブルが発端となって巻き起こる負の連鎖。日に日に人々が暴走していく様子を描いたアイスランド発、妙な空気感漂うのブラックサスペンス。つきの無い時はとことん理不尽なことが重なるもんですなぁ。それにしても、まぁややこしい名前のスタッフ、キャストです。
★★★☆☆

『手紙は憶えている』(2015/カナダ、独/アトム・エゴヤン監督/クリストファー・プラマー、マーティン・ランドー、ヘンリー・ツェニー、ディーン・ハリス、ブルーノ・ガンツ、他)
アウシュヴィッツで家族を殺されたという90歳の老人が、ある1通の手紙をきっかけにナチスへの復讐の旅に出る男の姿を、アトム・エゴヤン監督が描いたロード・ムービー・サスペンス作品。なかなか良く出来た脚本で、主人公がピアノで弾くメンデルスゾーンの曲が印象的。
★★★★☆

『陰謀のセオリー』(1997/米/リチャード・ドナー監督/メル・ギブソン、ジュリア・ロバーツ、パトリック・スチュアート、シルク・コザート、他)
タクシー運転手と司法省の女性弁護士が、偶然に巨大な陰謀に触れてしまったことから危難に巻き込まれていく姿を描いたサスペンスものなのだが、まぁ、Ⅿ・ギブソンがよくしゃべる、しゃべる。ハラハラ感はないですなぁ。J・ロバーツが美しいので★ひとつ追加。
★★★☆☆

『Mr.ブルックス』(2007/米/ブルース・A・エバンス監督/ケヴィン・コスナー、デミー・ムーア、ウィリアム・ハート、他)
実業者として名高いA・ブルックスは、もう一つ心の闇を抱える、世間を震撼させた連続殺人鬼という顔を持っていた。もっとディープな作品を期待して観たが割合にサラッとしていて印象が薄い。
★★☆☆☆

2024/01/22(Mon) 14:51


  2023年 観た映画 12月

『クライム・オブ・マネー 危険な取引』(2011/米/J・ブラッドレイ・ブルーニング監督/ウェイン・ウィークス、レッド・ブルーノ、ラケル・メレ・デス、セルジオ・ヴィガーノ、他)
失ったカネを奪い返したい裏社会の男。友人を助けようとし、事件に巻き込まれる検事補。2人を軸にその周囲の人間たちがの思惑が交錯し、危険な火花を散らす犯罪アクション。
★★☆☆☆

『最後まで行く』(2014/韓/キム・ソンフン監督/イ・ソンギュン、チョ・ジヌン、シン・ジョングン、他)
ひき逃げ事故の隠蔽工作を図った刑事が窮地に追い込まれていく姿を、「アバンチュールはパリで」のイ・ソンギュン主演で描いたクライムサスペンス。ハラハラさせられながらの面白さ。
★★★★☆

『アンダードッグ』(2016/韓/イ・ソンテ監督/ミンホ、マ・ドンソク、キム・ジェヨン、チョン・ダウン、他)
韓国の不良グループ達の友情と裏切りをベースに描いたクライム・アクション。
★★★☆☆

2024/01/14(Sun) 22:16


  2023年 観た映画 11月

『笛を吹く男』(2015/韓/キム・グァンテ監督/リュ・スンリョン、イ・ソンミン、チョン・ウヒ、イ・ジュン、イ・ミンジ、他)
実際に起きた差別による事件と「ハーメルンの笛吹き男」が下敷きになっている不条理極まりない何とも後味の悪い作品。不気味な胸騒ぎ感が好きな方にはハマる映画。
★★★☆☆

『殺人者の記憶法』(2017/韓/ウォン・シニョン監督/ソル・ギョング、キム・ナムギョル、キム・ソリョン、オ・ダルス、他)
アルツハイマーの為に記憶があいまいな元連続殺人犯が、ふとした不注意から追突事故を起こしてしまった相手も連続殺人犯であった。記憶が薄れゆく中での殺人犯同志の対決を描いたミステリーサスペンス。どこまでが現実で妄想か、はたまた歪曲された記憶が入り交じり、よく観ていないと頭がこんがらがる。
★★★☆☆

『福田村事件』(2023/日/森達也監督/井浦新、田中麗奈、永山瑛多、コムアイ、豊原功補、水道橋博士、柄本明、他)
「A」「A2」など数々のドキュメンタリー作品を手がけてきた森達也が、ちょうど100年の節目となる関東大震災直後の混乱の中で実際に起こった虐殺事件”福田村事件”を題材にメガホンを取った初の劇映画。
大正デモクラシーの喧騒の裏で、マスコミは、政府の失政を隠すようにこぞって「…いずれは社会主義者か鮮人か、はたまた不逞の輩の仕業か」と世論を煽り、市民の不安と恐怖心は徐々に高まっている折、関東大震災が起こる。事実とは異なる報道や内務省の企てたデマが導火線となり、負の連鎖から群集心理が暴走し”朝鮮人狩り”が行われ、間違われ犠牲になったのは中国人も日本人も、讃岐の被差別部落から薬の行商に来ていた一行も含まれていた。そして社会主義を提唱した大杉栄も権力により虐殺される。
あまり公に語られることのなかった”福田村事件”をここまで掘り下げ、丁寧に作られた監督、スタッフの熱量と執念に敬意を表すると共に、以前読んだ森監督の著書「すべての戦争は自意識から始まる」を思い出した。
★★★★★

『マスター』(2016/韓/チョ・ウィソク/イ・ビョンホン、カン、ドンウォン、キム・ウビン、オ、ダルス、、オム・ジウォン、他)
韓国犯罪史上最大規模の金融投資詐欺事件と言われる実在の”チョ・ヒパル詐欺事件”を題材に、「監視者たち」のチョ・ウィソク監督がメガホンをとった、イ・ビョンホンが極悪非道なカリスマ詐欺師役を演じたクライムアクション。
★★★☆☆

2023/12/06(Wed) 16:25


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